FRDM-KL25Zのスタート・ガイド

最終更新日時: 2021-12-14 16:32:09サポート FRDM-KL25Z | KL14/KL15/KL24/KL25 | 開発プラットフォーム

1. 接続

実際にFRDM-KL25Zを使ってみましょう。ショート・ビデオで手順を視聴するか、以下に記載された詳細な手順を参考にして、作業を進めてください。

1.1 FRDM-KL25Z開発プラットフォームのスタート・ガイド

1.2 USBケーブルを接続する

FRDM-KL25Z-GS-BOARD

FRDM-KL25Z-GS-BOARD

1.3 クイック・スタート・デモを実行する

FRDM-KL25Zには、オンボード加速度センサを利用した「水準器」のデモが搭載されています。ボードが水平の場合、RGB LEDはオフのままです。ボードが傾いている場合、X軸の傾きに応じて赤色のLEDが、Y軸の傾きに応じて緑色のLEDが徐々に点灯します。

デモが機能しない場合

FRDM-KL25Z-DEMO

FRDM-KL25Z-DEMO

2. ソフトウェアの入手

2.1 開発方法を選択する

2.2 FRDM-KL25Z用ソフトウェアのインストール

2.3 Kinetis SDKですぐに設計を開始する

SDKについて知りたい場合は、こちら。

Kinetisソフトウェア開発キット (SDK) は無償で利用することができ、すべてのハードウェア抽象化およびペリフェラル・ドライバ・ソフトウェアが、オープン・ソースのライセンスに基づいてフル・ソース・コードで提供されます。

MCUXPRESSO-SDK-TN

下のボタンをクリックして、お使いのコンピュータのOSに適したSDKリリースをダウンロードしてください。

MCUXpresso SDKを入手する

2.4 ツールチェーンをインストールする

NXPは、MCUXpresso IDEというツールチェーンを無償で提供しています。

MCUXpresso IDE

MCUXpresso IDEを入手する

別のツールチェーンを使用したい場合は?

別のツールチェーンを使用したい場合、Kinetis SDKは、IAR 、Keil 、コマンドラインGCC などの他のツールをサポートしています。

GS Tool Logos

2.5 PCの設定

サンプル・アプリケーションの多くは、MCU UARTを介してデータを出力します。そのため、ボードの仮想COMポート用ドライバがインストールされているか必ず確認してください。ボードをPCに接続すると、インストールが自動的に開始します。ドライバが自動的にインストールされない場合は、こちらをクリックしてインストーラをダウンロードしてください 。

FRDM-KL46Z-GS-configuration

シリアル・ポート・ドライバをインストールした状態で、お好きなターミナル・アプリケーションを実行し、マイクロコントローラのUARTからのシリアル出力を確認します。ターミナルをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。FRDM-KL25Zの仮想COMポートのポート番号を調べるには、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループを確認します。

ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、Tera TermチュートリアルまたはPuTTYチュートリアルのいずれかのチュートリアルをお試しください。

3. ビルドと実行

3.1 FRDM-KL25ZでのSDKデモのビルドと実行

3.2 SDKサンプル・コードを確認する

Kinetis SDKには、デモ・アプリケーションやドライバのサンプルが多数付属しています。利用可能なサンプルを確認するには、SDKをインストールした場所にあるexamplesフォルダに移動し、FRDM-KL25Zボードを選択します。

/examples/frdmkl25z

デモ・アプリケーションやサンプル・ドライバの詳細については、次の場所にある「Kinetis SDK Demo Applications User's Guide(Kinetis SDKデモ・アプリケーション・ユーザー・ガイド)」をご覧ください。

/doc

3.3 SDKサンプルのビルド、実行、およびデバッグ

いずれかのデモ・アプリケーションやサンプル・ドライバにご興味がありましたら、Kinetis SDKのスタート・ガイドをご覧ください。このSDKでサポートされているすべてのツールチェーンのデモを設定、ビルド、およびデバッグする方法について、わかりやすく手順に沿って解説しています。

Kinetis Design Studio (KDS) IDEを使用してサンプル・アプリケーションを開き、ビルドやデバッグを行う方法については、下記のガイドをご覧ください。

別のツールチェーンを使用する場合:

セキュリティと整合性

セキュリティと整合性

ドキュメントとビデオ 説明
AN4507 Kinetisのセキュリティ機能およびフラッシュ保護機能の使用 このアプリケーション・ノートでは、Kinetisファミリ・プロセッサのセキュリティ機能とフラッシュ保護機能の使用方法について説明しています。

有線通信

SDKサンプル

SDKには複数のサンプル、デモ、ドライバが含まれており、初めて使用する際に役立ちます。有線通信に関するいくつかの一般的な例を以下に挙げます。

水準器デモ(I²Cサンプル)

このサンプルは、オンボード加速度センサを使用して水準器を実装するための基本的な方法を示しています。水準器は、2軸を使用して、所定の軸における水平面(0度)からの偏差を視覚的に表示します。

パス:

/boards/frdmkl25z/demo_apps/bubble

シェルのデモ(UARTのサンプル)

このサンプルは、コマンドライン・シェル・アプリケーションを実装する方法を示しています。

パス:

/boards/frdmkl25z/demo_apps/shell

ドライバ・サンプル

I²C、SPI、UARTなど、SDK内に含まれる多数のドライバ・サンプルを紹介しています。

パス:

/boards/frdmkl25z/driver_examples

USBサンプル

さまざまなUSBクラスに応じて作成され、それぞれのクラスの機能を紹介するサンプルです。アプリケーション開発の出発点として役立ちます。

パス:

/boards/frdmkl25z/usb_examples

パワー・マネジメント

ドキュメントとビデオ 説明
AN4631 Kinetis Lシリーズの非同期DMA機能の使用 このアプリケーション・ノートは、低消費電力のKinetisLマイクロコントローラの非同期DMAを使用してアプリケーションの消費電力を削減する方法を説明しています。
AN4503 Kinetis MCUのパワー・マネジメント このアプリケーション・ノートは、パワーマネジメント・システムの使用方法について説明し、一部のユース・ケースにおけるリアルタイムの電流測定結果を紹介しています。
AN5088 Kinetis Lファミリのパワー・マネジメント このアプリケーション・ノートは、各パワー・モードについて詳しく説明し、SDKのパワーマネジメント・デモに含まれるユース・ケース例を示しています。

SDKサンプル

SDKには複数のサンプル、デモ、ドライバが含まれており、初めて使用する際に役立ちます。パワー・マネジメントの一般的なサンプルをいくつか以下に紹介します。

パワー・モード・スイッチのデモ

このサンプルは、SDKのパワー・モードを使用する方法を示します。

パス:

/boards/frdmkl25z/demo_apps/power_mode_switch

パワー・マネージャのデモ

このサンプルは、SDKのパワー・モードを変更する方法を示します。

パス:

/boards/frdmkl25z/demo_apps/power_manager

ADCの低消費電力のデモ

このサンプルは、低消費電力モード中のADCペリフェラルの使用方法を示します。

パス:

/boards/frdmkl25z/demo_apps/adc16_low_power

ADCの低消費電力非同期DMAのデモ

このサンプルは、低消費電力モード中のADCおよびDMAペリフェラルの使用方法を示します。

パス:

/boards/frdmkl25z/demo_apps/adc16_low_power_async_dma

Tera Termチュートリアル

Tera Termチュートリアル

Tera Termは、広く利用されているオープンソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. SourceForgeからTera Termをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. Tera Termを起動します。初めて起動する際には、次のダイアログが表示されます。[Serial(シリアル)]オプションを選択します。ボードが接続されている場合は、COMポートが自動的にリスト内に表示されます
  4. Tera-Term-Connection
  5. 事前に確認したCOMポート番号を使用して、シリアル・ポートをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。この設定は[Setup(セットアップ)]>[Serial Port(シリアル・ポート)]から行うことができます
  6. 接続が確立されているか検証します。確立されている場合、Tera Termのタイトル・バーに次のように表示されます
  7. Tera-Term-Console
  8. 以上で設定は完了です

PuTTYチュートリアル

PuTTYチュートリアル

PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. 下のボタンをクリックしてPuTTYをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. 選択したダウンロードのタイプに応じて、ダウンロードした*.exeファイルをダブルクリックするか、[Start(スタート)]メニューから選択して、PuTTYを起動します
  4. 表示されたウィンドウで設定を行い、[Serial(シリアル)]ラジオ・ボタンを選択して、事前に確認したCOMポート番号を入力します。ボーレートもあわせて指定します。今回は115,200を入力します
  5. PUTTY-Configuration
  6. [Open(開く)]をクリックして、シリアル接続を確立します。ボードが接続されていて、正しいCOMポートが入力されていれば、ターミナル・ウィンドウが開きます。設定が正しくない場合は、アラートが表示されます
  7. 以上で設定は完了です

サポート

トラブルシューティング

FRDM BOX

お使いのボードは、下の図のような箱に入っていましたか?

問題ありません。ボードのパッケージングが古いだけで、フラッシュ・メモリには別のクイック・スタート・デモが搭載されています。

RGB LEDが、赤色、青色、緑色の3色に切り替わるはずです。他に問題がなければ、次のステップに進んでください。

まだ解決しませんか?

次のステップに進み、別のサンプル・アプリケーションを実行してみてください。それでも問題が解決しない場合は、NXPコミュニティを通じてお問い合わせください。

トレーニング

MCUXpresso IDEとMCUXpresso Config Toolsを使用した基本のアプリケーション開発 - この3部構成のビデオ・シリーズでは、インポートされたSDKサンプル・プロジェクトを使用する際や、新しいプロジェクトを作成する際における、MCUXpresso IDEとConfig Tools間の基本的なインタラクションについて取り上げています。

フォーラム

NXPのいずれかのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、FRDM-KL25Zを使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。