スマートホーム・デバイスについて、想像してみてください。スマートフォンやコンピュータでデバイス専用のウェブページを開き、設定や状態の確認、更新、トラブルシューティングを行えるとしたらどうでしょうか。Mongooseは、このような想像を現実にする通信レイヤです。コンパクトで組込み可能なネットワーク・スタックであり、最小限の手間でデバイスをブラウザやクラウド・サービスに接続できます。
Mongooseの概要
Mongoose Web Serverは2004年に設立され、2013年からはCesantaの一部として運営されており、デバイスとウェブ・ブラウザやクラウド・プラットフォームとをシームレスに接続できる多様な通信レイヤを提供しています。開発者はこのプラットフォームの機能を利用してセキュアなウェブUI、MQTTクライアント、TLS通信の開発を迅速に進め、OTA (Over-the-Air) ファームウェア・アップデートを行えます。これらの機能は、すべて今日のコネクテッド環境に欠かせない存在です。Mongooseは商用グレードのオールインワン組込みネットワーク・スタックであり、以下に対応しています。
- セキュアな組込みウェブUI
- HTTP、WebSocket、MQTT
- TLS(外部依存関係なし)
- ファームウェアのOTAアップデート
- 包括的なTCP/IPスタック、ドライバ、ツール
Mongooseの機能を詳しく解説しています。SpotifyまたはYouTubeで、Techcastのエピソード(Cesantaのエンジニアリング担当ディレクターであるSergey Lyubka氏が出演)をご視聴ください。
CRAおよびセキュリティ要件への対応
セキュリティ基準はCesantaのMongoose製品にとって不可欠なものであると同時に、開発者にとっては決して妥協できないものです。特にEUサイバー・レジリエンス法 (CRA) を中心に、規制の圧力が高まっている現在ではなおさらです。
こうしたニーズに応えるため、Mongooseのリポジトリでは継続的インテグレーションを採用し、コミットの度に数百種のユニット・テストを実行しています。また、GoogleのOSS-Fuzzも導入し、潜在的な脆弱性を継続的にスキャンしています。さらにCesantaは、Cisco、Talos、Microsoft Security Response Center、MITRE Corporation、Compass Securityなどの独立したセキュリティ・グループから定期的に脆弱性に関する報告を受けています。
このように継続的インテグレーションによるテスト、継続的な脆弱性評価、そして業界のベストプラクティスの厳格な遵守を通じ、CesantaはMongooseを現代のコンプライアンス要件に適合させています。
NXPとの長年にわたる提携関係
CesantaとNXPの提携は、組込みLinuxを実行するi.MXアプリケーション・プロセッサから始まりました。これは後にi.MX RT クロスオーバーMCUへと拡張され、OTAファームウェア・アップデート、TLSセキュリティ、MQTTクラウド・コネクティビティなどの機能を開発者に提供しています。
最近では、Cesantaはイーサネット搭載の
MCX N MCUや
RW612トライラジオWi-Fi 6 MCUのサポートも追加しています。CesantaとNXPは今後も、産業、IoT、医療、および消費者用のコネクテッド・デバイス向けにハードウェアからソフトウェアまでカバーする包括的なソリューションを提供していきます。
MongooseとNXPの導入方法
MongooseはFreeRTOS、Linux、ベア・メタルに対応しており、CesantaではMongoose Wizardでシームレスな開発者エクスペリエンスを提供しています。MongooseをNXPデバイスで利用する方法は以下のとおりです。
- https://www.mongoose.wsにアクセスする
- Mongoose Wizardを起動する
- NXPボードを選択し、システムを構築し、プロジェクトを生成する
- シリアル・コンソールでビルドおよびフラッシュし、ログを確認する