Kinetis KW40Z/30Z/20Z MCU向けFRDM開発プラットフォームのスタート・ガイド

最終更新日時: 2019-03-25 21:13:00サポート FRDM-KW40Z | KW40Z/30Z/20Z | Wireless

このドキュメントの内容

  • 1

    接続
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    ビルドと実行
  • 4

    作成

1. 接続

実際にFRDM-KW40Zを使ってみましょう。

1.1 FRDM-KW40Z開発ボードのスタート・ガイド

1.2 USBケーブルを接続する

FRDM-KW40Z-GS-BOARD

FRDM-KW40Z-GS-BOARD

1.3 クイック・スタート・デモを実行する

ボードを接続すると、FRDM-KW40ZのLEDが連続調光モードで点滅を開始します。

FRDM-KW40Z-DEMO

FRDM-KW40Z-DEMO

2. ソフトウェアの入手

このステップでは、コネクティビティ・ソリューションのビルドと実行に必要なソフトウェアとツールのダウンロードについて説明します。

2.1 FRDM-KW40Z用ソフトウェアをインストールする

2.2 KW40Zコネクティビティ・ソフトウェアをダウンロードする

KW40Zコネクティビティ・ソフトウェア・パッケージは、Kinetisソフトウェア開発キット (SDK) v1.3と、IEEE 802.15.4/Bluetooth Low Energy対応ソリューションの開発に必要なすべてのワイヤレス・コネクティビティ・スタックを統合しています。

下のボタンをクリックして、KW40Zコネクティビティ・ソフトウェアをダウンロードしてください。

KW40Zコネクティビティ・ソフトウェアをダウンロード

2.3 ツールチェーンをインストールする

IAR Embedded Workbench for Arm (EWARM) Ver. 7.40.2以降は、NXP®コネクティビティ・スタックを利用してソフトウェア・アプリケーションを導入するための開発ツール・チェーンです。NXPでは、スムーズに開発を開始できるよう、EWARMワークスペース・プロジェクトのサンプルを用意しています。

IAR

IAR Embedded Workbench for Armをダウンロード

別のツールチェーンを使用したい場合は?

現時点でサポートされているツールチェーンはIAR Embedded Workbench for Armに限られますが、コネクティビティ・スタック向けのNXP KDSの開発を進めています。

2.4 PCを設定する

サンプル・アプリケーションの多くは、マイクロコントローラのUARTを介してデータを出力します。ボードの仮想COMポート用ドライバがインストールされているか必ず確認してください。ドライバのインストーラを実行する前に、ボードをPCに接続しておく必要があります。

ドライバのダウンロード FRDM-K64F-GS-configuration

シリアル・ポート・ドライバをインストールした状態で、お好きなターミナル・アプリケーションを実行し、マイクロコントローラのUARTからのシリアル出力を確認します。ターミナルをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。FRDM-KW40Zの仮想COMポートのポート番号を決定するには、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループを確認します。

ターミナル・アプリケーションの使用方法について不明な点がある場合は、Tera TermチュートリアルまたはPuTTYチュートリアルのいずれかのチュートリアルをお試しください。

3. ビルドと実行

3.1 コネクティビティ・スタックを選択する

NXPの各ワイヤレス・コネクティビティ・スタックには、すぐにコンパイルして実行できるデモ・アプリケーションやドライバ・サンプルが付属しています。

デモを実行するコネクティビティ・スタックを選択する

4. 作成

NXPでは、Project Clonerと呼ばれるツールを提供しています。このツールでは、既存のデモをコピーして開発の基盤として利用することができると同時に、既存のデモ・アプリケーションのソース・コードをリファレンスとして維持することができます。

4.1 FRDM-KW40Z用アプリケーションを作成する

4.2 サンプル・デモをベースに独自のプロジェクトを作成する

サンプル・アプリケーション・プロジェクトのクローンを作成すると、コアのインストール・ソース・ファイルまたはデフォルトのプロジェクト設定を変更せずに、アプリケーション・ファームウェアをロードして開発することができます。

4.3 Project Clonerを実行する

サンプル・プロジェクトのクローンの作成:

  1. 次の場所にある実行形式のProject Clonerを起動します。

    \tools\project_cloner\project_cloner.exe

  2. Project Cloner GUIが表示されていることを確認します

    GS-FRDM-KW40Z-PROJECT-CLONER-WINDOW

    GS-FRDM-KW40Z-PROJECT-CLONER-WINDOW

    • Codebase path(コードベース・パス):コネクティビティ・スタック・パス・フォルダ
    • Clone example app(クローン・サンプル・アプリケーション):選択したスタックで利用可能なデモ・アプリケーション
    • Clone configuration(クローン設定):利用可能な開発ボード、RTOS、ツールチェーンから選択
    • Cloned app name(クローン・アプリケーション名):クローンしたプロジェクトに付ける名前
    • Destination root path(クローン先ルート・パス):クローンしたプロジェクトを作成するフォルダ
    • 選択:
      • Clone application files only(アプリケーション・ファイルのみをクローンする):スタックのインストール時にアプリケーション、ボード、およびプラットフォームのファイルをクローンします。それ以外のファイルは、環境変数を利用してスタック・インストール・フォルダからリンクされます
      • Clone full codebase(コードベースを完全にクローンする):すべてのファイル、フォルダ、ライブラリをクローンします
  3. クローンするサンプル・デモを選択し、オプションを入力します。
  4. [Clone Project(プロジェクトをクローン)]をクリックすると、クローンしたアプリケーションが作成されます。ファイルのコピー中は、ログ・ボックスにメッセージが表示されます(クローン・ファイルがすでに存在する場合は上書きされます)。

4.4 プロジェクトを開く

\フォルダに移動して、アプリケーション・ファイルにアクセスします。プロジェクト・ファイルが検出され、このフォルダのルートからIAR EWARMで起動されます。

IAR Embedded Workbench for Armでプロジェクトを開き、3で示した手順に従います。

4.5 独自のアプリケーションの作成を開始する

クローンしたアプリケーションを修正して独自の設計を開始します。

利用可能なアプリケーションとAPIの詳細については、 \KW40Z_Connectivity_Software_\ConnSw\docディレクトリにあるアプリケーション開発ガイドをご覧ください。802154MPADG.pdfは802.15.4開発、BLEADG.pdfはBluetooth Low Energy開発について、それぞれ解説しています。

4.6 Kinetis SDKプラットフォーム

コネクティビティ・スタックのプラットフォームには、Kinetis SDKロー・レベル・ドライバが利用されています。コネクティビティ・デモ・アプリケーションで現在使用されていないドライバを追加する場合は、Kinetis SDKリファレンス・マニュアル をご覧ください。ドライバの使用方法を紹介するサンプル・アプリケーションについては、Kinetis SDK 1.3をインストールし、Kinetis SDKデモ・アプリケーション・ユーザー・ガイド をご覧ください。

Tera Termチュートリアル

Tera Termチュートリアル

Tera Termは、広く利用されているオープンソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. SourceForgeからTera Termをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. Tera Termを起動します。初めて起動する際には、次のダイアログが表示されます。[Serial(シリアル)]オプションを選択します。ボードが接続されている場合は、COMポートが自動的にリスト内に表示されます
  4. Tera-Term-Connection
  5. 事前に確認したCOMポート番号を使用して、シリアル・ポートをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。この設定は[Setup(セットアップ)]>[Serial Port(シリアル・ポート)]から行うことができます
  6. 接続が確立されているか検証します。確立されている場合、Tera Termのタイトル・バーに次のように表示されます
  7. Tera-Term-Console
  8. 以上で設定は完了です

PuTTYチュートリアル

PuTTYチュートリアル

PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. 下のボタンをクリックしてPuTTYをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. 選択したダウンロードのタイプに応じて、ダウンロードした*.exeファイルをダブルクリックするか、[Start(スタート)]メニューから選択して、PuTTYを起動します
  4. 表示されたウィンドウで設定を行い、[Serial(シリアル)]ラジオ・ボタンを選択して、事前に確認したCOMポート番号を入力します。ボーレートもあわせて指定します。今回は115,200を入力します
  5. PUTTY-Configuration
  6. [Open(開く)]をクリックして、シリアル接続を確立します。ボードが接続されていて、正しいCOMポートが入力されていれば、ターミナル・ウィンドウが開きます。設定が正しくない場合は、アラートが表示されます
  7. 以上で設定は完了です

サポート

フォーラム

NXPのいずれかのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、FRDM-KW40Zを使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。