パーシャル・ネットワーキング機能を備えた高速CANトランシーバ

CANパーシャル・ネットワーキング（CAN PN）、または選択的ウェイクアップ機能は、ECUの低消費電力動作を長時間維持し、車両の全体的な消費電力を削減するために役立ちます。パーシャル・ネットワーキングを有効にした低消費電力モードのECUは、そのECUに割り当てられた特定のウェイクアップ・フレームに対してのみウェイクアップされ、それ以外のメッセージが無視されます。通常のHS-CANトランシーバは、ECUに割り当てられているかどうかにかかわらず任意のCANトラフィックに対してECUをウェイクアップするため、それと比較すると消費電力が削減されます。

パーシャル・ネットワーキング機能によって、個々のECUまたはECUグループを同時にウェイクアップさせながら、ネットワーク上のそれ以外のECUを低消費電力モードに保つことができます。CAN FDパッシブ・トランシーバTJA1145x/FDを使用すると、パーシャル・ネットワーキング時にCAN FDデータ・フレームをフィルタリングできるため、従来型CANネットワークとCAN FDネットワークを混在させることができます。

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パーシャル・ネットワーキングの基礎

NXPのエンジニアがパーシャル・ネットワーキングの技術的な基礎を解説する数分間のビデオです。

パーシャル・ネットワーキングのメリット

パーシャル・ネットワーキングにはその他にも、CAN FD通信と標準CAN 2.0通信の両方をサポートするネットワークに最適な特長があります。

CANパーシャル・ネットワーキングあり： ECUオン/オフ

パーシャル・ネットワーキングあり（ECUオン/オフ）

CANパーシャル・ネットワーキングなし：すべてのECUがオン

CANパーシャル・ネットワーキングなし：すべてのECUがオン