NVT4858-4557-EVB SD/SIMレベル・シフタ評価ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: 2021-11-23 17:00:00サポート NVT4858-4557-EVB SD/SIM Level Shifter Evaluation Board

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアについて
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。

このページでは、NVT4858-4557- EVBボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

NVT4858-4557-EVBには以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みのNVT4858-4557-EVBボード(静電気防止バッグ入り)
  • クイック・スタート・ガイド

1.2 追加ハードウェア

この評価ボードで作業を行う際には、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になるか、または使用すると役立ちます。

  • 信号発生器
  • オシロスコープ
  • 電圧計
  • トリプル電源 - 1V8、3V3、可変(1V0~3V3)

2. ハードウェアについて

2.1 ボードの特長

  • 組込み済みNVT4858
  • 組込み済みNVT4557
  • 組込み済みmicro-SDカード
  • 組込み済みSIMカード
  • SD/SIM入力ヘッダ
  • SD/SIM出力ヘッダ
  • 1V8/3V3で切り替え可能なSDカード電源回路
  • SD/SIMカード電源オン/オフスイッチ

2.2 ボードの説明

NVT4858-4557-EVB評価ボードにはデフォルトで、NVT4858(SDレベル・シフタ)およびNVT4557 (SIMレベル・シフタ)に加え、SDカード・ソケット1個とSIMカード・ソケット1個が搭載されています。

2個の100 milヘッダが搭載されているため、SD/SIMコントローラを備えたシステム・プラットフォームでSDとSIMレベル・シフタ、およびSDカードとSIMカードの各ソケットを直接制御できます。出荷時のデフォルト・セットアップでは、SD/SIMインターフェースが出力ヘッダに接続されていますが、オプションの設定抵抗を変更することでSD/SIM出力をSD/SIMソケットに接続できます。

2.3 ボードのコンポーネント

NVT4858-4557-EVBボードの概要

GS-NVT4858-4557-EVB-1

3. ハードウェアの構成

デモ・ボードは、ユーザーがNVT4858またはNVT4557のパフォーマンスを評価できるようにスタンドアロンのボードとして設計されています。4個の100 milヘッダが搭載されているため、NVT4858およびNVT4557のすべてのピンへの接続が可能です。

さらに、ボードには1つのSIMカード・ソケットと1つのSDカード・ソケットがあります。ソケットに挿入されたSIMカードまたはSDカードには、レベル・シフタのホスト・インターフェース側の100 milヘッダを介して、SDホスト・コントローラまたはSIMコントローラから直接アクセス可能です。

3.1 NVT4858評価セットアップの例(VCCA = 1V2、VCCB = 3V3)

  • 1.2 VをVCCA(J27ピン18)に印加します
  • 1.8 VをSD_VDD_1V8(J27ピン20)に印加します
  • 3.3 VをSD_VDD_3V3(J27ピン19)に印加します
  • 1.2 VをSDPWR_3V3_n1V8(J27ピン4)に印加し、VCCBを3V3に設定します
  • J7経由でNVT4858 (U7) ホスト側に最大200 MHzの1.2 Vクロックを適用します
  • 対応する3.3 VクロックがSDカード側で出力される必要がありますが、これはJ26でスコープすることができます

3.2 NVT4557評価セットアップの例(VCCA = 1V2、VCCB = 3V3)

  • 1.2 VをVCCA(J3ピン2)に印加します
  • 3.3 VをVCCB(J3ピン9)に印加します
  • ENピン(J3ピン13)に1.2 Vを印加して、NVT4557を有効にします
  • 最大10 MHzの1.2 VクロックをJ3を介してNVT4557 (U2) ホスト側に印加します
  • 対応する3.3 VクロックがSIMカード側で出力される必要がありますが、これはJ25でスコープすることができます