MCXW72-LOCのスタート・ガイド

最終更新日時: Mar 9, 2026 new サポート MCXW72-LOC

このドキュメントの内容

  • 1

    接続
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    ビルドと実行
  • 4

    作成
  • 5

    MCUXpresso開発者エクスペリエンス

1. 接続

ボードを実際に使ってみましょう。ショート・ビデオで手順を視聴するか、以下に記載された詳細な手順を参考にして、作業を進めてください。

1.1 ボードの概要

MCXW72-LOCボードには、ワイヤレス位置特定のデモが事前にプログラム済みです。これは、開梱したデバイスが正常に動作することを検証するための動作確認用に使用できます。

Get familiar with the board

Get familiar with the board

1.2 ボードの接続

USB Type-CケーブルをコネクタJ3からホスト・コンピュータまたは電源に接続して、ボードに電源を供給し、デモ・プログラムを実行します。この時点で、青色LEDが一定の周期で点滅しているのが確認できるはずです。ビデオで説明されている手順に従って、デモを実行してください。2つのMCXW72-LOCボードが必要です。

Plug in the board

Plug in the board

2. ソフトウェアの入手

2.1 ツールチェーンをインストールする

NXPは、MCUXpresso for VS Codeというツールチェーンを提供しています。MCUXpresso for VS Code v25.09以降をダウンロードしてください。

Visual Studio Code

VS Codeを入手する

以下のチュートリアルでは、ホストPCにVS Codeをインストールする方法を説明しています。

2.2 MCUXpresso SDKですぐに設計を開始する

NXPの拡張機能により、Visual Studio Codeのワークスペースにソフトウェア・リポジトリを追加するためのツールが用意されています。ソフトウェア・リポジトリは、次の3つのソースから追加できます。

  • GitのリモートURL
  • NXPのMCUXpressoアーカイブ・ファイル
  • 既存のGitフォルダ

このセクションでは、Gitのリモート・リポジトリ・オプションを使用してMCUXpresso SDKをインポートします。この方法でリポジトリをインポートするには、以下の手順に従ってください。

  1. MCUXpresso拡張機能のアイコンをクリックします
  2. [QUICKSTART PANEL(クイックスタート・パネル)]タブをクリックし、次に[Import Repository(リポジトリのインポート)]ボタンをクリックします。このボタンをクリックすると、新しいインポート・ウィンドウが表示されます
  3.  Jump Start Your Design with the MCUXpresso SDK - IMG1
  4. [Remote(リモート)]オプションを選択して、提供されているSDKファイルをインポートします
  5. [Repository(リポジトリ)]オプションの矢印ボタンをクリックして参照し、[MCUXpresso SDK]オプションを検索します
  6. [Revision(リビジョン)]の矢印ボタンをクリックし、バージョン[v25.09.00]以降を検索します
  7. [Location(保存先)]フォルダの[Browse(参照)]をクリックし、SDKの共通の保存先となるフォルダを選択します
  8. 新しいSDKの名前を入力します
  9. [Import(インポート)]ボタンをクリックして、インストールが完了するのを待ちます
  10.  Jump Start Your Design with the MCUXpresso SDK - IMG2

2.3 MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsは、ユーザーがMCUXpresso SDKプロジェクトを新規に作成するための構成ツールの統合スイートであり、カスタム・ボード・サポート用の初期化Cコードを生成するためのピン・ツールとクロック・ツールも備えています。MCUXpresso IDEの一部として、また別のIDEを使用する場合は個別ツールとして完全に統合されます。

以下の[MCUXpresso Config Toolsを入手する]をクリックして、Config Toolsインストーラを入手してください。

MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsを入手する

2.4 プログラミング・ツールとプロビジョニング・ツール

MCUXpressoセキュア・プロビジョニング (SEC) ツールは、NXPのMCUデバイスでブート可能な実行ファイルを簡単に生成およびプロビジョニングできる、GUIベースのアプリケーションです。いずれのユーザーも、試験運用および量産に向けてMCUXpressoセキュア・プロビジョニング (SEC) ツールから始めることをお勧めします。このツールは、生産段階におけるNXPのマイクロコントローラでのセキュア・プログラミングとデバイス・プロビジョニングをサポートします。

ツールをダウンロードすると、[Help(ヘルプ)]タブの下にユーザー・ガイドが表示されます。「プロセッサ固有のワークフロー」の章に記載されている、ボードに関する指示に従ってください。

SEC

SECのインストール

2.5 IoT Toolboxのインストール

NXPのIoT Toolboxは、ワイヤレス・コネクティビティのデモおよびテストをサポートするように設計された汎用性の高いモバイル・アプリケーションです。NXPの開発プラットフォームとやり取りするための直感的なインターフェースを提供します。このスタート・ガイドの次のセクションに進むには、このアプリが必要です。

IoT Toolboxをスマートフォンにインストールして、今すぐ始めましょう。

Google Playで入手

IoT Toolbox Icon

3. ビルドと実行

3.1 NBUファームウェアのアップデート

ワイヤレス・デモを実行する前に、使用するSDKのバージョンに応じて狭帯域ユニット (NBU) ファームウェアをアップデートする必要があります。

  1. USB Type-Cケーブルを使用して、MCXW72-LOCボードをPCに接続します
  2. セクション 2.1でインストールしたLinkFlashツールを開きます。このツールはLinkServerのコンポーネントに付属しています。このツールのデフォルトのパスは「C:\nxp\LinkServer_XX.XX.XX\LinkFlash.exe」です
  3. [Probe(プローブ)]フィールドで、ツールによってボードが認識されていることを確認します。認識されていない場合は、[Refresh(再読み込み)]をクリックします
  4. [Erase(消去)]タブに移動し、NBUメモリ領域のチェックボックスをクリックして選択します
  5. GS-MCXW72LOC Build Run Image 1
  6. [Erase(消去)]ボタンをクリックします。正常に処理されたことをウィンドウの下部にあるメッセージで確認してください
  7. GS-MCXW72LOC Build Run Image 2
  8. [Program(プログラム)]タブに戻り、[Browse(参照)]ボタンをクリックしてNBUファームウェアのバイナリ・ファイルを探します
  9. GS-MCXW72LOC Build Run Image 3
  10. セクション 2.2でSDKをインストールしたディレクトリを参照します。NBUファイルのパスは次のとおりです:「{your_SDK_path}\mcuxsdk\middleware\wireless\ble_controller\bin\mcxw72_nbu_ble_all_hosted.bin」。[Open(開く)]をクリックします
  11. GS-MCXW72LOC Build Run Image 4
  12. [Address(アドレス)]フィールドに「0x48800000」と入力します。[Program(プログラム)]をクリックします。処理が正常に完了していることを確認してください
  13. GS-MCXW72LOC Build Run Image 5

3.2 MCUXpresso for VS Codeを使用したアプリケーションのビルドとフラッシュ

  1. 左側のアクティビティ・バーにあるMCUXpressoアイコンを見つけ、クリックして開きます。開いたら、エクスプローラに移動し、[PROJECTS(プロジェクト)]タブを開きます
  2. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 1
  3. [Import Example from Repository(リポジトリからサンプルをインポート)]をクリックします Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 2 編集画面に次のタブが表示されます
  4. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 2-1
  5. [Repository(リポジトリ)]タブの矢印ボタンをクリックして、前のステップでダウンロードしたSDKと、そのバージョンに対応するツールチェーンを選択します
  6. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 3
  7. [Boards(ボード)]のドロップダウン・メニューからKW47-LOCボードを選択します
  8. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 4
  9. 矢印ボタンを使用して[Template(テンプレート)]タブを展開したら、プロジェクトで使用するテンプレートとして「wireless_examples/bluetooth/bm/wireless_uart_bm」を選択します。その後、[Import(インポート)]ボタンをクリックします
  10. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 5
  11. プロジェクトを選択し、表示されているショートカットにある[Build(ビルド)]アイコンをクリックするか、[Build(ビルド)]オプションを右クリックして選択することで、プロジェクトをビルドします
  12. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 6
  13. プロジェクトは、コンソールにエラーや警告が表示されることなくビルドされる必要があります
  14. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 7
  15. micro USBケーブルをJ3「MCU-LINK」ポートに挿入し、ボードをコンピュータに接続します
  16. [Debug(デバッグ)]アイコンをクリックするか、右クリックして[Debug(デバッグ)]オプションを選択することで、アプリケーションをボードにダウンロードします
  17. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 9
  18. シリアル・ターミナルを開いて、アプリケーションの出力を確認できるようにします。ボードに接続されているMCU-Linkプローブに対応するポートを「MCULink-VCOM」ウィンドウで選択します。ターミナルをボーレートまたは速度「115200」、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定し、そのポートに接続します
  19. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 10 Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 10-1
  20. [Run(実行)]アイコンをクリックしてアプリケーションを実行します。ターミナルに表示される出力を確認します
  21. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 11 Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 11-1
  22. SW3ボタンを押して、BLEの役割をペリフェラルに切り替えます。次に、SW2を押して、BLEアドバタイジングを開始します。ターミナルに出力されるメッセージを確認してください
  23. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 12
  24. IoT Toolboxアプリを使用してボードに接続します。最初に、メインメニューの[Wireless UART(ワイヤレスUART)]を選択します
  25. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 13
  26. 接続するボードを選択します。接続に関するメッセージがターミナルに表示されます
  27. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 14 Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 14-1
  28. アプリで任意のメッセージを入力し、シリアル・ターミナルにそのメッセージが表示されることを確認します
  29. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 15 Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 15-1
  30. ターミナルでメッセージを入力し、アプリにそのメッセージが表示されることを確認します
  31. Build and flash application using MCUXpresso IDE - step 16

4. 作成

4.1 MCUXpresso IDEからサンプル・プロジェクトのクローンを作成する

次の手順では、汎用出力の操作方法について説明します。この例では、毎秒切り替わるLEDをセットアップします。

  1. 前のセクションでの手順に従って、led_blinky SDKサンプルをインポートします
  2. Clone an example project from MCUXpresso IDE - step 1
  3. [Project(プロジェクト)]タブの「led_blinky_cm33_core0」プロジェクトをクリックし、前のセクションに記載されている方法でデモをビルド、コンパイル、および実行します
  4. Clone an example project from MCUXpresso IDE - step 2
  5. 青色LEDが毎秒切り替わるはずです
  6. デバッグ・セッションを終了します

4.2 MCUXpresso Config Toolsを使用する

  1. プロジェクトを右クリックし、[Open with MCUXpresso Config Tools(MCUXpresso Config Toolsで開く)]を選択することで、ピン・ツールを開きます
  2. Use MCUXpresso config tools - step 1
  3. [Open existing configuration(既存の構成を開く)]オプションを選択します。SDKをインストールしたパスを参照し、「mcuxsdk\examples\_boards\kw47loc\demo_apps\led_blinky\」に移動したら、led_blinky.mexファイルを選択し、[Finish(完了)]をクリックします
  4. これで、ピン・ツールにLED点滅プロジェクトのピン構成が表示されます
  5. Use MCUXpresso config tools - step 3

4.3 ピン・ツールを使用して、LEDがルーティングされたピンを変更する

  1. [Pins(ピン)]ビューの[Show dedicated pins(専用ピンを表示)]および[Show not routed pins(ルーティングされていないピンを表示)]のチェックボックスのチェックを外し、ルーティングされているピンのみを表示させます。ルーティングされたピンには、ピンの名称の横に緑色のボックスが表示されます。ルーティングされた各ピンに選択された機能は、緑色にハイライト表示されます
  2. Use the pins tools to modify the LED routed pin - step 1
  3. 現在の設定では、PTC0 (LEB_BLUE) が出力としてルーティングされています。緑色LEDを有効にするためにピン構成を追加しましょう
  4. [Show not routed pins(ルーティングされていないピンを表示)]を選択し、他のすべてのオプションを表示させます。緑色LEDを有効にするには、「PTC6」を検索し、GPIO列で「GPIO6」を選択します。同時ルーティングに関するメッセージが表示された場合は、「いいえ」を選択します
  5. Use the pins tools to modify the LED routed pin - step 3
  6. 次に、[Routing Details(ルーティング詳細)]ウィンドウでGPIOピンを出力として、またLogical 1をGPIOの初期状態として構成します
  7. Use the pins tools to modify the LED routed pin - step 4
  8. 次に、ピン・ツールによって生成された、新たに更新されたpin_mux.cファイルとpin_mux.hファイルをエクスポートすることで、この変更内容をプロジェクトに実装します。メニュー・バーの[Update Project(プロジェクトの更新)]をクリックします
  9. Use the pins tools to modify the LED routed pin - step 5
  10. ポップアップ画面に変更するファイルが表示されます。[OK]をクリックして、新しいファイルをプロジェクトに上書きします
  11. Use the pins tools to modify the LED routed pin - step 6
  12. サンプルにいくつかのコードを追加してみましょう。led_blinky.cファイルを開き、緑色LEDを切り替えるための以下の行を追加します
  13. Use the pins tools to modify the LED routed pin - step 7
  14. 前のセクションで行ったように、プロジェクトをビルドしてダウンロードします
  15. アプリケーションを実行します。これにより緑色と青色のLEDが交互に点灯するはずです
  16. デバッグ・セッションを終了します

5. MCUXpresso開発者エクスペリエンス

以下の各セクションで、柔軟なプロトタイピングと開発のために提供されているエコシステムについてご覧ください。以下のビデオでは、FRDMプラットフォーム、フル機能のEVK、および拡張機能向けの互換シールドについて紹介しています。さらに、NXPのGitHubを通じて多数のアプリケーション・サンプルを提供するアプリケーション・コード・ハブ・ポータルについて詳しく説明します。

5.1 FRDMプラットフォーム、フル機能のEVK、シールド

NXPでは、迅速にプロトタイプを作成するためのプラットフォーム向けに、低コストのFRDMプラットフォームとフル機能のEVKの両方を提供しています。

FRDM開発ボードは、標準のフォーム・ファクタとヘッダー、MCU I/Oへの簡単なアクセス、オンボードMCU-Linkデバッガ、USB-Cケーブルを備えています。フル機能の評価キットには、I/Oおよびインターフェースへの拡張アクセス、Wi-Fi拡張機能のほか、追加のMCU-Link機能が含まれます。互換性のあるClickボードやArduinoシールドも多数あります。Open CMSIS Packでサポートされるものについては、ACHでサンプルが提供されている場合がありますが、そうでない場合でも、その多くがI2C、SPI、UARTなどのシリアル・インターフェースを利用して容易に使用でき、MCUXpresso SDKでドライバのサンプルが提供されています。

5.2 アプリケーション・コード・ハブ

アプリケーション・コード・ハブには開発者がソフトウェアをすばやく見つけることができるインタラクティブなダッシュボードが用意され、MCUXpressoの開発者エクスペリエンスがさらに高められています。ACHに今すぐアクセスして、この新しいインタラクティブなアプリケーション・コード・ハブの詳細やその利点について確認しておきましょう。

アプリケーション・コード・ハブからアクセス可能なソフトウェアはNXPのGitHubリポジトリに置かれているため、その場所に直接アクセスして簡単にクローンを作成することができます。

5.3 デモのご紹介

次のデモでは、モータ制御シールドと低コストLCDを備え、FRDMプラットフォームを基盤とするシステムを使用して、ACHからプロジェクトをインポートする方法を示しています。評価ボードがこのシステムと異なる場合でも、以降の手順はサポート対象のすべてのプラットフォームで同じように実施できます。