i.MX 9アプリケーション・プロセッサ

i.MX 9シリーズ・アプリケーション・プロセッサは、市場で既に実績のあるi.MX 6およびi.MX 8シリーズをベースにしており、高性能なアプリケーション・コア、MCUに似た独立のリアルタイム・ドメイン、Energy Flexアーキテクチャ、EdgeLock^®セキュア・エンクレーブによる最先端のセキュリティ、および専用の多感覚データ・プロセッシング・エンジン（グラフィックス、画像、ディスプレイ、オーディオおよび音声）を兼ね備えています。i.MX 9シリーズは、EdgeVerse^™ エッジ・コンピューティング・プラットフォームの一部であり、シリーズの数多くの製品に、エッジでの機械学習アプリケーションを加速するハードウェア・ニューラル・プロセッシング・ユニットを統合しています。

製品
EdgeLockセキュア・エンクレーブ
ユース・ケース
設計・リソース
プレスリリース
関連ドキュメント

i.MX 9シリーズの製品

	インターフェース																			メモリ・タイプ			認定レベル
製品ファミリ	Cortex-A55	Cortex-M33	Cortex-M7	DSP	NPU	GPU	ISP	ディスプレイの解像度およびインターフェース	カメラの解像度およびインターフェース	PCIe	USB 2.0	USB 3.0	イーサネット	外部メモリ	CAN-FD	UART	Flex I/O	オーディオ	その他	LPDDR4（ECC付き）	LPDDR4X（ECC付き）	LPDDR5（ECC付き）	商用	インダストリアル	拡張インダストリアル	オートモーティブ
i.MX 91 [1] 数千ものエッジ・アプリケーションに不可欠なLinuxの機能を実現する、セキュアでエネルギー効率に優れたアプリケーション・プロセッサ・ファミリ	1							24 bppパラレルRGB/YUVディスプレイ	8ビット・パラレルRGB/YUVカメラ		USB 2.0 x 2（デュアル・モード、タイプC対応）		1GbE x 2（TSN対応 x 1）	SD/SDIO3.0/eMMC5.1 x 3、 Octal SPI x 1	2	8	32ピン x 2	SAI x 3（2レーン x 1、1レーン x 2）/ I²S TDM x 4（32ビット@ 384 KHz） 8チャネルPDMマイク入力 + 中品質サウンド出力、SPDIF	4チャネル12ビットADC x 1、I²C x 8、SPI x 8、I³C x 2、XSPIレスポンダ
i.MX 93 [1] オートモーティブ、民生機器、インダストリアルIoT向けのMLアクセラレーション、低消費電力MPU	2	1			1	2D		1080p60 MIPI DSI（4レーン）、 720p60 LVDS（4レーン）、 24ビット・パラレルRGB	1080p60 MIPI CSI（2レーン）、 8ビット・パラレルYUV/RGB		2		1GbE x 2（TSN対応 x 1）	SD/SDIO3.0/eMMC5.1 x 3、 Octal SPI x 1	2	8	32ビット x 2	I²S x 7、SPDIF、PDMマイク、MQS出力	4チャネル12ビットADC、 I²C x 8、 I³C x 2、 SPI x 8
i.MX 95 [1] オートモーティブ、インダストリアル＆IoTエッジ向けの安全でセキュアなコネクテッド・アプリケーション・プロセッサ	最大6	1	1	Immersiv3D^™オーディオ・フレームワーク	1	3D	1	4K30P、 3840x1440P60 MIPI-DSI（4レーン）最大1080P LVDS（4レーン x 2または8レーン x 1）	2x4kp30、4x1080p60、 8x1080p30 MIPI-CSI（4レーン x 2）	Gen 3.0 x 2（1レーン）	1	1	10 GbE、および1 GbE x 2（TSN対応 x 1）	SD/SDIO3.0/eMMC5.1 x 3、 Octal SPI x 1	5	8	32ビット x 2	I²S x 17、 SPDIF、 PDMマイク、MQS出力	8チャネル12ビットADC、 I²C x 8、 I³C x 2、 SPI x 8

1. 量産開始前製品このページは量産開始前製品に関する情報を含んでいます。このページにある仕様や情報は予告なく変更されることがあります。詳しい情報については、サポートまたは営業担当者にお問い合わせください。

注記：一部の機能はファミリによって異なります。

主要テクノロジ

電力効率

エネルギー効率は、ウェアラブル・デバイスやポータブル・デバイスのさらに先を見据えています。多くのIoTデバイスにとって、性能と電力効率の最適化は極めて重要なデザインイン要件となっています。i.MX 9シリーズのプロセッサは、NXPのEnergy Flexアーキテクチャで構築されており、お客様にとってクリティカルな要件向けに電力効率を最適化するユース・ケースに焦点を当てています。i.MX 9シリーズ・アプリケーション・プロセッサには、エネルギー効率を最適化するきめ細かな電力管理が組み込まれており、お客様のカーボン・フットプリントの削減およびバッテリー寿命の延長に貢献します。

エッジ対応

エッジでの機械学習においては、最適なエンド機器ソリューションを実現するために、お客様はセンサのインターフェース、メディア処理およびニューラル・ネット・アクセラレーションをバランスよく組み合わせる必要があります。i.MX 9シリーズでは、1秒あたりの推論とワットあたりのパフォーマンスを最適化するための開発が一からなされ、効率的な機械学習アクセラレーションが備わりました。これにより、プライバシー、レイテンシ、帯域幅が向上し、組込みシステムにおける次世代のユース・ケースに対応できます。