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半導体の製造では、有害廃棄物と非有害廃棄物の流れが発生します。NXPでは、サプライ・チェーンと継続的に連携して廃棄物を削減または代替利用できる機会を特定しており、歩留まりの向上、プロセスの最適化、スクラップ材廃棄の最小限化により、製造廃棄物削減への取り組みを追求し続けています。
NXPは、製品の製造とテストに不可欠な材料の調達、消費、廃棄に対するアプローチを進化させ続けています。
弊社の廃棄物の総排出量には、製造拠点で継続的に発生する通常廃棄物(製造、オフィス、社員食堂の廃棄物を含む)のほかに、1回限りの廃棄物が含まれます。通常業務の一部としてではなく、一度のみの独自プロジェクトによって発生した一連の廃棄物を1回限りの廃棄物とみなしています。2022年の1回限りの廃棄物が占める割合は廃棄物の総排出量の1%に満たず、特に指定がない限り、通常の廃棄物の指標や分析には含まれていません。
2022年には生産量が増大し、結果として廃棄物が増加しました。一方で、製造プロセスで発生する廃棄物の削減、再利用、リサイクルの取り組みにより、全体的な廃棄物削減パフォーマンスは向上しています。
NXPでは、拠点に廃棄物削減プログラムを設置し、環境に配慮した方法で有害廃棄物と非有害廃棄物の取り扱いおよび管理を行っています。
特別な処理が必要な廃棄物については、それらを適切に回収、リサイクル、または破壊するための知識とノウハウを備えた業者へ運搬しています。廃棄物の処理はすべて、地域の規則や規制に従って行われています。
NXPは、定期的に廃棄物処理業者の監査を実施し、コンプライアンス要件が満たされていること、および廃棄物が責任を持って処理され、かつ環境への影響が最小限に抑制されるよう管理されていることを確認しています。
2022年の全廃棄物(有害および非有害)のリサイクル率は83%となり、2021年に比べて10%上昇しました。リサイクル率は廃棄物のエネルギー利用の取り組みを反映しており、これにはリサイクル不可能な廃棄物の焼却による利用可能な熱、電気、燃料への変換が含まれます。廃棄物のエネルギー利用を除いた場合、2022年のリサイクル率は78%になります。
弊社のE-Scrapプログラムでは、有価金属(有害金属を含む)を回収して再利用する処理プラントにスクラップ廃棄物を輸送することで、埋立処分されるE-wasteの量を削減しています。
2022年の生産量は2021年に比べて9%増大しましたが、主に年間を通じてプロセスの歩留まりの向上に取り組んだことにより、E-scrapの量は減少しました。
マレーシアのクアラルンプール製造拠点では、回収、分別、モニタリングを改善し、特定廃棄物が確実にリサイクルされるようにすることで、リサイクル率を向上させました。
国連の持続可能な開発目標 (SDGs) に合わせてNXPの製品開発、経営、企業姿勢を修正し、経済、社会および環境の持続可能性に関連する地球規模の課題に取り組んでいます。
EHSや製品の環境コンプライアンスなど、NXPのサステナビリティへの取り組みに関するお問い合わせはこちらにお寄せください。