シームレス接続技術の進歩により自律型スマートホームや自律型ビルは変革が進み、リアルタイムでニーズを予測し、資産を保護して適応するインテリジェントなエコシステムへと進化しています。この進化のゴールは、ただ機能するだけでなく、日常生活の質を能動的に高める自律型環境です。
今年のCESにおいて、NXPはコネクテッド・リビングの未来を推進する取り組みを発表しました。それは、業界のコラボレーションを促進し、AIを活用したヘルスケア、家庭やビル向けのセキュア・アクセス、次世代型ドアベル、先進的な操作パネルを実現するインテリジェント・システム・ソリューションを提供することです。これらのイノベーションの相互作用により、生活空間が動的な環境へと変わり、私たちの生活がリアルタイムに保護され、つながり合い、より充実したものになります。
ホーム・コントロール・パネル
現代のスマート・サーモスタットには、利便性と効率性の高さ、およびコネクテッド・ホーム全体をシームレスに統合できる機能が求められています。ほとんどの従来製品では、応答性の高いユーザ・インターフェース、リアルタイムの冷暖房空調設備 (HVAC) 制御、最新規格との相互運用性のバランスが不十分です。
NXPはこの課題の解決策として、低消費電力のヘテロジニアス・プロセッシング、組込み型エッジAI、マルチモーダルの存在検知を組み合わせたi.MX 93リファレンス・デザインを提案します(超広帯域無線 (UWB) + Wi-Fiチャネル状態情報(CSI))。このプラットフォームはコントローラとしてMatter認定を受け、自動構成機能、堅牢な無線共存管理、セキュアなデバイス管理を備えており、プラグ・アンド・プレイ方式で利用できます。これにより予測型の気候制御と将来を見据えたインテリジェンスを提供し、お客様の開発を促進して、次世代のスマートホーム製品の市場投入をスピードアップできるようサポートします。
CES 2026で展示されたNXPのホーム・コントロール・パネルのデモ
NXPシステム・ソリューションのコンポーネントは以下のとおりです。
- i.MX 93:アプリケーション・プロセッサ
- PCA9451A:i.MX 93用のパワーマネジメント集積回路(PMIC)サポート
- SR250:測距およびレーダー用UWB
- IW612:Wi-Fi 6 + Bluetooth 5.4 + 802.15.4
セキュアなホームおよびビルディング・アクセス
現代の住宅やビルには電話、ウェアラブル・デバイス、スマート・デバイスで安全かつ確実、快適に出入りできることが求められており、そのためにスマート・アクセスが不可欠な存在となりつつあります。従来のシステムでは、複数の接続プロトコルや複雑な認定、バッテリ寿命、モバイル・プラットフォームとのシームレスな統合に関して制限が存在していました。
NXPがこの課題の解決策として提案するのが、Aliro + Matterアクセス・ソリューションです。これは、プロトタイピングと開発を迅速化する包括的なハードウェア/ソフトウェア・プラットフォームです。設計を合理化し、市場投入までの期間を短縮し、先進的な機能(UWB測距、NFCタップ・アクセス、モバイル・ウォレット統合など)に対応することで、消費電力を抑えバッテリ寿命を延長しました。これにより、スマートホーム・エコシステム全体にわたりセキュアなハンズフリー・アクセスと相互運用性を可能にする、将来を見据えた統合型アクセス・システムを実現しています。
CES 2026で展示されたNXPのセキュアなホームおよびビルディング・アクセスのデモ
NXPシステム・ソリューションのコンポーネントは以下のとおりです。
- MCX W72:ワイヤレス・マルチプロトコル・マイクロコントローラ・ユニット (MCU)
- SR150:UWB用
- PN76AC:MCUおよびセキュリティ機能が内蔵された近距離無線通信 (NFC) リーダ
NFCによるMatterデバイスのコミッショニング
スマートホーム・デバイスのコミッショニングは、シンプル、安全かつ柔軟であるべきです。しかし、従来のQRコードを用いた方法では設計に制約がかかるだけでなく、開梱や複雑な取り付け作業も発生します。さらにこのような方法では、コードにアクセスできない一括展開や組込みデバイスも必要になり、住宅所有者や設置業者の効率が下がるだけでなく、余計なリスクも生まれます。
NXPはこの問題の解決策として、NFCとコモン・クライテリアEAL6+認証済みのセキュア・エレメントを採用し、NXP のMatter対応ホスト・プラットフォームと完全に統合されたSE051H+シングル集積回路 (IC) を提案します。この方式であれば、電力やインターネット接続がない場合でもNFCコミッショニングを安全に実施可能です。開梱作業なしで一括セットアップを行い、Wi-Fiコミッショニングと同等の強度の暗号保護を適用できます。また、EdgeLock® 2GOとの統合で、EUサイバー・レジリエンス法 (CRA) およびUS Cyber Trust Mark (CTM) の各標準にも対応しています。これにより、Matter対応デバイスの運用開始方法の効率性と安全性、および設計しやすさを向上させ、開発を加速するとともにユーザーの安心感を高められます。
CES 2026で展示されたNXPのNFCによるMatterデバイスのコミッショニングのデモ
NXPシステム・ソリューションのコンポーネントは以下のとおりです。
- RW612:Wi-Fi 6トライラジオ・ワイヤレスMCU搭載
- SE051H:NFCによるMatterオンボーディングを実現するセキュア・エレメント
インテリジェント・ドアベル
現代のスマート・ドアベルには、バッテリを浪費せずクラウド接続なしで使えること、かつ安全で確実にアクセスできることが求められています。従来の設計では、電力効率が低く、実世界の環境では正確に顔認識を行えず、現代のスマートホーム規格に即したシームレスな統合も不十分でした。
NXPはこの問題の解決策として、最適化したMCUプラットフォーム上でレーダーベースの存在検知とエッジAIによる顔認識の組み合わせを提案します。これにより、素早く安全に認証を行い、さまざまなカメラを柔軟にサポートし、将来の接続ニーズにも対応できる低消費電力のMatter対応ソリューションが実現します。このソリューションは、設計者がより短時間で次世代のドアベル製品を市場へ投入できるように支援します。
CES 2026で展示されたNXPのインテリジェント・ドアベルのデモ
NXPシステム・ソリューションのコンポーネントは以下のとおりです。
- i.MX RT700:クロスオーバーMCU
- SR250:測距およびレーダー用のUWB(TrueSenseパートナー・モジュール)
- IW612:Wi-Fi 6 + Bluetooth 5.4 + 802.15.4搭載