PF9453UK-EVKのスタート・ガイド

最終更新日時: Dec 2, 2025サポート PF9453 WLCSP評価ボード

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアについて
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、改善されたパフォーマンスを実現します。

このページでは、PF9453UK-EVKボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みの評価ボード(静電気防止バッグ入り)
  • クイック・スタート・ガイド
  • PF9453UK-EVK評価ボード x 1。機能と特長の評価を可能にします
  • USB Type Cケーブル x 1

1.2 追加ハードウェア

このキットの作業をする際は、キットのコンポーネントのほかに以下のハードウェアを使用することをお勧めします。

  • 電圧範囲2.7~5.0 V(電流制限初期値1.0 A、デフォルト電圧での最大消費電力18 W)の電源
  • オシロスコープ/マルチメータ
  • 電子負荷(オプション)- 各電源レール出力をテスト用の電子負荷に接続可能

1.3 最小システム要件

この評価ボードにはWindows PCワークステーションが必要です。この評価ボードで作業する際は、これらの最低限の仕様を満たすことで良好な結果が得られます。

  • Windows 7、Windows 8、またはWindows 10を搭載したUSB対応のコンピュータ

1.4 ソフトウェア

この評価ボードで作業するには、ソフトウェアのインストールが必要です。記載されているすべてのソフトウェアは、PF9453UK-EVK評価ボードの情報ページまたは提供されているリンクから入手できます。

  • PF9453評価ボードのグラフィカル・ユーザー・インターフェースにアクセスします
  • 評価キットGUIのzipファイルPF9453_EVB_GUI_1.25.2.21-x64を解凍して、選択したフォルダに保存します。インストールする必要はありません。(解凍する際にパスワードが要求された場合は、「NXP」と入力します)
  • ftdchipからFTDI D2XXダイレクト・ドライバをインストールします
  • PF9453.exeファイルを実行します。インターフェースのウィンドウを図1に示します

Figure 1. Interface Window

Figure 1. Interface Window

2. ハードウェアについて

この評価ボードには、PF9453 PMICが搭載されています。このキットには、PMICを完全に評価するために必要なすべてのハードウェアと、PMICを設定および制御するためのPF9453 GUIソフトウェアとのインターフェースとなるFuture Technology Devices International Ltd (FTDI) ベースの通信ブリッジが統合されています。

2.1 ボードの特長

  • 4つの降圧レギュレータ:
    • 2.5 A降圧レギュレータ x 1
    • DVSを備えた1.5 A降圧レギュレータ x 1
    • 1 A降圧レギュレータ x 2
  • 2つのリニア・レギュレータ:
    • 10 mA LDO x 1
    • 250 mA LDO x 1
  • アクティブ放電抵抗を内蔵した400 mAロードスイッチ1個
    • 32.768 kHz水晶発振器ドライバおよびバッファ出力
  • システムの特長:
    • 2.7 V~5.5 Vの動作入力電圧範囲
    • 電源オン/オフ制御
    • スタンバイ/実行モード制御
    • DVS制御
    • 割込み設定
    • Fm+ 1 MHzのI²Cインターフェース(FTDI USB-I²Cケーブル経由)

2.2 ボードの説明

以下の図は、ボード上のさまざまな主要セクションを識別するのに役立ちます。

Figure 2. Evaluation Board Featured Component Locations

Figure 2. Evaluation Board Featured Component Locations
  1. PF9453 PMIC(WLCSPパッケージ)
  2. USB Type Cコネクタ
  3. VPWRおよびグランド入力電源コネクタ
  4. LDO1LDO_SNVSBUCK1およびBUCK2検出テスト・ポイント
  5. LDO1LDO_SNVSBUCK1およびBUCK2電源テスト・ポイント
  6. デジタル信号ジャンパ・セレクタ
  7. ADCジャンパ
  8. BUCK3およびBUCK4検出テスト・ポイント、SDAおよびSCL PMIC、32 kHz
  9. BUCK3およびBUCK4電源テスト・ポイント
  10. I²Cヘッダとテスト・ポイント
  11. FTDI (I²C-USB IC)

3. ハードウェアの構成

3.1 ハードウェアの構成

図3は、ボードのデフォルトのジャンパ設定を示しています。

Figure 3. Evaluation Board Default Jumper Configuration

Figure 3. Evaluation Board Default Jumper Configuration
名称 デフォルト 説明
J401 1-2 VSYSおよびPSYS用のソース電圧(PMIC入力電圧)の選択:1-2 → PMIC入力電圧をUSB Type Cコネクタから供給、2-4 → PMIC入力電圧を外部コネクタ (J400) またはテスト・ポイントTP400およびTP402から供給、2-3 → PMIC入力電圧をFRDM_VINコネクタJ600-06から供給。
J402 外部LDOをVIN電圧に接続。
J403 1-3 外部LDO U400の出力電圧の選択:1-2 → 外部LDO出力電圧 = 1.8 V、2-3 →外部LDO出力電圧 = 3.3 V。
J405 2-3 PMICのI²Cプルアップ電圧の選択:1-2 → I²C電圧をBUCK4出力から供給、2-3 → I²C電圧を外部LDO U400から供給。
J406 2-3 PMICのデジタル信号用プルアップ電圧の選択:1-2 → VIO電圧をLDO_SNVSから供給、2-3 → VIO電圧を外部LDO U400から供給。
J407 2-3 SCL_PMIC信号(PMIC I²C信号)がレベル・シフタU401を通過するかどうかの選択:1-2 → SCL_PMIC信号はレベル・シフタU401を通過、2-3→ SCL_PMIC信号はレベル・シフタU401を通過しない。
J408 2-3 SDA_PMIC信号(PMIC I²C信号)がレベル・シフタU401を通過させるかどうかの選択:1-2 → SDA_PMIC信号はレベル・シフタU401を通過、2-3→ SDA_PMIC信号はレベル・シフタU401を通過しない。
J410 緑色LEDドライバU405をVIN電圧に接続。
J500 ロードスイッチ入力をBUCK4出力に接続。
J501 内部検証専用のジャンパ。
J502 POR_ B信号をVIOプルアップ電圧に接続。
J503 IRQ_B信号をVIOプルアップ電圧に接続。
J504 WDOG_ B信号をSW500に接続。
J505 2-3 PMIC_STBY_REQ信号電圧レベルの選択:1-2 → PMIC_STBY_REQをVIOに接続、2-3 → PMIC_STBY_REQをGNDに接続。
J506 2-3 WDOG_B信号電圧レベルの選択:1-2 → WDOG_BをVIOに接続、2-3 → WDOG_BをGNDに接続。
J507 2-3 SD_VSEL信号電圧レベルの選択:1-2 → SD_VSELをVIOに接続、2-3 → SD_VSELをGNDに接続。
J508 2-3 PMIC_ON_REQ信号電圧レベルの選択:1-2 → PMIC_ON_REQをVIOに接続、2-3 → PMIC_ON_REQをGNDに接続。
J509 2-3 LSW_EN信号電圧レベルの選択:1-2 → LSW_ENをVIOに接続、2-3 → LSW_ENをGNDに接続。
J604 BUCK1_OUT電圧をADC0チャネルに接続。
J605 BUCK2_OUT電圧をADC1チャネルに接続。
J606 BUCK3_OUT電圧をADC2チャネルに接続。
J607 BUCK4_OUT電圧をADC3チャネルに接続。
J608 LDO1_OUT電圧をADC4チャネルに接続。
J609 LDO_SNVS電圧をADC5チャネルに接続。
J610 VIN電圧をADC6チャネルに接続。
名称 信号 説明
SJ401 VINをPSYSに接続。
SJ402 VINをVSYSに接続。
R626 1-2 SCL信号ソースの選択:1-2 → SCL信号をFTDI ICから供給、2-3 → SCL信号をFRDMコネクタJ601-10から供給。
R627 1-2 SDA信号ソースの選択:1-2 → SDA信号をFTDI ICから供給、2-3 → SDA信号をFRDMコネクタJ601-09から供給。
R628 1-3 PMIC_ON_REQ信号ソースの選択:1-2 → PMIC_ON_REQ信号をFTDI ICから供給、1-3 → PMIC_ON_REQ信号をFRDMコネクタJ602-01から供給。
R629 1-3 PMIC_STBY_REQ信号ソースの選択:1-2 → PMIC_STBY_REQ信号をFTDI ICから供給、1-3 → PMIC_STBY_REQ信号をFRDMコネクタJ602-02から供給。
R630 1-3 WDOG_B信号ソースの選択:1-2 → WDOG_B信号をFTDI ICから供給、1-3 → WDOG_B信号をFRDMコネクタJ602-03から供給。
R632 1-3 LSW_EN信号ソースの選択:1-2 → LSW_EN信号をFTDI ICから供給、1-3 → LSW_EN信号をFRDMコネクタJ602-05から供給。
R633 1-3 SD_VSEL信号ソースの選択:1-2 → SD_VSEL信号をFTDI ICから供給、1-3 → SD_VSEL信号をFRDMコネクタJ606-06から供給。
R634 1-3 IRQ_B信号ソースの選択:1-2 → IRQ_B信号をFTDI ICから供給、1-3 → IRQ_B信号をFRDMコネクタJ606-07から供給。
R635 1-3 POR_B信号ソースの選択:1-2 → POR_B信号をFTDI ICから供給、1-3 → POR_B信号をFRDMコネクタJ606-08から供給。
R636 1-3 ADC供給電圧ソースの選択:1-2 → ADC電圧をFTDI_3.3Vから供給、1-3 → ADC電圧をFRDM_3.3VコネクタJ600-05から供給。

Figure 4. PF9453 EVB Test Set Up

Figure 4. PF9453 EVB Test Set Up

図4を参照し、以下の手順に従ってPF9453UK-EVKボードをテストします。開始する前に、すべてのジャンパがデフォルト位置にあることを確認してください(図3を参照)。

  1. マルチメータのプラス端子をTP22 BUCK2_Sテスト・ポイントに接続し、マルチメータのマイナス端子をTP34 GNDテスト・ポイントに接続します。図4を参照してください。ステップ1の箇所は丸数字1で示しています
  2. USB Type-CをPF9453 WLCSP-EVKに接続します。緑色のLED D401が点灯していることを確認します。図4の丸数字2の箇所を参照してください。この構成では、電源供給にUSB Type-Cコネクタを使用します。USB Type-Cの最大供給能力を超える可能性のある負荷は接続しないようにしてください。効率測定など、大電流を必要とするテストでは、外部電源を使用します。設定については、表3を参照してください。USB Type-C電源で不足がない場合は、次の手順に進みます
  3. J508J508 (1-2) のポジションに動かします。図4の丸数字3の箇所を参照してください(これにより、PMIC_ON_REQピンがハイの状態に設定され、PMICがオンになります)
  4. マルチメータでBUCK2のデフォルト電圧を測定します。これは0.85 V(デフォルト電圧)でなければなりません
  5. デフォルトの電源設定は、ハードウェア (HW) やソフトウェア (SW) に変更を加えなくても確認できます。マルチメータを使用して、BUCK1BUCK2BUCK3BUCK4LDO1、LDO SNVSテスト・ポイントのデフォルトの電圧設定を確認します
レギュレータ PF9453
BUCK1 1.1 V
BUCK2 0.85 V
BUCK3 1.8 V
BUCK4 3.3 V
LDO1 0.8 V
LDO SNVS 1.8 V

設計・リソース

ボードに関するドキュメント

その他の参考情報

PF9453製品説明ページに加えて、以下のページも参照してください。