双方向DC-DCリファレンス・ソリューションのスタート・ガイド

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ハードウェアの構成
  • 4

    ソフトウェア・ツールのインストール

1. パッケージの内容

NXPのリファレンス・デザイン・ソリューションは、開発サイクルの短縮や業界のトレンドへの対応を可能にする、すぐに始められるプラットフォームを提供します。このページでは、双方向DC-DCリファレンス・プラットフォームをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 ハードウェアの要件

    必要なハードウェアには以下のものが含まれます。
  • 双方向DC-DCパワー・ボード(ガーバーとBOMはNXPによって提供されていますが、ボードは含まれておりません)
  • MCU制御拡張カード (HVP-56F83783)

双方向DC-DCリファレンス・デザインのウェブページで、詳細なユーザー・マニュアルとアプリケーション・ノートが提供されています。これらでは、ソフトウェア、プラットフォーム・アセンブリ、および起動プロセスの包括的な作業について説明しています。

1.2 その他のハードウェア

    加えて、このプラットフォームの作業をする際は、以下のハードウェアが必要になるか、使用すると役立ちます。
  • 電源:最大400 V/3 AのDC電源(バッテリー充電モード用)と最大60 V/30 AのDC電源(バッテリー
  • 放電モード用)。
  • 負荷:最大400 V/3 AのDC電子負荷(バッテリー放電モード用)と最大60 V/30 AのDC電子負荷
  • (バッテリー充電モード用)。
  • ケーブル・アセンブリ、2列ワイヤ・ケーブル。
  • 提供されたグラフィカル・ユーザー・インターフェース (FreeMASTER) を実行するためのPC 1台と、USB-Mini-Bコネクタ(FreeMASTER
  • 接続用)。
  • コントローラをプログラムするためのUniversal MultilinkまたはDSC Multilink。

1.3 ソフトウェア

キットの内容物のほかに、作業モードの選択および開始や停止の制御のためにFreeMASTERが必要です。

2. ハードウェアの入手

双方向DC-DCリファレンス・デザインは、評価と開発を目的として開発されています。ハードウェアとソフトウェア・パッケージで構成されています。ハードウェアには、セクション1.1に記載のある2つのPCBが含まれており、HVP-56F83783拡張カードがパワー・ボードの拡張カード・ソケットに接続されています。ボードの回路図とレイアウトは、双方向DC-DCリファレンス・デザインのウェブページから入手可能です。

2.1 双方向DC-DCパワー・ボード

Bidirectional DC-DC Power Board

Bidirectional DC-DC Power Board

2.2 HVP-56F83783

HVP-56F83783 Board

HVP-56F83783 Board

NXPの高電圧開発プラットフォームは、高電圧モータ制御および電力変換アルゴリズムの評価と開発を可能にします。高電圧マイクロコントローラベースのアプリケーションの迅速なプロトタイプ作成に最適です。詳細については、HVP-MC3PHのウェブサイトをご覧ください。

3. ハードウェアの構成

双方向DC-DCリファレンス・デザインは、双方向の電力変換をサポートしています。ハードウェアの構成は、動作モードに応じて異なります。

3.1 ハードウェアの接続

BCMモード

  1. HVP-56F83783をパワー・ボードの拡張カード・ソケットに接続します。
  2. 高電圧ポートにDC電源を接続して、DC電圧を供給します。
  3. 低電圧ポートに負荷を接続します。

BCM Mode

BCM Mode

BDMモード

  1. HVP-56F83783をパワー・ボードの拡張カード・ソケットに接続します。
  2. 低電圧ポートにDC電源を接続して、DC電圧を供給します。
  3. 高電圧ポートに負荷を接続します。

BDM Mode

BDM Mode

3.2 FreeMASTERを使用したシステムの制御と監視

  1. USB-Mini-Bケーブルを介して、HVP-56F83783上の絶縁されたSCIインターフェースJ2をPCに接続します。
  2. 最新のFreeMASTERを使用して、FreeMASTERプロジェクト (Bidir_DCDC_MC56F83783.pmpx) を開きます。
  3. FreeMASTERでUSB接続を設定します。
  4. FreeMASTERのメニューの[Go(実行)]または[Connect(接続)]をクリックして接続を開始します。

4. ソフトウェア・ツールのインストール

4.1 CodeWarrior IDE

SDKは無償で利用することができ、オープンソースのライセンスに基づいて、すべてのハードウェア抽象化およびペリフェラル・ドライバ・ソフトウェアのソース・コード全体が提供されます。

リビジョンのSDK_2_13_1_MC56F83783をインストールしてください

4.2 ソフトウェア開発キット (SDK)

SDKは無償で利用することができ、オープンソースのライセンスに基づいて、すべてのハードウェア抽象化およびペリフェラル・ドライバ・ソフトウェアのソース・コード全体が提供されます。

リビジョンのSDK_2_13_1_MC56F83783をインストールしてください

4.3 MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsは、ユーザーがMCUXpresso SDKプロジェクトを作成するための構成ツールの統合スイートであり、カスタム・ボード・サポート用の初期化Cコードを生成するためのピン、クロック、ペリフェラル・ツールを備えています。リビジョンのMCUXpresso Config Tools v15をインストールしてください

4.4 FreeMASTER

FreeMASTERは、組込みソフトウェア・アプリケーションの実行時の設定および調整を可能にする、ユーザー・フレンドリーなリアルタイム・デバッグ・モニタおよびデータ可視化ツールです。リビジョンのFreeMASTERツール3.2をインストールしてください

HVP-MC56F83783でCP210xのUSB-UARTブリッジ仮想COMポート通信を使用するには、CP210xドライバをダウンロードしてインストールしてください。