S32 Compilers for the S32 Design Studioには、次のものが含まれますが、これに限定されません。
GCC(GNU GCCとも呼ばれます)は、ソース・コードから「ターゲット」実行可能ファイルを作成するために使用されるオープンソース・ソフトウェア・システム(ツールチェーン)です。ARM用GCCとは、ARM, Ltd.のプロセッサ専用に設定および構築されたGCCで、ARM命令セットは「ターゲット」となります。特に、ARMツールチェーン用のNXP GCCはARMプロセッサを含む多くのNXPシステム・オン・チップ (SOC) デバイスをサポートしています。
LAX C/C++コンパイラは、アセンブラおよびリンカと組み合わせることで、LAXファミリのベクトル信号プロセッサ向けの実行可能バイナリ・ファイルを生成できます。LAXコンパイラ・システムは、LAXベクトル信号プロセッサを使用してDSPアルゴリズムを高速化する、完結したツールチェーンです。
信号処理ツールボックス (SPT) には、サンプリングされたRADAR信号の処理に必要なすべてのハードウェア・モジュールが含まれています。これは、特定のユーザー指向命令セットによって駆動される高性能信号処理操作を含む強力なプロセッシング・エンジンです。プログラムが可能なため、信号処理が変更されても対応できる柔軟性が保証されます。CPUは高頻度でスケジュール設定されるハードウェア操作から除外されますが、プロセッシング・フローは依然として制御と操作が可能です。SPTは、NXP SPTアセンブラ・ベースのGNUオープンソース・ツールを使用してプログラムされます。