KITFS27-48VEVMプログラミング・ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: 2025-10-17 15:29:00サポート KITFS27-48VEVM

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、改善されたパフォーマンスを実現します。

このページでは、KITFS27- 48VEVMプログラミング・ボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立ておよびテスト済みプログラミング・ボードとプログラム済みFRDM-KL25Zボード(静電気防止バッグ入り)
  • 3.0フィートのUSB-STD A to USB-B-miniケーブル
  • 6個のコネクタ、2ポジション・ターミナル・ブロック・プラグ、ストレート、3.81 mm
  • 2個のコネクタ、3ポジション・ターミナル・ブロック・プラグ、ストレート、3.81 mm
  • ボードに搭載されたジャンパ
  • クイック・スタート・ガイド

1.2 追加ハードウェア

このボードの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になります。

  • 電圧範囲20 V~60 V、電流制限1.0 A(初期値)の電源

1.3 最小システム要件

このプログラミング・ボードにはWindows PCワークステーションが必要です。この評価ボードで作業する際は、これらの最低限の仕様を満たすことで良好な結果が得られます。

  • Windows 7、10、または11を搭載したUSB対応のコンピュータ

1.4 ソフトウェア

この評価ボードで作業するには、ソフトウェアのインストールが必要です。記載されているすべてのソフトウェアは、NXPの車載PMICファミリ向けGUIの情報ページ、またはデバイスが量産中でない場合はセキュアなファイルのポータルから入手可能です。

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • VBAT電源コネクタ(ジャックおよびPhoenix)
  • 48 V、複数出力のバッテリー・プロファイルをサポートするフライバック・フロントエンド・レギュレータ
  • VPRE出力:5 V~6.35 V、最大2.5 A
  • VCORE出力:0.8 V~5.0 V、最大3.5 A
  • LDO1およびLDO2:1.0 Vまたは5.0 V、最大400 mA
  • TRK1およびTRK2:1.0 Vまたは5.0 V、最大150 mA
  • 外部ADCリファレンス用VREF高精度レギュレータ、最大80 mA
  • FS0B/LIMP、FS1B外部セーフティ・ピン
  • 評価GUIへの接続を容易にするUSB to SPIおよびI²Cプロトコル
  • 信号またはレギュレータの状態を示すLED
  • OTPヒューズ・プログラミング
  • AMUX、ADC、デジタルIOを介した高度なシステム監視
  • 外部VMONをテストするためのアナログ可変抵抗

2.2 ボードの説明

KITFS27-48VEVMは、デバイスのすべての機能を試したり、アプリケーションの主要部分を測定したりするために必要な柔軟性を備えています。FRDM-KL25Zボードをキットに接続し、NXPの車載PMICファミリ・ソフトウェア向けGUIであるFS27と組み合わせることで、FS27 SBCを完全に構成および制御できるようになります。

2.3 ボードのコンポーネント

KITFS27-48VEVMの概要。

Figure 1. Board Image with Callouts

Figure 1. Board Image with Callouts

3. ハードウェアの構成

3.1 デフォルトのボード設定

キットは、図2の凡例に従ったデフォルトのボード設定で提供されています。

GS-KITFS27-48VEVM-IMG2

デフォルトのボード設定を図3と4に示します。

Figure 3. Default Board Configuration Top

Figure 3. Default Board Configuration Top

Figure 4. Default Board Configuration Bottom

Figure 4. Default Board Configuration Bottom
回路図ラベル 説明 デフォルト設定
JP1 フライバック・フロントエンド・レギュレータ入力インダクタ電流測定
JP2 VPREレギュレータ出力インダクタ電流測定
JP4 VCOREレギュレータ出力インダクタ電流測定
SJ2 J1に接続されるVBATのSW1をバイパス
SJ6 VPREレギュレータ出力インダクタ電流測定用ジャンパJP2をバイパス
SJ7 VPRE_SWL4に接続(インダクタのFPRE = 455 kHz)
SJ8 VPREレギュレータ安定性測定用の抵抗R4をバイパス
SJ11 GPIO2ピンをGPIO2入出力外部コンポーネントに接続
SJ13 GPIO1ピンをGPIO入出力外部コンポーネントに接続
SJ14 GPIO1ピンをGPIO XFAILBコンポーネントに接続
SJ15 VPREレギュレータ出力をTRKINピンに接続
SJ17 VCOREレギュレータ出力インダクタ電流測定用ジャンパJP4をバイパス
SJ18 VPREレギュレータ出力をLDOINピンに接続
SJ19 VCOREレギュレータ安定性測定用の抵抗R14をバイパス
SJ28 フライバック補助巻線をVAUX出力外部コンポーネントに接続
SJ31 SJ32 SJ33 入力コモンモード・フィルタ・トランスFL1をバイパス
SJ34 VBAT逆接続防止ダイオードD52をバイパス
SJ35 PIフィルタ・インダクタL14をバイパス
SJ36 フライバック・レギュレータ1次(入力)電流測定用ジャンパJP1をバイパス
SJ37 フライバック2次巻線1をFLYBACK_OUT出力外部コンポーネントに接続
SJ38 フライバック2次巻線1と2次巻線2を並列に接続
SJ39 フライバック2次巻線2をFLYBACK_OUT_2出力外部コンポーネントに接続
SJ42 フライバック・レギュレータ安定性測定用の抵抗R482をバイパス
SJ140 SJ141 フライバック2次巻線2(絶縁出力)をグランドに接続(絶縁が失われる)
SW1 VBAT供給 2(中央)
SW2 WAKE1スイッチ、グローバル オフ
SW3 WAKE2スイッチ、グローバル オフ
SW4 デバッグ・モード オフ
SW5 OTPモード オフ
SW7 セーフティ・スイッチ(ブレーカ) すべてオン
SW8 通信プロトコル手動スイッチ オフ
SW9 通信インターフェース・スイッチ(ブレーカ) すべてオン
SW11 LEDスイッチ(ブレーカ) すべてオン
S1 FCCUスイッチ すべてオン
S2 DCリンク・スイッチ オフ

設計・リソース

ボードに関するドキュメント

一部のお客様のみが利用できます。機密保持契約 (NDA) への同意が必要です。詳細については、NXPの営業担当者までお問い合わせください。

その他の参考情報

FS27、ASIL D対応12 V/24 V/48 Vセーフティ・システムベーシス・チップのページに加えて、以下のページもご覧ください。