MCTPTX1AK324のスタート・ガイド

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    接続

パッケージの内容

1.1 MCTPTX1AK324リファレンス・デザイン・ボードについて

MCTPTX1AK324-GS-CALLOUTS MCTPTX1AK324_connectors

1.2 ブロック図の特長

MCTPTX1AK324 Reference Design Board

ソフトウェアの入手

以下のステップ・バイ・ステップ・ガイドに従って、MCTPTX1AK324モータ制御キットを設定してください。

2.1 開発キットのダウンロード - アプリケーション・ソフトウェア

このソフトウェア・パッケージには、ほとんどの一般的なハードウェア構成向けのプロジェクトが含まれています。

MCSPTE1AK344開発キット・アプリケーション・ソフトウェアのダウンロード

:インストール時に、車載用演算/モータ制御ライブラリ (AMMCLib) セットの最新版もダウンロードするよう求められます。

2.2 統合開発環境 (IDE) の入手

S32 Design Studio IDE for S32 Platformバージョン3.4をダウンロードしてインストールします。

:アクティベーション・コードは電子メールで送信されます。

S32 Design Studio IDEのダウンロード

:バージョン3.4は「Previous(以前)」タブにあります。

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2.3 S32K3xx開発パッケージのインストール

トップメニューから[Help(ヘルプ)] > [S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]の順に進み、[S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]を開きます。「S32K3xx development package(S32K3xx開発パッケージ)」に移動して、パッケージをインストールします。

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:インストールで問題が発生する場合は、最新バージョンのS32 Design Studio PlatformパッケージおよびS32 Design Studio Platform Toolsパッケージがインストールされていることを確認してください。

S32K3リアルタイム・ドライバのインストールを続行します。

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2.4 車載用演算/モータ制御ライブラリ (AMMCLib) の入手

最新バージョンの車載用演算/モータ制御ライブラリ (AMMCLib) の使用を強く推奨します

AMMCLIBのダウンロード

2.5 ランタイム・デバッグ・ツールの入手

MCTPTX1AK324は、FreeMASTERランタイム・デバッグ・ツールを使用するとパフォーマンスが向上します。

:FreeMASTERのページで最新バージョンをご確認ください。

FreeMASTERツールのダウンロード

S32K3マイクロコントローラ用のFreeMASTER通信ドライバも必要です。S32K3標準ソフトウェアパッケージの車載ソフトウェア - S32K3 - S32 FreeMASTERのリンクからダウンロードしてください。

「S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)」ダイアログ(メニュー > [Help(ヘルプ)] > [S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)])を開き、[Add Update Sites(更新するサイトの追加)]リンクをクリックして、ディスク上のS32K3用FreeMASTER通信ドライバ(名前が「com.」で始まるzipファイル)に移動します。

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S32K3用のFreeMASTER通信ドライバをインストールします。

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接続

3.1 MCTPTX1AK324評価ボードのジャンパのデフォルト位置の確認

MCTPTX1AK324-JUMPERS1

デフォルトのジャンパ設定
ジャンパ 状態 備考
J1 USBへのUART用5 V
J8 CAN PHY用5 V
J9 FS26デバッグ・モードの有効化
J10 FS26 VCore 1.5 V (MCU VCore用)
J11 FS26 LDO2 5.0 V(5.0 Vデバイス用)
J12 MCU VDD_HV_A電源入力
J13 FS26デバッグ・モードの有効化
J19 FS26 LDO1 5.0 V(5 Vデバイス用)
J21 MCU VDD_HV_B電源入力
J31 FS26ウェイク入力

3.2 GD3000の過電流比較設定

過電流コンパレータ用のポテンショメータが約8~10 Aの位置(中央からわずかに左)に設定されていることを確認します。

3.3 モータの接続

3つの永久磁石モータをコネクタJ34J35J36に接続します。DCモータをJ39に接続します。バルブを制御している場合は、それらをJ33に接続します。

3.4 電源の接続

MCTPTX1AK324開発ボードへの電力供給用の12 V電源ケーブルを取り付けると、D2、D3、D6のLEDが緑色に点灯します。

3.5 デバッガの接続

Arm-Cortexと互換性のあるJTAG/SWDデバッガをコネクタJ22またはJ23に接続します。

3.6 シリアル・インターフェースの接続

FreeMASTER通信用のJ24 USB-シリアル変換インターフェースを接続します。FreeMASTERを介してモータの制御や監視を行いたい場合には、これを接続してください。

3.7 CANインターフェースの接続

コネクタJ37はCAN通信用です。CANバスを介してモータの制御や監視を行いたい場合には、これを接続してください。

MCTPTX1AK324リファレンス・デザイン・ボードの起動

IDEを使用したデモ・プロジェクトのインポート

インストールされているアプリケーション・ソフトウェア・プロジェクトをS32 Design Studioにインポートします。

GS_S32K324_SW

S32K324 MCUへのコードのロード

S32 Design Studioのメニューで[Run(実行)]>[Debug Configuration(デバッグ設定)]をクリックし、定義済みのデバッグ設定を選択して[Debug(デバッグ)]をクリックすると、ビルド済みコードのMCUへのロードが開始されます。

GS_S32K324_SW

MCUでのコードの実行

コードがMCUにロードされるとS32DSがデバッグ画面に切り替わるので、[Resume(再開)]をクリックして(またはF8を押して)コードを実行し、[Disconnect(切断)]を使用してS32DS IDEデバッガとFreeMASTERツール間の干渉を回避します。

GS_MCTPTX1AK324_SW

モータの作動

モータを作動させるには、UART上のFreeMASTER、CAN、およびSW3ボタンの3つの方法があります。

GS_MCTPTX1AK324_SW

アプローチ1. FreeMASTERでモータを作動させる

「MCTPTX1AK324_Triple_PMSM_RDB_M7_0 \FreeMASTER_control」フォルダの「S32K_PMSM_Sensorless.pmpx」ファイルを開きます。

GS_S32K324_SW

FreeMASTERツールバーの緑の[Go!(実行)]ボタンをクリックして(または + を押して)通信を有効にします

通信が成功すると、最下部のステータス・バーに次のように表示されます。

RS232 UART Communication;COMn; speed = 115200

GS_S32K324_SW

FreeMASTERで[Control page(制御ページ)]タブに進み、必要なモータrpmを設定して、モータ・ドライブをオンにします。

GS_S32K324_SW

アプローチ2. CANバスでモータを作動させる

CANインターフェースを使用してボードを接続します。

GS_MCTPTX1AK324_SW

0x01のIDを使用してCAN標準フレームを送信し、モータを起動します。モータの状態はID 0x02と0x03のフレームによってフィードバックされます。

GS_MCTPTX1AK324_SW

CANフレームの定義表。

GS_MCTPTX1AK324_SW

設計・リソース

参考リンク

フォーラム

NXPのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、MCTPTX1AK324を使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。