EVBMA7518S48V評価ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: Aug 4, 2026 new サポート EVBMA7518S48V

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアについて
  • 3

    接続
  • 4

    ビルドとロード

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路 (IC) およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。

1.1 キットの内容

EVBMA7518S48Vキットには以下のものが含まれています。

  • EVBMA7518S48Vリファレンス・デザイン・ボード
  • セル・シミュレーション・ボード付きのバッテリー・シミュレーション・ケーブル x 1:バッテリー・セル・コントローラ (BCC) への電源供給用(各セルを直列抵抗でシミュレート)
  • 通信ケーブル x 1:コントローラ・エリア・ネットワーク (CAN) 通信および外部チャージャ・モニタのサポート用
  • USB Type-Cケーブル x 1:コントローラPCとの通信用

1.2 追加ハードウェア

デバイスの評価に追加のハードウェアは必要ありません。ただし、このキットの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアを使用すると役立ちます。

  • 500 mA対応の48 V直流 (VDC) 電源または4~18セルのバッテリー・パック
  • USB Multilink FXデバッグ・プローブ

1.3 最小システム要件

このEVBを使用する際は、次のいずれかのオペレーティング・システムを搭載したWindows PCワークステーションが必要です。

  • 32ビット版または64ビット版のWindows 11/10/8/7、Windows XP、またはWindows Vista

ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • 48 Vバッテリー・マネジメント・システム (BMS) アーキテクチャ
  • ボードあたり1つのBMA7518デバイス
  • BMA7518は最大18個のバッテリー・セルの電圧を高精度で測定可能
  • BMA7518は10チャネルの温度検知を搭載
  • BMA7518とマイクロコントローラ (MCU) 間のシリアル・ペリフェラル・インターフェース (SPI) 通信
  • 最大300 mAのセル・バランシング電流
  • 48 Vシステムベーシス・チップ (SBC) (FS27) およびMCU (S32K312) を実装
  • 2チャネル金属酸化物半導体電界効果トランジスタ (MOSFET) ドライバによる、ASIL C以上の過電流 (OC) 保護
  • 上位コントローラまたはグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) との通信用の2チャネル・コントローラ・エリア・ネットワーク (CAN) インターフェース
  • GUIとの通信用の外部汎用非同期送受信回路 (UART) インターフェース x 1
  • JTAG (Joint Test Action Group) デバッグ・インターフェース
  • 高い電磁環境適合性 (EMC) 性能

2.2 ボードの説明

このボードには、S32K312 MCUによって制御される1つのBMA7518デバイスが搭載されています。BMA7518は、4~18セルのリチウムイオン電池を測定します。BMA7518は、非絶縁型SPIを介してMCUと通信します。SBC (FS27) は、48 V直流 (VDC) 電源からの電力をMCUに供給します。この設計では、充電と放電を制御するためにMOSFETドライバを統合しています。冗長電流測定チャネルは、タイムリーなOC保護を提供し、機能安全レベルを向上させます。評価ボードのレイアウトについては、以下の図を参照してください。

GS-EVBMA7518S48V-IMG1 - Board Description - EVBMA7518S48V Block Diagram

GS-EVBMA7518S48V-IMG1 - Board Description - EVBMA7518S48V Block Diagram

2.3 ボードのコンポーネント

図2にボード上の重要なコンポーネントを示し、表1にこれらのコンポーネントの詳細を示します。

GS-EVBMA7518S48V-IMG2 - Board Description - Devices and Connectors

GS-EVBMA7518S48V-IMG2 - Board Description - Devices and Connectors
番号 デバイス 説明
1 BMA7518SAIAE 18チャネル・リチウムイオンBCC IC、SPI通信および電流測定チャネル
2 FS27 48 Vで動作するSBCおよびMCU用電源
3 S32K312 32ビットMCU

2.4 コネクタ

ピン 名称 説明
1 NC 無接続
2 NC 無接続
3 NC 無接続
4 NC 無接続
5 NTC3 温度検知用に外部NTC(負の温度係数)サーミスタに接続
6 NTC2 温度検知用に外部NTCサーミスタに接続
7 NTC1 温度検知用に外部NTCサーミスタに接続
8 NTC0 温度検知用に外部NTCサーミスタに接続
9 GND BCCのグランド
10 C1P セル1電圧検知ポイント
11 C3P セル3電圧検知ポイント
12 C5P セル5電圧検知ポイント
13 C6Pb セル6電圧検知ポイントb
14 C8P セル8電圧検知ポイント
15 C10P セル10電圧検知ポイント
16 C12Pa セル12電圧検知ポイントb
17 C13P セル13電圧検知ポイント
18 C15P セル15電圧検知ポイント
19 C17P セル17電圧検知ポイント
20 VBAT_48 V BCC用電源
21 NC 無接続
22 NC 無接続
23 NC 無接続
24 GND NTCサーミスタのグランド
25 GND NTCサーミスタのグランド
26 GND NTCサーミスタのグランド
27 GND NTCサーミスタのグランド
28 GND NTCサーミスタのグランド
29 GND NTCサーミスタのグランド
30 C0M セル0電圧検知ポイント
31 C2P セル2電圧検知ポイント
32 C4P セル4電圧検知ポイント
33 C6Pa セル6電圧検知ポイントa
34 C7P セル7電圧検知ポイント
35 C9P セル9電圧検知ポイント
36 C11P セル11電圧検知ポイント
37 C12Pb セル12電圧検知ポイントb
38 C14P セル14電圧検知ポイント
39 C16P セル16電圧検知ポイント
40 C18P セル18電圧検知ポイント
ピン 名称 説明
1 VCC JTAGデバッグ・ツール用電源
2 JTAG_TMS JTAGモードの選択
3 GND グランド
4 JTAG_TCK JTAGクロック
5 GND グランド
6 JTAG_TDO JTAGデータ出力
7 NC 無接続
8 JTAG_TDI JTAGデータ入力
9 GND detect グランド検出
10 JTAG_nRSTB JTAGリセット
ピン 名称 説明
1 CAN1_H CAN1バス・プラス側
2 CAN2_H CAN2バス・プラス側
3 GND グランド
4 NC 無接続
5 CAN1_L CAN1バス・マイナス
6 CAN2_L CAN2バス・マイナス
7 GND グランド
8 CHARGW_MON チャージャ・モニタ

3. 接続

Union GUIは、シンプルなユース・ケースを開発、実行、およびテストすることを目的としています。さまざまなアナログ・フロントエンド (AFE) のアプリケーションおよびテストと互換性があります。ソフトウェア・エンジニアは、このGUIを使用することで、ハードウェアの機能もテストすることができます。Union GUIは、汎用非同期送受信回路 (UART) の通信ポートを介したBMA7318のデバッグもサポートしています。Union GUIを使用する前に、ハードウェアがセットアップされ、すぐに動作可能であることを確認してください。

  • USB 3.0ポートが1つ空いているパーソナルPC
  • 上記のハードウェア(インターフェース)プラットフォーム

3.1 ツールの使用

ステップ1:上記のようにハードウェアの構成をセットアップし、電源を入れます。

ステップ2:Union GUIを起動し、図3に示すようにUnion GUIを開きます。

GS-EVBMA7518S48V-IMG3 - Install the Tool - Union GUI Overview

GS-EVBMA7518S48V-IMG3 - Install the Tool - Union GUI Overview

ステップ3:図4に示すように接続を設定します。

  • [PackController]> [Serial(シリアル)]>[Select Port(ポートの選択)]>[COM]の順にクリックして、シリアル・ポートを選択します
  • GS-EVBMA7518S48V-IMG4 - Install the Tool - Serial Port Selection
  • [PackController]>[Serial(シリアル)]>[Baud Rate(ボーレート)]>[115200]の順にクリックして、ボーレートを選択します
  • GS-EVBMA7518S48V-IMG5 - Install the Tool - Baud Rate Selection
  • [PackController]>[Serial(シリアル)]>[Connect(接続)]の順にクリックして、通信を接続します

ステップ4:[RefType]>[BMA7318]の順にクリックして、AFEのタイプを選択します。図5に示すように、ウィンドウに測定データが表示されます。

GS-EVBMA7518S48V-IMG6 - Install the Tool - AFE Selection

ステップ 5:図7でAFEの設定を参照します

GS-EVBMA7518S48V-IMG7 - Install the Tool - AFE Configuration
  • [Conif]>[ModeCtrl]>[Initialize(初期化)]の順にクリックして、AFE再初期化コマンドを選択します
  • [Conif]>[ModeCtrl]>[Cluster(クラスタ)]の順にクリックして、初期化するAFEの数を選択します
  • AFEのスリープ:
  • [Conif]>[ModeCtrl]> [Sleep(スリープ)]の順にクリックして、AFEスリープ・コマンドを送信します
  • AFEのウェイクアップ:
  • [Conif]>[ModeCtrl}>[Wake up(ウェイクアップ)]の順にクリックして、AFEウェイクアップ・コマンドを送信します

ステップ6:実行中のデータを記録します。GUIを使用してAFEの実行ステータスを監視する場合は、[Logging(記録)]>[Start log(記録の開始)]を選択して実行データを出力し、Excelファイルに保存します。GUIのインストール・パスにファイルが格納されます。

GS-EVBMA7518S48V-IMG8 - Install the Tool - AFE Selection

Union GUIに関する詳細については、[info(情報)]>[Union GUI documentation(UnionGUIドキュメント)]の順にクリックして、Union GUIのドキュメントを参照してください。

4. ビルドとロード

4.1 ビルドとロード

図9は、開発ボード、電源、およびWindows PCワークステーションを含む一般的なハードウェア構成を示しています。

ハードウェアとワークステーションを構成するには、以下のステップを実施します。

  • 2つのバッテリー・シミュレータ・ボードをJ1コネクタに接続し、48V DC電源でシミュレータ・ボードに給電します(電流は500 mAに制限されます)
  • 通信用コネクタをCANバスに接続するか、別のコントローラに接続します(オプション)
  • メイン回路をセットアップします。電流は、48 V電源、MOSFETマトリックス(オンボード)、負荷、およびシャント(オンボード)を流れます
  • USBマルチリンク・ケーブルを使用して、J4をPCに接続します。S32DS for S32を使用してボードをデバッグします
  • USB Type-Cケーブルを使用してPCを接続することで、Union GUIを接続します

GS-EVBMA7518S48V-IMG9 - Build and Load - EVBMA7518S48V Setup Based on the Battery Simulator

GS-EVBMA7518S48V-IMG9 - Build and Load - EVBMA7518S48V Setup Based on the Battery Simulator

Union GUIはEVBMA7518S48Vのページから入手できます。

設計・リソース

関連リソース

  • BMx7318:BMx7318、18チャネル・リチウムイオンBCC ICの詳細情報
  • S32K312:32ビット車載向け汎用MCU
  • FS27:ASIL D対応48 Vセーフティ・システムベーシス・チップ
  • EVBMA7318S48V:このボードの詳細情報(ドキュメント、ダウンロード、ソフトウェア、ツールなど)