IEC 60730家庭電化製品向け安全規格

IEC 60730安全規格は、家庭電化製品向けの組込み制御ハードウェアおよびソフトウェアを安全に動作させるためのテスト方法および診断方法を定めています。機能安全を達成するには、システムの不具合が原因で危険が発生するリスクを完全に取り除く必要があります。

IEC 60730規格では、対象機器を以下の3種類に分類しています。

  • クラスA:フェイルセーフ機能を要求しないもの
  • クラスB:フェイルセーフ機能が要求されるもの
  • クラスC:高度なフェイルセーフ機能が要求されるもの

NXPは、自動制御装置メーカーが大型アプライアンス市場でIEC 60730クラスB規制を達成できるように、IEC 60730セーフティ・クラスBライブラリを提供しています。

IEC 60730クラスBセーフティ・ライブラリ

IEC60730/IEC60335クラスBの要件を達成するためにアプリケーションで使用できる、次のコンポーネントのテストを提供しています。NXPのテストはVDEとULによって認定されています。

IEC 60730家庭電化製品向け安全規格 - ブロック図

MCUセルフテスト

  • CPUレジスタとプログラム・カウンタ – スタック状態のチェック
  • アナログI/Oテスト - 変換後の値のアナログ・リファレンス(GND、VREF、バンドギャップ)のチェック
  • デジタルI/Oテスト - デジタルI/O機能(開回路、GNDへの短絡、VCC、その他のI/O)のチェック
  • TSIテスト - 選択した電極の変換後の値のチェック
  • クロック・テスト - 発振周波数のチェック
  • WDOGテスト - WDOGタイムアウト/クロック機能のチェック
  • 非可変メモリ - CRCメモリのチェック
  • 可変メモリ - オンチップRAMのDC障害のチェック
  • CPUスタック・テスト - アプリケーション・スタックのオーバーフロー状態とアンダーフロー状態のチェック