MCUXpresso for VS Codeは、MCXマイクロコントローラやFRDMボードに対する強力なサポートを柔軟なオールインワンIDEへと統合するのに役立ちます。Zephyrの統合、デバッグ・ツール、Gitなどを使用することで、組込みプロジェクトの構築、テスト、実装のすべてを1か所で行うことができるようになります。
これは、組込み開発に携わり、Visual Studio Codeを愛用している人にとって朗報です。MCUXpresso for VS Codeは、MCXマイクロコントローラおよびFRDM開発ボードを使用した開発をよりスムーズかつ迅速にするとともに、高い柔軟性をもたらします。
実際のところ、VS Codeは開発者向けの信頼のおけるエディタとして多方面にわたり使用されています。軽量でカスタマイズ可能、かつ豊富な拡張機能が備わっています。現在では、MCUXpressoにより、それらすべての利点を組込みプロジェクトに活用できるようになりました。
1つのIDEですべてを管理
MCUXpresso for VS Codeを使用すれば、複数のツールに対処する必要がなくなります。組込み開発の設定のすべてがVS Code内で完結します。そして、最も特筆すべき点は、ご自身のワークフローに合わせて、以下のようなその他の拡張機能を組み合わせて使用できることです。
- Segger J-Linkなどのデバッガの拡張機能を使用することで、リアルタイムでのデバッグが可能
- リモート開発ツールを使用した遠隔作業
- Hex Editorでのメモリの検査
- 組込みのGitサポートを使用したコード管理
- Markdownのレンダリングを活用したドキュメントの作成および表示
ご自身のプロジェクトやスタイルに合わせてパーソナライズされた、夢のようなIDEを構築できます。
簡単に使用開始
FRDMボードを設定するようであれば、MCUXpressoがそれを「超簡単」にします。クイック・スタート・パネルを使用すれば、ボード固有のSDKのインポート、ペリフェラルの設定、さらにはデバイス・ツリーの管理さえも容易に行うことができます。わずか数回クリックするだけで、MCUXpresso SDK、Zephyr RTOS、またはMatterのサンプルを取り込むことができます。
ドライバ、ライブラリ、またはデバッグ・ツールが必要であれば、MCUXpressoインストーラがそれらすべてに対応します。依存関係を探したり、複雑な設定に煩わされることがなくなります。
無償かつパワフルなMCUXpresso for VS Codeを使用して、組込み開発を加速できます。
Zephyrにも、もちろん対応
Zephyr OSで作業しているようであれば、あなたは幸運です。MCUXpresso for VS CodeにはZephyrプロジェクトのサポートが組み込まれています。エディタから直接、Zephyrアプリをビルド、フラッシュ、デバッグできます。さらに、以下のような画期的な機能を利用できます。
- デバイス・ツリー・オーバーレイ
- RTOSタスクの視覚化
- FreeRTOSの統合
複雑な組込みシステムに対応するために必要なすべてのものが、1か所に集約されています。
まとめ:柔軟性とパワーの統合
MCUXpresso for VS Codeは、組込み開発のための柔軟かつパワフルな統合環境を提供します。既に愛用しているツールを使用して、MCXマイクロコントローラでの開発、FRDMボードを使用したプロトタイプ作成、Zephyrの活用といったすべてを1か所で実現できます。