PCA9451A-EVK評価ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: Apr 4, 2023サポート PCA9451A-EVK

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリ寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、改善されたパフォーマンスを実現します。

このページでは、PCA9451A-EVKボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

PCA9451A-EVKキットには以下のものが含まれています。

  • PCA9451A評価ボード x 1。機能と特長の評価を容易にします
  • インターフェース (FTDI C232HM-DDHSL-0) ケーブル x 1。コンピュータとPCA9451A評価ボード間のUSB-I2Cインターフェースとして機能します

1.2 追加ハードウェア

このキットの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になるか、または使用すると役立ちます。

  • 電圧範囲3.0~5.0 V、電流制限初期値1.0 A(最大消費電流7.0 A)の電源
  • オシロスコープ/マルチメータ
  • 電子負荷(オプション)- 各電源レール出力をテスト用の電子負荷に接続可能

1.3 Windows PCワークステーション

この評価ボードにはWindows PCワークステーションが必要です。この評価ボードで作業する際は、これらの最低限の仕様を満たすことで良好な結果が得られます。

  • Windows 7、Windows 8、またはWindows 10を搭載したUSB対応のコンピュータ

1.4 ソフトウェア

この評価ボードで作業するには、ソフトウェアのインストールが必要です。

  1. PCA9451A評価ボードに移動します
  2. zipファイルPCA9451_EVB_GUI.zipを解凍して、選択したフォルダに入れます。インストールは必要ありません(解凍時にパスワードが要求された場合は、「NXP」と入力します)
  3. こちらからFTDIケーブル・ドライバをインストールします
  4. PCA9451.exeファイルを実行します。インターフェースのウィンドウを図1に示します
PCA9451A-EVK Interface Window

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • 6つの降圧レギュレータ
    • DVSを備えた4.0 Aの2相降圧レギュレータ x 1
    • DVSを備えた2.0 A降圧レギュレータ x 1
    • 3.0 A降圧レギュレータ x 1
    • 2.0 A降圧レギュレータ x 1
    • 1.5 A降圧レギュレータ x 1
  • 3つのリニア・レギュレータ
    • 10 mA LDO x 1
    • 150 mA LDO x 1
    • 200 mA LDO x 1
  • アクティブ放電抵抗内蔵の400 mAロード・スイッチ
  • 32.768 kHz水晶発振器ドライバおよびバッファ出力
  • 2チャネルのロジック・レベル・トランスレータ
  • システムの特長
    • 2.85 V~5.5 Vの動作入力電圧範囲
    • 電源オン/オフ制御
    • スタンバイ/実行モード制御
    • スマートDVS制御
    • 割込み設定
    • Fm+ 1 MHzのI2Cインターフェース(FTDI USB-I2Cケーブル経由)

2.2 ボードの説明

この評価ボードにはPCA9451Aパワー・マネジメントICが搭載されています。キットは、PMICを完全に評価するために必要なすべてのハードウェアを統合しています。PCA9451A GUIソフトウェアとのインターフェースとなるFTDIベースの通信ブリッジを搭載し、これによりPMICを完全に設定および制御できます。

2.3 ボードのコンポーネント

PCA9451A-EVKボードの概要

PCA9451A-EVK Evaluation Board Featured Component Locations

PCA9451A-EVK Evaluation Board Featured Component Locations
  1. PCA9451A PMIC
  2. VPWRおよびグランド入力電源コネクタ
  3. I2Cコネクタ
  4. BUCK1とBUCK3の出力テスト・ポイント
  5. BUCK3のフィードバック接続
  6. ロード・スイッチの出力テスト・ポイント
  7. BUCK4とBUCK5の出力テスト・ポイント
  8. I2Cプルアップ電圧ジャンパ (I2C_PU)
  9. デジタルIOコネクタ
  10. ケルビン・センス・コネクタ
  11. LDO出力テスト・ポイント
  12. BUCK2とBUCK6の出力テスト・ポイント

3. ハードウェアの構成

3.1 ハードウェアの構成

PCA9451A-EVK Connections

図3に示すように、FTDIケーブルのワイヤを以下のピンに接続します。配線の段階では、必ず電源がオフであり、USBコネクタが接続されていないことを確認してください。

  1. FTDIケーブルのSDA(両方)、SCL、グランド、および3.3 Vのワイヤを接続します
    • SCLシリアル・クロック信号(オレンジ色のケーブル)を「Digital IO」コネクタ (J3) のピン5に接続します。
    • 双方向にデータをやり取りできるように、両方のSDAシリアル・データ・ワイヤ(黄色と緑色のケーブル)を接続します。黄色のケーブルを「Digital IO」コネクタ (J3) のピン3に、緑色のケーブルをピン4に接続します
    • グランド信号(黒色のケーブル)を「Digital IO」コネクタ (J3) のピン6またはピン2に接続します
    • J11からジャンパを取り外します
    • FTDIケーブルの3.3 V電源ワイヤ(赤色のケーブル)を「I2Cコネクタ」(J3) のピン1に接続します
  2. 電源がオフの状態で、5.0 Vの電源をLK1コネクタに、対応するグランドをLK5に接続します
  3. 電源を入れます
  4. FDTIケーブルのUSBコネクタをPCに接続します
  5. スイッチS1を「ON」ポジションに設定します

注:

  1. 2相構成では、必ずJ30が2-5に設定されていることを確認してください。一部のボードは、J30が2-3に初期設定されています
  2. 一部のボードは、J36がオープンに初期設定されています。2相構成では、必ずJ36が1-2に設定されていることを確認してください

設計・リソース

その他の参考情報

PCA9451A、i.MX 93xアプリケーション・プロセッサ用パワー・マネジメントICのページに加えて、以下のサイトもご覧ください。