RD33774CNC3EVBリファレンス・デザインのスタート・ガイド

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、改善されたパフォーマンスを実現します。

このページでは、RD33774CNC3EVBボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

RD33774CNC3EVBキットには 、以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みのRD33774CNC3EVBボード(静電気防止バッグ入り)
  • ETPL(エレクトリカル・トランスポート・プロトコル・リンク)デイジー・チェーン・ケーブル
  • 電源およびCANインターフェース・ケーブル
  • セル・インターフェース・ケーブル x 3

1.2 追加ハードウェア

NXPは、デバイスの機能を確認し、デバイスのテスト用セットアップをサポートするための以下のボード・ソリューションを提供しています。

  • BATT-18EMULATOR:18セル・バッテリー・パック・エミュレータ

また、RD33774CNC3EVBHWRD-HVBMSCCハードウェア・リファレンス・デザインの一部としてRD-K344BMUまたはRDK358BMUと接続することも可能です。

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

RD33774CNC3EVBの主な特長:

  • MC33665Aへの最大5 Mbit/sでのCANまたはCAN FD通信
  • オンボードCANトランシーバTJA1443
  • SW1デュアル・インライン・パッケージ (DIP) スイッチを使用して、CFG0とCFG1ピン上のCAN通信速度およびCAN FDアービトレーション速度を設定可能
  • SW1 DIPスイッチを使用して、MC33665AのCAN ID(ID0_STB_OD、ID1、ID2、ID3)を設定可能
  • 3つのMC33774バッテリー・セル・コントローラ
  • 最大54セルの電圧モニタリングおよびパッシブ・セル・バランシング機能
  • オンボードMC33774デバイスのデイジー・チェーン通信用およびオフボード・デイジー・チェーン通信用の容量性絶縁
  • MC33665AのTPLポート0からMC33774へのトランス絶縁
  • 柔軟な構成:ループバック付きシングル・チェーン、またはループバックなしの2つの独立したデイジー・チェーン

2.2 ボードの説明

RD33774CNC3EVBは、CANまたはCAN FDと直接通信できるCCMUリファレンス・デザインです。

RD33774CNC3EVBに実装されたMC33665ATF4AEは、CANまたはCAN FD通信プロトコルでトランスポート・プロトコル・リンク (TPL) メッセージをルーティングできるゲートウェイ・ルーターです。MC33774は、セル電圧、温度、およびパッシブ・バランスを監視するためのNXP製バッテリー・セル・コントローラです。RD33774CNC3EVBは、オンボードの最大54セルを監視でき、外部TPLポートを使用してさらに多くのセルをデイジー・チェーン接続することもできます。

2.3 ボードのコンポーネント

RD33774CNC3EVBボードの概要

Overview of the RD33774CNC3EVB board

3. ハードウェアの構成

3.1 スタンドアロン・テストのセットアップ

RD33774CNC3EVBは、MC33665AおよびMC33774のパフォーマンスを確認するためにさまざまなセットアップ構成で使用できます。図1は、RD33774CNC3EVBに組み込まれているほとんどの機能や特長を確認するための最小限のハードウェア・セットアップを示します。BATT-18EMULATORボードは、最大3つのNXP製BCC評価ボードに簡単に接続できる、マルチセル(18セル)バッテリー・パックのエミュレータです。RD33774CNC3EVBからのセル端子および温度(J1_1J1_2J1_3)インターフェース・ケーブルは、BATT-18EMULATORに対応しています。

RD33774CNC3EVB test setup

J25コネクタを使用して、MC33665Aに電源を供給し、RD33774CNC3EVBとCANまたはCAN FDで通信を行うことができます。RD33774CNC3EVBとのCANまたはCAN FD通信を確立するために、CANツールをJ25に接続できます。

  • MC33665AおよびMC33774のデータシートを使用して、RD33774CNC3EVBへの通信を設定します
  • 外部CAN (FD) 通信に基づいてCFG0、CFG1、ID0_STB_OD、ID1、ID2、およびID3を設定するには、セクション2.2を参照してください
  • テスト要件に基づいて、追加の外部MC33774 BCCボードをRD33774CNC3EVBに接続できます
    • 3つ目のMC33774からのデイジー・チェーン・ポート0への拡張としては、J2_1に接続します
    • MC33665Aのポート1に接続されたBCCデバイスの2つ目のデイジー・チェーンとしては、J2に接続します
  • テスト計画に基づいてインターフェースの接続とボードをクロスチェックした後、5 VをBATT-18EMULATORに、12 VをRD33774CNC3EVBに接続します

3.2 HWRD-HVBMSCCの一部としてのRD33774CNC3EVB

RD33774CNC3EVBは、高電圧用ハードウェア・リファレンス・デザインであるHWRDHVBMSCCの一部です。この環境でRD33774CNC3EVBを使用するには、HWRDHVBMSCCのユーザー・マニュアルおよびウェブサイトを参照してください。