KITFS27EVMプログラミング・ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: 2025-10-17 16:19:00サポート KITFS27EVM

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。このページでは、KITFS27EVMプログラミング・ボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立ておよびテスト済みプログラミング・ボードとプログラム済みFRDM-KL25Zボード(静電気防止バッグ入り)
  • 3.0フィートのUSB-STD A to USB-B-miniケーブル
  • 6個のコネクタ、2ポジション・ターミナル・ブロック・プラグ、ストレート、3.81 mm
  • 2個のコネクタ、3ポジション・ターミナル・ブロック・プラグ、ストレート、3.81 mm
  • ボードに搭載されたジャンパ
  • クイック・スタート・ガイド

1.2 追加ハードウェア

このボードの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になります。

  • 電圧範囲8.0 V~40 V、電流制限1.0 A(初期値)の電源

1.3 最小システム要件

このプログラミング・ボードにはWindows PCワークステーションが必要です。この評価ボードで作業する際は、これらの最低限の仕様を満たすことで最適なパフォーマンスを確保できます。

  • Windows 7、10、または11を搭載したUSB対応のコンピュータ

1.4 ソフトウェア

この評価ボードで作業するには、ソフトウェアのインストールが必要です。記載されているすべてのソフトウェアは、NXPの車載向けPMICファミリ向けGUIの情報ページ、またはデバイスが量産中でない場合はセキュアなファイルのポータルから入手可能です。

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • VBAT電源コネクタ(ジャックおよびPhoenix)
  • 独立モードまたはフロントエンド・トポロジでのBOOSTによりバッテリー・クランキング・プロファイルをサポート
  • VPRE出力:5 V~6.35 V、最大2.5 A
  • VCORE出力:0.8 V~5.0 V、最大3.5 A
  • LDO1およびLDO2:1.0 Vまたは5.0 V、最大400 mA
  • TRK1およびTRK2:1.0 Vまたは5.0 V、最大150 mA
  • 外部ADCリファレンス用VREF高精度レギュレータ、最大80 mA
  • FS0B/LIMPFS1B外部セーフティ・ピン
  • 評価GUIへの接続を容易にするUSB to SPIおよびI²Cプロトコル
  • 信号またはレギュレータの状態を示すLED
  • OTPヒューズ・プログラミング
  • AMUX、ADC、デジタルIOを介した高度なシステム監視
  • 外部VMONをテストするためのアナログ可変抵抗

2.2 ボードの説明

KITFS27EVMは、デバイスのすべての機能を試したり、アプリケーションの主要部分を測定したりするために必要な柔軟性を備えています。FRDM-KL25Zボードをキットに接続し、NXPの車載PMICファミリ・ソフトウェア向けGUIであるFS27と組み合わせることで、FS27 SBCを完全に構成および制御できるようになります。

2.3 ボードのコンポーネント

KITFS27EVMの概要(図1)。

Figure 1. Board Image With Callouts

Board Image With Callouts

3. ハードウェアの構成

3.1 デフォルトのボード設定

キットは、図2の凡例に従ったデフォルトのボード設定で提供されています。

Figure 2. Board Configuration Legend

Board Configuration Legend

図3に示すデフォルトのボード設定は、フロントエンド・トポロジでの昇圧に適しています。

図4に示すように、SJ15SJ18は底面に配置されています。

Figure 3. Top Default Board Configuration

Top Default Board Configuration

Figure 4. Bottom Default Board Configuration

Bottom Default Board Configuration
回路図ラベル 説明 デフォルト設定
JP1 BOOSTフロントエンド・レギュレータ入力インダクタ電流測定 オフ
JP2 VPREレギュレータ出力インダクタ電流測定 オフ
JP3 BOOSTバックエンド・レギュレータ入力インダクタ電流測定 オフ
JP4 VCOREレギュレータ出力インダクタ電流測定 オフ
J3 VSUPセレクタ (BOOST FE/BE) 3-2
J4 VBST_Gセレクタ (BOOST FE/BE) 3-2
J5 VBAT_Dセレクタ (BOOST FE/BE) 3-2
J7 VBST_FBセレクタ (BOOST FE/BE) 3-2
J9 VPRE_PWR (BOOST FE/BE) オン
J10 VBST_IN_BE (BOOST FE/BE) オフ
J22 VBST_ISHおよびVBST_ISLセレクタ (BOOST FE/BE) 3-5および4-6
SJ1 BOOSTフロントエンド・レギュレータ入力インダクタ電流測定用ジャンパJP1をバイパス
SJ2 S2をバイパス:VBATをJ1に常時接続
SJ3 VBAT逆接続防止ダイオードD3をバイパス
SJ4 BOOSTフロントエンド時のVBAT逆接続防止ダイオードD2をバイパス
SJ6 VPREレギュレータ出力インダクタ電流測定用ジャンパJP2をバイパス
SJ7 VPRE_SWL4に接続(インダクタのFPRE = 455 kHz)
SJ8 VPREの安定性測定用に使用されるR4をバイパス
SJ11 GPIO2用のGPIO2外部回路を入力/出力、ローカル/グローバルとして接続
SJ12 BOOSTバックエンド・レギュレータ入力インダクタ電流測定用ジャンパJP3をバイパス
SJ13 GPIO1用のGPIO1外部回路を入力/出力、ローカル/グローバルとして接続
SJ14 GPIO1_ XFAILB用のGPIO2外部回路を接続
SJ15 VPREレギュレータ出力をTRKINピンに接続
SJ17 VCOREレギュレータ出力インダクタ電流測定用ジャンパJP4をバイパス
SJ18 VPREレギュレータ出力をLDOINピンに接続
SJ19 VCOREの安定性測定用に使用されるR14をバイパス
SJ18 VPREレギュレータ出力をLDOINピンに接続
SW1 VBAT供給 2(中央)
SW2 WAKE1スイッチ、グローバル オフ
SW3 WAKE2スイッチ、グローバル オフ
SW4 デバッグ・モード オフ
SW5 OTPモード オフ
SW7 セーフティ・スイッチ(ブレーカ) すべてオン
SW8 通信プロトコル手動スイッチ オフ
SW9 通信インターフェース・スイッチ(ブレーカ) すべてオン
SW11 LEDスイッチ(ブレーカ) すべてオン
S1 FCCUスイッチ すべてオン
S2 DCリンク・スイッチ オフ

設計・リソース

ボードに関するドキュメント

一部のお客様のみが利用できます。機密保持契約 (NDA) への同意が必要です。詳細については、NXPの営業担当者までお問い合わせください。

その他の参考情報

FS27、ASIL D対応12/24/48 Vセーフティ・システムベーシス・チップのページに加えて、以下のページもご覧ください。