NXPとSwissbitは、デジタルと物理の両方のアクセスをセキュリティで保護するために協業し、Fast Identity Online (FIDO) 認証とMIkron FARE Collection System (MIFARE) Digital Encryption Standard – Fast Innovative Reliable Enhanced, Evolution 3 (DESFire EV3) を単一のセキュリティ・キーに統合しました。
これまでエンタープライズのアクセス制御には物理とデジタルの認証に別々のシステムが利用されてきました。多くの場合、従業員は建物に入るためにはバッジを使用し、会社のITシステムにアクセスするためには専用のセキュリティ・キーを使用しており、複数の認証情報を管理しています。
この課題に対処するために、SwissbitはNXPと協力して、論理的アクセスと物理的アクセスの両方を単一のコンパクトなデバイスに統合したFIDOセキュリティ・キーiShield Key 2を実現しました。この統合により、物理とデジタルの認証が1つになり、安全かつ直感的で信頼性の高いアクセス体験が可能になります。
統合認証に対するSwissbitのビジョン
Swissbitの最初の課題は互換性でした。デジタル認証システムはフィッシング耐性のある強力なセキュリティを実現するためにFIDOを利用することが増えていますが、ほとんどのFIDO対応ハードウェアは物理的な入退館システムと連携できません。Swissbitは、これを絶好の機会と捉え、最新のパスワードレス認証と確立されている物理的アクセス・インフラストラクチャの間をシームレスに橋渡しするソリューションを作成することにしました。
このビジョンを実現するために、Swissbitは業界トップクラスのセキュリティ認定に裏打ちされた、十分なメモリ容量を備え、MIFAREをサポートする高性能なセキュア・マイクロコントローラを必要としていました。このプロジェクトでは、エンタープライズ環境や重要なインフラストラクチャ環境で期待される最高レベルの信頼と保護を実現するために不可欠な、コモン・クライテリア (CC) EAL6+およびFIPS 140-3レベル3規格への準拠が求められました。
NXPの包括的なハードウェアおよびソフトウェア・スタックには、JCOPプラットフォーム、MIFAREライブラリ、堅牢なサポートが含まれていたため、開発や研究開発が非常に簡単になりました。NXPの柔軟なプラットフォームにより、FIDO、PKI、高度な物理的アクセス機能をすべて1つのチップにシームレスに統合することができ、市場で一線を画すソリューションとなりました。
Swissbit、認証部門責任者、Alexander Summerer
キーの舞台裏:Java Card Open Platform (JCOP) ID 2とMIFARE DESFire EV3
NXPは、Swissbitがデジタルと物理のアクセスを合理化するためにまさに必要としていたハードウェア・プラットフォームを提供しました。Swissbitは、実績のある安全なハードウェア、堅牢なJava Cardオペレーティング・システム、統合されたMIFAREサポートを組み合わせたNXPのJCOP ID2プラットフォームを選択しました。
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iShield Key 2は、NXPテクノロジの強力なスタック上で実行されます。
- NXP SmartMX3 P71D600:CC EAL6+およびFIPS 140-3認定、複数のインターフェースで発揮される高い性能、高い攻撃耐性、および大容量のオンチップ・メモリを組み合わせたセキュア・マイクロコントローラ (MCU) で、最新のFIDOトークンのための信頼できるハードウェア基盤を提供します
- JCOP 4.5:セキュリティ認定済みで、優れた柔軟性と比類のない信頼性を備え、多様なIDと認証のユース・ケースをサポートし、優れた市場実績を誇る更新可能なJava Card OS
- MIFARE DESFire EV3:JCOP 4.5でサポートされているDESFire EV3は、高度なセキュリティ、迅速な動作、幅広いエコシステム互換性を提供し、安全かつスケーラブルで幅広い相互運用性を備えた物理アクセス・ソリューションを1つのFIDOトークンで実現できます
NXPの協業アプローチ
このような深いレベルの統合は、緊密な協業を通じてのみ可能でした。
NXPのエンジニアリング・チームは、Swissbitと緊密に協力して、JCOP 4.5上のカスタムJavaアプレットの開発を進めるとともに、SmartMX3 P71D600をSwissbitのチップ・オン・ボード (CoB) モジュールにシームレスに統合するための専用サポートを提供して、最適化されたUSBトークンの設計を可能にしました。
両社は協力して、次のようなソリューションを開発しました。
- アクセス制御を統合:iShield Key 2は、FIDO2ベースの論理的認証とMIFARE DESFireによる物理的アクセスを1つのコンパクトなデバイスにシームレスに統合しています
- 安全性が高い:このFIDOソリューションは、フィッシング耐性があり、CC EAL6+およびFIPS 140-3レベル3認定をはじめ、業界のセキュリティ基準を満たしているという認定を受けています
- 将来のニーズにも対応:セキュアなソフトウェア・スタックの更新により、進化するセキュリティ要件への適応が可能で、すでに現場で利用されているデバイスへの新しいアプリケーションの展開がサポートされます
セキュアな未来の実現
こうした協業を通じて、NXPはSwissbitのようなイノベーターが認定取得済みの柔軟なテクノロジで複雑なセキュリティの課題を解決できるよう支援を続けています。NXPはパートナーと共に、よりスマートになっていく世界をこれまで以上に安全でアクセスしやすく、直感的にするソリューションを率先して開発しています。
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