PCAL9722HN-ARD評価ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: Jul 17, 2024サポート PCAL9722HN-ARD

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ソフトウェアのインストール
  • 4

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。

このページでは、PCAL9722HN-ARD評価ボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みの評価ボード(静電気防止バッグ入り)
  • クイック・スタート・ガイド

1.2 追加ハードウェア

このボードの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になります。

  • オシロスコープ
  • 電流/電圧測定用マルチメータ
  • GUI実行用PC

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • アジャイルI/O機能、割込み出力、リセット評価ボードを備えた超低電圧変換22ビットSPI I/OエキスパンダPCAL9722HN用の包括的な評価プラットフォーム
  • 使いやすいGUIベースのソフトウェアでPCAL9722HNの機能を実証
  • PCAL9722HNの汎用I/O評価用のオンボードLED、7セグメント・ディスプレイ、およびキー・スイッチ
  • スコープ測定と信号アクセスを容易にする便利なテスト・ポイント
  • ホストPCへのUSBインターフェース
  • PCAL9722HN-ARD評価ボードへの給電には、USBポートまたは外部電源を使用できます

2.2 ボードの説明

PCAL9722HN評価ボードは、SPIインターフェース経由でほとんどのマイクロコントローラ・ファミリにリモートI/O拡張を提供する、22ビット汎用I/Oエキスパンダを備えています。このボードを他のSPIバス・デモ・ボードと並列に接続して、評価システムを構築できます。

このICは、業界標準のSPIバス・ポートを介してホストと通信します。評価ソフトウェアは、Microsoft Windows 7、8、10のPCプラットフォームで動作します。

2.3 ボードのコンポーネント

PCAL9722HN-ARD評価ボードは、SPIバスと電源供給用に、4個のコネクタ(PCAL9722HN-ARDボードのJ4/J5/J11/J12およびLPC55S69-EVKボードのP16/P17/P19/P18)を使用してLPC55S69-EVK MCUボードに接続されます。

LPC55S69-EVK MCUボードは、PCのUSBポートを介してPCAL9722HNのデモ用GUIと通信し、SPIを使用してPCAL9722HNと通信します。

Figure 1. PCAL9722HN-ARD Evaluation Board

Figure 1. PCAL9722HN-ARD Evaluation Board

3. ソフトウェアのインストール

3.1 ソフトウェアのインストール

この評価ボードで作業するには、ソフトウェアのインストールが必要です。

  • 「setup.exe」をダブルクリックして、PCAL9722HN-ARDデモ用GUIをインストールします
  • [Next(次へ)]ボタンを3回クリックして、インストールを完了します
PCAL9722HN-ARD Demo Setup

4. ハードウェアの構成

図3は、一般的なハードウェア構成を示しています。

LPC55S69-EVKのP10(USB micro-Bコネクタ)を電源とGUI通信ポートに使用します。

Figure 3. PCAL9722HN-ARD Evaluation Board Connecting to the LPC55S69-EVK MCU Board

Figure 3. PCAL9722HN-ARD Evaluation Board Connecting to the LPC55S69-EVK MCU Board

4.1 ハードウェアの説明

  • J4/J5/J11/J12 は、PCAL9722HN-ARDへの電源供給およびSPIバス・インターフェース用にLPC55S69-EVK MCUボードに接続されています
  • JP1はユーザーLEDのオン/オフを選択します
  • JP2は内部または外部+5 V電源を選択します
  • JP3は内部または外部VDD_SPI電源を選択します
  • JP4は内部または外部VDD_P電源を選択します
デバイス 説明 場所
PCAL9722HN I3C/SPIバスに対応した0.5°C精度のデジタル温度センサ U3
7セグメント・ディスプレイ 数字の表示 D11
NCP117ST33T3G 5 V~3.3 V LDO U1
赤色LED 電源オンLED D10
ジャンパ デフォルト設定 説明
J4J5J11J12 - Arduinoコネクタ
J1 - 外部5 V電源ピン
J2J3 - グランド・テスト・ピン
J6、J7、J13、J8、J9、J14、J10、J15 オン ユーザーLED電流測定ピン
J16 - 外部VDD_SPI電源ピン
J17 - 外部VDD_P電源ピン
J18 1-2 SPI CS 0-2選択ピン
J19 - ポート0および1テスト・ピン
J20 1-2 SCKテスト・ピン
J23 1-2 SDINテスト・ピン
J24 1-2 SDOUTテスト・ピン
J21、J22、J25、J26、J27、J28、J29、J30 1-2 7セグメント・ディスプレイ・テスト・ピン
J31 - ポート2テスト・ピン
J32 2-3 ADDR選択ピン
J33 - 外部MCUコネクタ
J34、J35、J36、J37、J38、J39 1-2 キー・スイッチ・テスト・ピン
JP1 1-2 ユーザーLEDオン/オフ選択ピン
JP2 2-3 内部または外部+5 V電源選択ピン
JP3 2-3 内部または外部VDD_SPI電源選択ピン
JP4 2-3 内部または外部VDD_P電源選択ピン