ESG目標と進捗状況

NXPのESGミッションは、イノベーションを通じて、より良く、より安全かつセキュアで、より持続可能な世界を実現することです。そのミッションは、弊社の取り組みを特徴付け、そのパフォーマンスを測り、功績を称えることができるような一連の野心的目標を掲げることにつながりました。

目標 2022年における進展
イノベーション 地球や社会にプラスの影響を与えるテクノロジの設計および開発 設備やサプライ・チェーンの環境負荷低減に取り組み、設計において原材料の使用量を削減する方法を検討しています。
より性能と電力効率に優れた製品の開発 製品のエネルギー効率の向上に努めています。新しい世代ごとに、製品の高性能化とフットプリントの縮小を両立させながら、原材料も削減することを目指しています。
環境 2035年までにカーボン・ニュートラルを達成 製品のエネルギー効率の向上に努めています。新しい世代ごとに、製品の高性能化とフットプリントの縮小を両立させながら、原材料も削減することを目指しています。
2027年には炭素排出量を35%削減(2021年を基準) 2022年のスコープ1とスコープ2の総排出量は、基準年の2021年と比べて1%減少しました。
2027年までに再生可能電力50%を達成 2022年の再生可能電力の使用率は35%で、2021年に比べて4%上昇し、2012年に比べて21%上昇しています。
2027年までに廃水のリサイクル率60%を達成 2022年の廃水のリサイクル率は48%で、2021年に比べて1%上昇し、2012年に比べて16%上昇しています。
2027年までに廃棄物のリサイクル率90%を達成 2022年の廃棄物のリサイクル率は83%で、2021年に比べて7%上昇し、2012年に比べて10%上昇しています。
社会 2025年までに研究開発職の女性比率25%を達成 2022年の研究開発職の女性比率は19%で、2021年に比べて2%上昇しました。
米国の従業員のアンダーレプレゼンテッド(代表の割合が低い)マイノリティの比率50%を達成 2022年の米国の従業員のアンダーレプレゼンテッド・マイノリティの比率は51%で、2021年に比べて2%上昇しました。
強制労働および人権侵害の不容認 2022年、NXPでは強制労働と人権侵害に対する不容認を徹底するために、以下の措置を講じました。
  • サプライ・チェーンに対するデュー・デリジェンス監査の件数を増加
  • COVID-19の流行時に特定されたリスクに重点を置いた、サプライ・チェーンに対するデュー・デリジェンス監査
  • 顕著な人権リスクにより大きな焦点を当てた人権ポリシーを公開
  • NXP人権マネジメント・システムを更新し、人権規制における継続的変化を反映
ゼロ労働災害 2022年にはTCIR(インシデント発生率)が0.10であり、半導体業界平均を大きく下回る低い水準を維持しています。
ガバナンス サプライ・チェーン・パートナーとの連携による環境フットプリントの削減 2022年には、サプライヤの環境フットプリントを測定するための調査を実施し、その結果を活用してアクション・プランを策定しました。
事業活動にESGを組み込み、オーナーシップと説明責任を強化 2022年には、事業関連のすべての領域を対象に役割と責任を明確化したESGプログラムを策定しました。

ESGへのアプローチ

私たちは、安全で健全な職場環境を実現するとともに、資源を効果的かつ効率的に利用し、かつ事業活動の影響に関する説明責任を果たし、透明性を保つように努めます。また、既存の基準やステークホルダーの期待を上回るように努め、業界のベスト・プラクティスに積極的に貢献します。

ポリシー

ESGの観点から事業に取り組むと同時に、ステークホルダーの皆さまに長期的な価値を提供することに邁進します。サステナビリティ・ポリシーは、弊社の経営管理や社会との関わり方に影響を与えます。

戦略および指針

NXPは、長きにわたり事業運営のサステナビリティにコミットしてきました。このことは、これまでの継続的なパフォーマンスの改善によって裏付けられています。以下に、ESGのミッションと長期的ESG戦略の重要な要素を示します。

戦略 指針
イノベーション より良く、より安全かつセキュアで、より持続可能な世界を実現するイノベーションを推進する。 限界を押し上げ、革新的で持続可能な製品とソリューションを開発するための新しいアプローチを追求する。
環境 リソースの活用および事業活動がもたらす社会への良い影響を最適化する。 地球を守るための改善を継続的に推し進める。
社会 グローバルな多様化する人材を活用して、弊社のサステナビリティ・ミッションを積極的に推進する。 人権を尊重し、倫理的かつ安全で健康的な職場環境を推進する。従業員が連携してイノベーションを推進し、能力を最大限発揮できる、信頼と尊敬を土台とした環境を育む。
社会 グローバルな多様化する人材を活用して、弊社のサステナビリティ・ミッションを積極的に推進する。 人権を尊重し、倫理的かつ安全で健康的な職場環境を推進する。従業員が連携してイノベーションを推進し、能力を最大限発揮できる、信頼と尊敬を土台とした環境を育む。
ガバナンス ステークホルダーと連携し、グローバルなサステナビリティ・イニシアチブに取り組む。説明責任を果たし、事業の実践と遂行における透明性を通じて信頼を築く。 積極的にリスクを評価し、適切な目標とプロセスを含む堅牢なガバナンス・システムを通じてレジリエンスを構築する。

ESGのガバナンス

NXPの取締役会は、ESGに関わる事項について最終的な監督責任を負っています。取締役会全体でESGの重要課題に重点的に取り組み、取締役会委員会がその責任に関連するESG課題の監督を請け負います。弊社の取締役会委員会をご紹介します。