FRDM-KW36のスタート・ガイド

最終更新日時: Mar 22, 2022サポート FRDM Development Kit for Kinetis® KW36/35/34 MCUs

このドキュメントの内容

  • 1

    接続
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    ビルドと実行
  • 4

    作成

1. 接続

実際にFRDM-KW36を使ってみましょう!ショート・ビデオで手順を視聴するか、以下に記載された詳細な手順を参考にして、作業を進めてください。

1.1 FRDM-KW36開発プラットフォームのスタート・ガイド

1.2 USBケーブルを接続する

FRDM-KW36 Board

FRDM-KW36 Board

1.3 クイック・スタート・デモを実行する

FRDM-KW36には、ボードを接続したときに多色発光LEDを点滅させるデモがあらかじめインストールされています。

FRDM-KW36 Board

FRDM-KW36 Board

2. ソフトウェアの入手

2.1 FRDM-KW36用ソフトウェアのインストール

2.2 MCUXpresso SDKとコネクティビティ・ソフトウェアのダウンロード

FRDM-KW36用のMCUXpresso SDKには、汎用FSKとBluetooth Low Energyを使用したソリューションの開発に必要なすべてのワイヤレス・コネクティビティ・スタックが含まれています。

下のボタンをクリックして、FRDM-KW36用に事前設定されたSDKリリースをダウンロードしてください。これには、KW36用のすべてのワイヤレス・コネクティビティ・スタックが含まれています。

MCUXPRESSO-SDK-TN

MCUXpresso SDKを入手する

オンラインのSDK Builderにアクセスし、そのSDK Builderを使用してFRDM-KW36用のカスタムSDKパッケージを作成することもできます。

2.3 ツールチェーンをインストールする

NXPは、MCUXpresso IDEというツールチェーンを無償で提供しています。

MCUXpresso IDE

MCUXpresso IDEを入手する

別のツールチェーンを使用したい場合は?問題ありません。MCUXpresso SDKのコネクティビティ・スタック・ソフトウェアはIAR もサポートしています。

IAR

2.4 MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsは、ユーザーがMCUXpresso SDKプロジェクトを新規に作成するための構成ツールの統合スイートであり、カスタム・ボード・サポート用の初期化Cコードを生成するためのピン・ツールとクロック・ツールも備えています。

MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsを入手する

2.5 PCの設定

サンプル・アプリケーションの多くは、マイクロコントローラのUARTを介してデータを出力します。ボードの仮想COMポート用ドライバがインストールされているか必ず確認してください。ドライバのインストーラを実行する前に、ボードをPCに接続しておく必要があります。

ドライバをダウンロード

FRDM-K64F-GS-configuration

シリアル・ポート・ドライバをインストールした状態で、お好きなターミナル・アプリケーションを実行し、マイクロコントローラのUARTからのシリアル出力を確認します。ターミナルをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。FRDM-KW36の仮想COMポートのポート番号を調べるには、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループを確認します。

ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、Tera TermチュートリアルまたはPuTTYチュートリアルのいずれかのチュートリアルをお試しください。

ビルドと実行

3.1 汎用FSK

FRDM-KW36ワイヤレス・コネクティビティ・ソフトウェアには、各コネクティビティ・スタック用にすぐにコンパイルして実行が可能なデモ・アプリケーションやドライバ・サンプルが付属しています。

FRDM-KW36でのコネクティビティ・デモのビルドと実行

3.2 コネクティビティ・サンプル・コードを確認する

汎用FSK

KW36ワイヤレス・コネクティビティ・ソフトウェア・パッケージには、汎用FSKプロトコル用のコネクティビティ・テスト・デモ・アプリケーションが付属しています。利用可能なデモを確認するには、サンプル・フォルダ (\boards\frdmkw36\wireless_examples\genfsk) を参照してください。

3.3 ワイヤレス・コネクティビティ・サンプルのビルド、実行、デバッグ

ご自身でデモをビルドし、デバッグすることも可能です。以下のガイドを使用して、MCUXpresso IDEやIAR Embedded Workbench IDEでワイヤレス・コネクティビティ・スタックのサンプル・アプリケーションのビルドやデバッグを行う方法を習得してください。

3.4 Bluetooth LE

FRDM-KW36でのコネクティビティ・デモのビルドと実行

3.5 コネクティビティ・サンプル・コードを確認する

Bluetooth Low Energy

KW36ワイヤレス・コネクティビティ・ソフトウェア・パッケージには、Bluetooth Low Energyプロトコル用のデモ・アプリケーションが豊富に用意されています。利用可能なデモを確認するには、サンプル・フォルダ (\boards\frdmkw36\wireless_examples\bluetooth) を参照してください。

3.6 スマートフォン用のNXP IoT Toolboxをダウンロードする

Bluetooth Low Energyとハイブリッドのサンプルを使用するには、スマートフォンにNXP IoT Toolboxがインストールされている必要があります。このアプリケーションには、コネクティビティ・スタックと組み合わせて使用し、Bluetooth LE経由でスマートフォンを開発ボードに接続できる、いくつかのサンプルが用意されています。

これはGoogle Playで入手できます。

3.7 ワイヤレス・コネクティビティ・サンプルのビルド、実行、デバッグ

ご自身でデモをビルドし、デバッグすることも可能です。以下のガイドを使用して、MCUXpresso IDEやIAR Embedded Workbench IDEでワイヤレス・コネクティビティ・スタックのサンプル・アプリケーションのビルドやデバッグを行う方法を習得してください。

3.8 ハイブリッド(汎用FSK + Bluetooth LE)

FRDM-KW36でのコネクティビティ・デモのビルドと実行

3.9 コネクティビティ・サンプル・コードを確認する

ハイブリッド(汎用FSK + Bluetooth LE)

KW36ワイヤレス・コネクティビティ・ソフトウェア・パッケージには、ハイブリッド・デモ・アプリケーション(汎用FSK + Bluetooth LE)が用意されています。ハイブリッド・デモ・アプリケーションを確認するには、サンプル・フォルダ (\boards\frdmkw36\wireless_examples\hybrid) を参照してください。

3.10 スマートフォン用のNXP IoT Toolboxをダウンロードする

Bluetooth Low Energyとハイブリッドのサンプルを使用するには、スマートフォンにNXP IoT Toolboxがインストールされている必要があります。このアプリケーションには、コネクティビティ・スタックと組み合わせて使用し、BLE経由でスマートフォンを開発ボードに接続できる、いくつかのサンプルが用意されています。

これはGoogle Playで入手できます。

3.11 ワイヤレス・コネクティビティ・サンプルのビルド、実行、デバッグ

ご自身でデモをビルドし、デバッグすることも可能です。以下のガイドを使用して、MCUXpresso IDEやIAR Embedded Workbench IDEでワイヤレス・コネクティビティ・スタックのサンプル・アプリケーションのビルドやデバッグを行う方法を習得してください。

作成

4.1 FRDM-KW36用アプリケーションの作成

4.2 MCUXpresso SDKからのサンプル・プロジェクトのクローンを作成する

オプションA:MCUXpresso IDEを使用して、サンプル・プロジェクトのクローンを作成します。

オプションB:MCUXpresso Config Toolsを使用して、サード・パーティ製IDEで使用するために既存のMCUXpresso SDKのサンプルのクローンを作成します。

4.3 ピン・ツールの使用

次に、MCUXpresso Config Toolsのピン・ツールを使用し、プロジェクトに新しいGPIOピンを追加してLEDを点滅させる方法を紹介します。

4.4 クロック・ツールの使用

次に、MCUXpresso Config Toolsの一部であるクロック・ツールを使用し、クロックの設定とLEDの点滅速度を変更します。

4.5 成功

アプリケーションが変更され、FRDM-KW36の青色LEDがゆっくりと点滅します。また、ターミナル・プログラムを使用して、ターミナル出力を確認できます。

Tera Termチュートリアル

Tera Termチュートリアル

Tera Termは、広く利用されているオープンソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. SourceForgeからTera Termをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. Tera Termを起動します。初めて起動する際には、次のダイアログが表示されます。[Serial(シリアル)]オプションを選択します。ボードが接続されている場合は、COMポートが自動的にリスト内に表示されます
  4. Tera-Term-Connection
  5. 事前に確認したCOMポート番号を使用して、シリアル・ポートをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。この設定は[Setup(セットアップ)]>[Serial Port(シリアル・ポート)]から行うことができます
  6. 接続が確立されているか検証します。確立されている場合、Tera Termのタイトル・バーに次のように表示されます
  7. Tera-Term-Console
  8. 以上で設定は完了です

PuTTYチュートリアル

PuTTYチュートリアル

PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. 下のボタンをクリックしてPuTTYをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. 選択したダウンロードのタイプに応じて、ダウンロードした*.exeファイルをダブルクリックするか、[Start(スタート)]メニューから選択して、PuTTYを起動します
  4. 表示されたウィンドウで設定を行い、[Serial(シリアル)]ラジオ・ボタンを選択して、事前に確認したCOMポート番号を入力します。ボーレートもあわせて指定します。今回は115,200を入力します
  5. PUTTY-Configuration
  6. [Open(開く)]をクリックして、シリアル接続を確立します。ボードが接続されていて、正しいCOMポートが入力されていれば、ターミナル・ウィンドウが開きます。設定が正しくない場合は、アラートが表示されます
  7. 以上で設定は完了です

設計・リソース

関連リソース

KW36/35 Bluetooth Low Energy 5ワイヤレスMCU

KW36/35/34は、超低消費電力で高集積のシングルチップ・ファミリで、車載、産業、および医療用組込みシステム向けのBluetooth Low Energyバージョン5および汎用FSK (250、500、1000 kbps) のコネクティビティを実現します。詳細については、KW36/35製品ページをご覧ください。

センサ

30年以上にわたってセンサの革新を積み重ねたNXPの最新のセンシング・ソリューションは、業界の新たな時代を切り開きます。NXPの次世代センサは、インテリジェント統合、ロジック、カスタマイズ可能なプラットフォーム・ソフトウェアのバランスが優れており、よりスマートで差別化されたアプリケーションを実現します。詳細については、センサをご覧ください。

CANトランシーバおよびコントローラ

TJA1057は、Mantisファミリに属する高速CANトランシーバです。コントローラ・エリア・ネットワーク (CAN) プロトコル・コントローラと2線式CAN物理バスとの間のインターフェースを提供します。詳細については、TJA1057製品ページをご覧ください。

LINトランシーバ

TJA1027は、ローカル・インターコネクト・ネットワーク (LIN) のリーダー/フォロワ・プロトコル・コントローラとLINネットワークの物理バスとの間のインターフェースです。詳細については、TJA1027製品ページをご覧ください。