NXPでは、グローバル規模での導入および継続的実施を可能にする高度な管理システムと認証を用いて、チームメンバーの健康と安全を確保しています。すべての製造拠点ならびに本社では労働安全衛生に関するISO 45001認証を取得しており、第三者認証のために内部監査と外部監査の両方が実施されています。
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NXPは、チームメンバー、パートナー、およびビジターにとって安全で健康的な職場を確保することにコミットしています。2022年にはNXP製品の需要が増大し、それにより生産活動も増加しましたが、業界トップクラスの低い傷害発生率を維持しました。
ゼロ災害・ゼロ疾病の職場の実現。
NXPは、健康で生産的な職場環境を培うEHS文化の維持にコミットしています。「健康」とは、医学面および身体面での健康のみならず、感情面および精神面の健康状態まで広く網羅するものです。
NXPのすべての製造拠点に労働衛生の専門家が配置されており、また大部分の製造拠点の敷地内に診察所があります。また、大部分の非製造拠点にも労働衛生の専門家が配置されています。特定の場所では、チームメンバーへの業務関連の医療サービスについて医師と提携しています。NXPでは包括的な健康保険プランを提供しており、多くの拠点ではインフルエンザの予防接種を含む年1回の健康診断と予防を兼ねた人間ドックを行っています。
弊社のいくつかのグローバル拠点では、ジムの法人会員プランやフィットネス・クラスへのアクセスが提供されており、敷地内にフィットネス施設を併設しているところもあります。身体的なフィットネスに加え、栄養面やダイエットのほか、喫煙、飲酒、薬物使用など不健康な習慣の防止に関するプログラムやガイダンスを提供しています。
チームメンバーには、精神的な健康の専門家を探して相談したり、重大なライフイベントへの対処について支援を受けたりするのに役立つ各種のリソースや支援プログラムが提供されています。さらに、人事部のチームメンバーが職場におけるその他の問題への対処をサポートしています。また、NXPでは、さまざまなライフイベントに対応する各種の社内および外部オンライン・リソースも提供しています。
NXPのすべての製造拠点には、予防措置の監督を専業とする安全衛生の専門家がおり、安全で人間工学的に優しい職場づくりを推進しています。生産現場、事務系、ラボ、その他の技術系部署を含むすべての部門の職場が対象となっています。
NXPが積極的に行っているセーフティへの取り組みには、次のものが含まれます。
主要な安全衛生方針は、NXPのCEOによって署名および承認されたサステナビリティ・ポリシーに盛り込まれています。このサステナビリティ・ポリシーは、サステナビリティ・マネジメント・チームによって作成され、展開されています。
安全衛生のガバナンスは、EHSマネジメント委員会の下で構築されています。EHSマネジメント委員会は経営陣と上級管理者で構成され、展開や承認、目的、価値、戦略、方針、目標のほか、各計画の成果を測るための指標を規定します。
企業のEHSおよびグローバルなEHSリーダーシップ・チームが共同でリスク軽減戦略を策定し、世界中の安全衛生に関わるリスクの低減に向けた基準やプログラム、手順を立案および展開しています。
NXPでは、グローバル規模での導入および継続的実施を可能にする高度な管理システムと認証を用いて、チームメンバーの健康と安全を確保しています。すべての製造拠点ならびに本社では労働安全衛生に関するISO 45001認証を取得しており、第三者認証のために内部監査と外部監査の両方が実施されています。
環境と社会の両方の現状および課題に関連する潜在的なリスクや危険性を特定し、対策を講じるために、マネジメント・システムの積極的な評価を行います。
年次リスク・アセスメントを実施して、導入されている管理システムを評価し、潜在的なリスクや安全上の危険を特定しています。毎年、所定の出来事の発生可能性について検討し、プログラムや手順、エンジニアリング管理を通じてリスクと危険を積極的に軽減しています。
各拠点では、年次EHSセルフアセスメントの実施時に、ISO 45001規格の管理システム要素を評価するチェックリストの確認を行っています。問題に対処する際には、各拠点で是正処置計画を作成し、それに従って不適合を解消しています。RBA (Responsible Business Alliance) の加盟企業として、各製造拠点では、安全衛生および管理システムの要素などのトピックを含むRBAセルフアセスメント質問表への回答も行っています。
EHSおよびソーシャル・レスポンシビリティ・チームは、外部監査法人を通じてEHS関連の内部監査を実施しています。選定される監査法人は、EHS管理システムの基準およびNXPの社会的責任の基準に関する専門家です。
通常約30ヶ月ごとにEHS内部監査が実施され、不適合を重大度に応じて分類します。
NXPでは、全社にわたってチームメンバーのトレーニングを実施し、業務を安全に遂行するためのスキルと知識を確保しています。これには次のものが含まれます。
サステナビリティ・オフィスは、安全衛生データベースに入力された情報を検証しています。検証は以下の手順で実施されます。
毎週、各製造拠点のEHSチームが上級製造管理職とミーティングを行い、実績、改善プロジェクトの進捗状況、各プロジェクトのマイルストーンの予想についてレビューします。
製造拠点、大規模オフィス、研究開発拠点では、信頼性のある正確な報告を確保できるよう、内部監査を実施して、報告手順やデータ証跡が適正かどうかを確認しています。
2022年において、安全衛生の法規制の不適合に関連して罰金や制裁措置を受けたインシデントはありませんでした。従業員や請負業者の労働災害による死亡者はありませんでした。
2022年のTCIR(インシデント発生率)は0.10という低い水準を維持しており、米国半導体工業会 (SIA) および欧州半導体産業協会 (ESIA) が公表している半導体業界の平均(0.38~1.03)を大きく下回っています。
2022年には、COVID-19のパンデミック以前の出勤率に戻ったこともあり、傷害率のわずかな上昇が記録されました。引き続きすべての労働災害について調査し、根本原因および是正/予防措置を特定していきます。
NXPは、安全な職場を提供することの重要性を強調し続けています。傷害発生率を測定するのみならず、傾向の把握、前年比分析、および傷害の種類のカテゴリ化を実施することで、是正措置の特定に役立てています。
2022年には重症率が上昇しましたが、全体的な重症率は引き続き下降傾向にあります。重症率は、1件または2件の災害であっても医療のための休業日数が増えることで上昇する場合があります。弊社では引き続き災害件数を減らすための予防措置を追求していきます。
国連の持続可能な開発目標 (SDGs) に合わせてNXPの製品開発、経営、企業姿勢を修正し、経済、社会および環境の持続可能性に関連する地球規模の課題に取り組んでいます。
EHSや製品の環境コンプライアンスなど、NXPのサステナビリティへの取り組みに関するお問い合わせはこちらにお寄せください。