FRDM-KE15Zのスタート・ガイド

最終更新日時: 2019-03-26 16:14:00サポート FRDM-KE15Z | KE1xZ | Dev Platform

このドキュメントの内容

  • 1

    接続
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    ビルドと実行
  • 4

    作成

1. 接続

1.1 USBケーブルを接続する

FRDM-KE15Z Getting Started Image

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1.2 クイック・スタート・デモを実行する

この水準器デモは、オンボード加速度計を利用しています。ボードが水平の場合、RGB LEDはオフのままです。ボードが傾いている場合、X軸の傾きに応じて青色のLEDが、Y軸の傾きに応じて赤色のLEDが点灯します。

FRDM-KE15Z Getting Started Image

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2. ソフトウェアの入手

2.1 FRDM-KE15Z用ソフトウェアをインストールする

2.2 Kinetis SDKですぐに設計を開始する

Kinetisソフトウェア開発キット (SDK) は無償で利用することができ、パーミッシブ型オープンソース・ライセンスに基づいて、すべてのハードウェア抽象化およびペリフェラル・ドライバ・ソフトウェアのソース・コード全体が提供されます。

下のボタンをクリックして、FRDM-KE15Z SDKパッケージをダウンロードしてください。

Kinetis SDKを入手する

2.3 ツールチェーンをインストールする

NXPでは、Kinetis Design Studio (KDS) というツールチェーンを無償で提供しています。

Kinetis<sup>®</sup> Design Studio IDE

Kinetis Design Studioを入手する

別のツールチェーンを使用したい場合は?

別のツールチェーンを使用したい場合、Kinetis SDKは、IAR 、Keil 、コマンドラインGCC などの他のツールをサポートしています。

GS Tool Logos

2.4 ツールの更新

Kinetis Design StudioまたはArm GCCツールチェーンを使用する場合は、最新のSEGGER J-Linkソフトウェア・ツールをダウンロードしてインストールする必要があります。これらのツールでは、KE1xファミリをサポートするためにこの更新が不可欠です。選択したIDEをインストールした後、必ずこの更新を行ってください。

最初に、最新の「J-Linkソフトウェアおよびドキュメント・パック」をSEGGER からダウンロードします。

次に、ソフトウェアをインストールします。インストールの最後に、インストールされたIDEを更新するかどうかを尋ねるダイアログ・ボックスが表示されます。Kinetis Design Studioを使用する場合は、KDS 3.2.0 IDEにチェックマークが入っていることを確認してください。

2.5 PCの設定

サンプル・アプリケーションの多くは、マイクロコントローラのUARTを介してデータを出力します。ボードの仮想COMポート用ドライバがインストールされているか必ず確認してください。ドライバのインストーラを実行する前に、ボードをPCに接続しておく必要があります。

FRDM-KE15Z Getting Started Image

ダウンロード

シリアル・ポート・ドライバをインストールした状態で、お好きなターミナル・アプリケーションを実行し、マイクロコントローラのUARTからのシリアル出力を確認します。ターミナルをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。FRDM-KE15Zの仮想COMポートのポート番号を調べるには、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループを確認します。

ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、Tera TermチュートリアルまたはPuTTYチュートリアルのいずれかのチュートリアルをお試しください。

3. ビルドと実行

3.1 FRDM-KE15Zでのデモのビルドと実行

3.2 SDKサンプル・コードを確認する

Kinetis SDKには、デモ・アプリケーションやドライバのサンプルが多数付属しています。利用可能なコードを確認するには、SDKをインストールしたフォルダのSDKボード・フォルダを参照し、ボードFRDM-KE15Zを選択します。

/boards/frdm-ke15z

デモ・アプリケーションやドライバのサンプルの詳細については、次の場所にある「Kinetis SDK v.2.0 API Reference Manual(Kinetis SDK v.2.0 APIリファレンス・マニュアル)」をご覧ください。

/docs

3.3 SDKサンプルのビルド、実行、およびデバッグ

興味のあるデモ・アプリケーションやドライバのサンプルがいくつかあれば、それをビルドおよびデバッグする方法を知りたくなることでしょう。Kinetis SDKのスタート・ガイドでは、SDKでサポートされているすべてのツールチェーンのデモを設定、ビルド、およびデバッグする方法について、わかりやすく手順に沿って解説しています。

Kinetis Design Studio (KDS) IDEを使用してサンプル・アプリケーションを開き、ビルドやデバッグを行う方法については、下記のガイドをご覧ください。

Segger J-Linkファームウェア

別のツールチェーンを使用する場合:

4. 作成

4.1 FRDM-KE15Z用アプリケーションの作成

4.2 SDKプロジェクト・ジェネレータを入手する

独自のプロジェクトを作成して、シンプルなSDKベースのアプリケーションを作成してみましょう。NXPでは、直感的に操作できるシンプルなプロジェクト作成ユーティリティを提供しています。このプロジェクト・ジェネレータにより、Kinetis SDKをベースとするカスタム・プロジェクトが作成できます。下のリンクをクリックして、SDKプロジェクト・ジェネレータ・ツールを入手してください。

プロジェクト・ジェネレータを入手する

4.3 SDKプロジェクト・ジェネレータを実行する

ZIPファイルを解凍したら、お使いのコンピュータのOSに適した「KSDK_Project_Generator」の実行ファイルをクリックして、ユーティリティを開きます。ツールの設定画面で、SDKのインストール・パスを指定して、プロジェクト名を入力し、リファレンスとして使用するボードを選択します。[Quick Generate(クイック作成)]ボタンをクリックして完了します。

FRDM-KE15Z Getting Started Image

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4.4 プロジェクトを開く

新しいプロジェクトは、/boards/frdmke15z/user_apps/myProject/kdsに作成されます。ステップ3.3の手順に沿って、お使いのツール・チェーンでプロジェクトを開きます。

4.5 コードを記述する

では、実際に新規プロジェクトを作成し、無限ループでスピンする動作以外のことを実践してみましょう。SDKサンプルは、LEDやスイッチ、ペリフェラル・インスタンスといったアイテム向けのマクロや定義など、ボード固有のさまざまな処理の実行に必要なボード・サポート・パッケージ (BSP) を提供します。ここでは、説明をシンプルにするため、BSPマクロを使用してLEDを点滅させることにします。

次のコードを使用して、プロジェクトのmain.cファイルにあるmain()関数をアップデートします。

volatile int delay; 

// Configure board specific pin muxing
BOARD_InitPins(); 

// Configure clock source
BOARD_BootClockRUN();

// Initialize the UART terminal
BOARD_InitDebugConsole();

PRINTF("\r\nRunning the myProject project.\n");

// Enable GPIO port for the red LED
CLOCK_EnableClock(kCLOCK_PortE);
PORT_SetPinMux(BOARD_LED_RED_GPIO_PORT, BOARD_LED_RED_GPIO_PIN, kPORT_MuxAsGpio);
LED_RED_INIT(LOGIC_LED_OFF);

for (;;){
    LED_RED_TOGGLE();
    delay = 5000000;
    while(delay--);
}

4.6 ビルド、ダウンロード、および実行

main()関数を変更したら、アプリケーションをビルドします。ビルドが完了したら、ボードにアプリケーションをダウンロードします。

アプリケーションのビルド、ダウンロード、実行の詳細については、ステップ3.3の各ツールのガイドをご覧ください。

4.7 成功

アプリケーションをダウンロードすると、FRDM-KE15Zの赤色LEDが点滅します。また、PRINTF関数で、ターミナル出力を確認できます。

Tera Termチュートリアル

Tera Termチュートリアル

Tera Termは、広く利用されているオープンソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. SourceForgeからTera Termをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. Tera Termを起動します。初めて起動する際には、次のダイアログが表示されます。[Serial(シリアル)]オプションを選択します。ボードが接続されている場合は、COMポートが自動的にリスト内に表示されます
  4. Tera-Term-Connection
  5. 事前に確認したCOMポート番号を使用して、シリアル・ポートをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。この設定は[Setup(セットアップ)]>[Serial Port(シリアル・ポート)]から行うことができます
  6. 接続が確立されているか検証します。確立されている場合、Tera Termのタイトル・バーに次のように表示されます
  7. Tera-Term-Console
  8. 以上で設定は完了です

PuTTYチュートリアル

PuTTYチュートリアル

PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. 下のボタンをクリックしてPuTTYをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. 選択したダウンロードのタイプに応じて、ダウンロードした*.exeファイルをダブルクリックするか、[Start(スタート)]メニューから選択して、PuTTYを起動します
  4. 表示されたウィンドウで設定を行い、[Serial(シリアル)]ラジオ・ボタンを選択して、事前に確認したCOMポート番号を入力します。ボーレートもあわせて指定します。今回は115,200を入力します
  5. PUTTY-Configuration
  6. [Open(開く)]をクリックして、シリアル接続を確立します。ボードが接続されていて、正しいCOMポートが入力されていれば、ターミナル・ウィンドウが開きます。設定が正しくない場合は、アラートが表示されます
  7. 以上で設定は完了です

サポート

フォーラム

NXPのいずれかのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、FRDM-KE15Zを使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。