FreeMASTERは、組込みソフトウェア・アプリケーションの実行時の設定および調整を可能にするユーザー・フレンドリーなリアルタイム・デバッグ・モニタおよびデータ可視化ツールです。FreeMASTERは幅広い車載用アプリケーションや産業用アプリケーションに適しているため、世界中の車載OEMと家電メーカーに広く採用されています。
FreeMASTERは、実行中のシステムでの変数の非割込み型監視をサポートするとともに、オシロスコープに似たディスプレイに複数の変数を標準のウィジェット(ゲージやスライダなど)またはテキスト形式のデータとして表示可能で、シンプルに使えるデータ・レコーダを実現できます。
FreeMASTERではカスタムHTML、MATLAB®、Excelや他のスクリプト可能なフレームワークとリンクし、MCUハードウェアを制御ループに組み込めます。FreeMASTERを実行するホストは、多様な通信ペリフェラルやデバッグ・チャネル経由でターゲット・システムに直接接続できます。FreeMASTERではグラフ、表形式のグリッド、ウェブ・ビューをデスクトップ・アプリケーションに直接組み込めます。FreeMASTERの接続はJSON RPC呼び出しによるネットワーク接続で行い、Python、Node.js、C/C++/C#などの言語でのクライアント実装に対応しています。このオプションは既存のChromiumブラウザ・コンポーネントと完全な互換性があり、Internet Explorerテクノロジ・ベースのレガシー・ソリューションとも優れた互換性を備えています。詳細については、FreeMASTER 3.2インストールに付属するIE移行ガイド・ホワイトペーパーを参照してください。
FreeMASTERには「FreeMASTER Lite」という新しいコンポーネントがあります。これは、WindowsまたはLinuxのホストPCで実行可能なJSON RPCプロトコル採用の軽量サービスであり、(ローカルまたはリモートのホスト・コンピュータかモバイル機器で実行される)ウェブ・ブラウザ・アプリケーション上にカスタムUIアプリケーションを実装できます。
FreeMASTER 3.1では、FreeMASTER Liteからの拡張としてNode-REDフレームワークをサポートしています。Node-REDを使用すると、イベント駆動型アプリケーションを視覚的にプログラミングできます。FreeMASTER 3.1には、JSON-RPC呼び出しを視覚的にラップしたNode-RED「ノード」一式が用意されており、FreeMASTERとNode-REDの両方をフル活用して最小限のコーディング、もしくはノー・コードでビジュアル・ダッシュボードを設計できます。