概要

NXPの製造拠点、試験施設、オフィスで消費されるエネルギーは、主に電力送電網から供給されています。NXPでは、利用可能な場合には再生可能な電力を購入し、信頼性が高く供給量も十分な代替エネルギー源が得られない国や地域においては、今後も化石燃料由来の電力を購入していきます。加えて、購入している二酸化炭素排出量の多い電力を補完するために、一部の生産拠点で敷地内再生可能エネルギー設備の導入を完了しています。

半導体の製造は電力を大量に要するプロセスであり、ウェハ製造では組み立て工程やテスト工程よりも多くの電力が必要になります。したがって、2024においてNXPの非製造拠点の電力消費量がNXP全体の電力消費量に占める割合は、わずか3%に過ぎません。

再生可能エネルギー

再生可能エネルギーの割合には、風力、太陽光、バイオマス、地熱、水力などのエネルギー源が含まれ、原子力エネルギーは含まれていません。再生利用電力の使用率は会社全体で2023年に比べて5%上昇しました。

2024年には、タイのバンコク、マレーシアのクアラルンプール、中国本土の天津、台湾の高雄の各拠点において敷地内再生可能エネルギー設備の導入が完了し、より持続可能な未来に向けた重要な節目となりました。

直接エネルギー消費

製造現場での直接エネルギー消費は、試験プロセスや非常用発電機など不可欠な事業活動によるものです。これによる影響はスコープ1の排出量に含まれています。