Author
Monica Cid
Mónica Cid has worked in Mass Market Marketing for 3 years, focus on developer journey for industrial and consumer processors and microcontrollers. She is based in Guadalajara, Jalisco, Mexico.
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FRDMが、MCXマイクロコントローラ (MCU) を搭載し、ハードウェアの枠を超えた柔軟性の高いモジュール型プラットフォームとして帰ってきました。急速に変化する今日のテクノロジ情勢の中で、i.MXアプリケーション・プロセッサ、汎用MCU、ワイヤレスMCUなど、イノベーションを実現するための豊富なエコシステムに支えられたテクノロジをサポートするFRDMは、業界の注目を浴びています。
NXPが2024年の初頭に導入した拡張FRDM開発ボードに、新たにMCXポートフォリオのMCUが搭載されました。Kinetisファミリを中心に構築されたオリジナルのFRDMボードは、アクセス性、柔軟性、コミュニティ・サポートを求める組込み機器開発者の必携ツールとなり、大きな成功を収めました。FRDMは新たにMCXを搭載することで、シンプルな開発ボードから本格的なプラットフォームへと進化を遂げ、開発者が研究開発、プロトタイプの作成、イノベーションの達成までを簡単にこなせるツールになりました。
しかし、今日におけるFRDMの意味とは、何でしょうか?
FRDMは本質的に、単なるハードウェアを超えた存在です。NXPはこれまで、シームレスかつモダンな開発者エクスペリエンスを実現するために投資してきました。最も素晴らしい追加機能の1つが、MCUXpresso for Visual Studio Code (VS Code) です。これにより、使い慣れたカスタマイズ可能な環境で強力な開発ツールを使用できるようになります。この統合の結果、開発者は柔軟なVS Codeを利用してコードを効率的に作成してデバッグし、導入できるようになります。
さらにFRDMは、組込み業界で注目を集めているスケーラブルなオープンソース・オペレーティング・システムであるZephyrリアルタイム・オペレーティング・システム (RTOS) にも対応します。NXPはZephyrプロジェクトの創設メンバーとして、その開発とエコシステム構築に積極的に貢献してきました。Zephyrのサポートにより、成長を続けるコミュニティや共有リソースを活用しながら、堅牢なリアルタイム・アプリケーションを構築できます。ハードウェア自体もオープンソースであるため、ボード設計の研究、改造、拡張を行うことができます。このような環境から、イノベーションとコラボレーションが促進されるため、FRDMは本当の意味でのコミュニティ主導型ツールとなっています。
NXPは学習とスキル開発の支援を目的として、チュートリアル、ドキュメント、ハンズオン・ラボを一元的に提供するリソースであるFRDMトレーニング・ハブを立ち上げました。学生も、ホビー・エンジニアも、プロ・エンジニアも、このトレーニング・ハブを使用することでMCXと組込みシステムの理解を深め、開発を始めるための知識を短期間で学ぶことができます。
FRDMを活用してイノベーションを起こしましょう。詳細については、FRDMボードを利用した開発に関するビデオを参照してください。
FRDMとEVKのどちらを選ぶべきか。このビデオを見て、プロジェクトに最適なNXP開発ボードを確認しましょう。
FRDMがプラットフォームへと進化したことは、FRDMがどのようにソフトウェアとハードウェアを橋渡しするかを顕著に示しています。たとえば、このボードはモジュール型に設計されているため、開発者はアドオンやシールドを追加することで簡単に機能を拡張できます。このモジュール性によってプロトタイピングと試験が迅速化され、イノベーションを阻む障壁を減らすことができます。
ソフトウェアについては、すぐに使用できるサンプルとリファレンス実装をアプリケーション・コード・ハブ (ACH) で参照できます。ここで開発者はさまざまなユース・ケースを検討して、自身のプロジェクトに合わせてカスタマイズすることができます。このコード・ライブラリは、開発を迅速化して市場投入までの時間を短縮するために役立ちます。
ACHを補完するのが、NXPの拡張ボード・ハブ (EBH) です。ここでは、互換性のあるボードと周辺機器を厳選したコレクションを紹介しています。センサ、ディスプレイ、ワイヤレス・モジュールなど、アイデアを実現するために適したツールを探すためにEBHが役立ちます。
新しいFRDMボードは幅広いNXPソリューションをサポートしているため、スケーラブルな開発に最適です。
熾烈な競争が続く今日のテクノロジ業界では、ハードウェアだけで製品価値を確立することが困難になっています。市場には非常に多くの類似製品が存在するため、差別化要因となるのはエコシステム、つまりハードウェアを取り巻くツール、ソフトウェア、コミュニティ、サポートです。FRDMにはこの変化が反映され、この状況に適応してイノベーションを促進します。
イノベーションを実現するには、強力なMCUだけでは不十分です。トレーニング、オープンソース・リソース、モジュール型ハードウェア、共同開発者が揃っていることが、開発を加速し、アイデアを実現するために必要となります。それが、FRDMに単なるボード以上の価値を与えています。FRDMは、開発者がもっとスマートに、より速く、自信を持って開発を進められるプラットフォームです。
アクセス性と使いやすさがこれまでになく重要視されている中で投入されたのが、MCX搭載のFRDMです。開発者が求めているのは、パフォーマンスとスケーラビリティだけでなく、開発プロセスの効率性を高めるプラットフォームです。それに応えるために、FRDMは強力なハードウェア、最新のソフトウェア・ツール、充実したコミュニティの組み合わせた、シームレスな開発エクスペリエンスを提供します。
KinetisからMCXへと至る過程を振り返ると、FRDMが非常に大きな存在へと成長したことは明らかです。開発者の能力を高め、コラボレーションを促進し、組込みシステムのイノベーションを追求するというNXPの理念を象徴する存在となりました。
Product Marketer at NXP Semiconductors
Mónica Cid has worked in Mass Market Marketing for 3 years, focus on developer journey for industrial and consumer processors and microcontrollers. She is based in Guadalajara, Jalisco, Mexico.