私たちの組織および個人が持つ専門知識は、NXPを市場で差別化し、より持続可能な世界を推進する革新的なソリューションを創造することを可能にします。

サステナビリティへの対応を進めるために、NXPは会社全体で、またお客様、サプライヤ、その他パートナー、ステークホルダーの皆様と協力して取り組んでいます。

NXPは、2035年までにカーボン・ニュートラルを達成することを含め、環境、社会、ガバナンスの各目標に対してオーナーシップを保持し、説明責任を果たします。これらの取り組みをさらに明確に示すため、NXPではサステナビリティ目標を年間インセンティブ・プランに組み込みました。

さらにNXPでは、目標に向けて取り組む際にチームの情熱と不屈の精神を活かすために、成長と持続可能な開発のための有意義な機会を確保する必要があることを認識しています。

自動車から産業、スマートホームからスマートシティ、モバイルから通信インフラまで、NXPは主要なグローバル・ニーズに対応する革新的なソリューションを開発しています。NXPが2022年に発表したソリューションの例を次に示します。

画期的なテクノロジに加え、サステナビリティへの取り組みおよび他の多くの分野においても前年比で明確な進歩を遂げるというNXPのコミットメントは変わりません。この取り組みは、MSCIによる最新のESG格付け(主にコーポレート・ガバナンスと紛争鉱物管理の改善によってAAからAAAに格上げ)と、チームメンバーの多くの業績に反映されています。以下に、いくつかの例を示します。

2022年の実績

任命

2022年の初めに、ESGの使命を推進し、より良く、より持続可能な世界の実現に向けたNXPの取り組みを強化するために、最高サステナビリティ責任者の役職を設け、現在法務責任者およびESG委員会の議長を務めるJennifer Wuamettを同職に任命しました。

グリーン・イノベーション・ボンド

2022年5月には、10億米ドルの3回目のグリーン・イノベーション・ボンドを発行し、より広いコミュニティがサステナビリティに寄与する活動に投資できるようにしました。2022年のグリーン・イノベーション・ボンド報告書では、この収益をどのように活用したかを紹介するとともに、可能な場合は、グローバルなサステナビリティへの潜在的な影響に関する洞察を提供します。

多様性、平等性、包括性

2025年の目標達成に向けて成果と進歩を促進するため、2022年には、前年度に比べて女性役員の割合を3%増やし、研究開発職に就く女性の割合を2%増やしました。全社員数は11%増加しています。また、NXPダイバーシティ協議会の創設を発表しました。

人権

NXPの新しい人権ポリシーは、すべての国際労働法および人権法と規範に対する、ならびに全世界の人権の保護と尊重に貢献するビジネス慣行と技術に対するNXPの確固たるコミットメントを再確認するものです。

安全衛生

NXPでは従業員に安全で健康的な職場環境を提供することを最優先事項としています。2022年には、改善の機会についてのフィードバックを求めるため、2019年の調査に続き、チームメンバーの安全調査をグローバルに実施しました。全体では、94%の回答者が安全に関する懸念がNXPの最優先事項であると述べ、98%の回答者が安全性がそこから始まると感じていました。これらの結果を踏まえ、引き続き個々の拠点での改善機会に対処していきます。NXPの負傷率は0.10(従業員100人あたり/労働時間)と低く、半導体業界の平均を大きく下回っています。

カーボン・フットプリント

2022年も温室効果ガス(GHG)の排出を抑制する取り組みを継続し、正規化したカーボン・フットプリント(スコープ1、2の排出量)を2021年比で9%削減することに成功しました。また、再生可能電力の使用量を2021年の31%から2022年は35%に増やしました。

将来を見据えて

イノベーションは、健康をどのように管理するか、商品、サービス、情報にどのようにアクセスするか、仕事と遊びをどのように両立するかなど、日常生活のあらゆる側面を改善する上で不可欠な要素です。

NXPには、より良い、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現する画期的なテクノロジを生み出すために優秀な頭脳が揃っています。

私たちは、新たな可能性を創造するとともに、社会を前進させ、地球の持続可能な未来に貢献する革新的なソリューションを構築することを楽しみにしています。

Kurt Sievers

NXP Semiconductors社長兼CEO