お客様の素早い設計とより早い製品化を実現する、技術情報と専門知識をご紹介します。
LPCXpresso845-MAXボードの動作テストを行いましょう。ショート・ビデオで手順を視聴するか、以下に記載された詳細な手順を参考にして、作業を進めてください。
ボードを使用する前に、ボードに搭載されたLPC11U35デバッグ・プローブのファームウェアをダウンロードし、アップデートすることを推奨します。最初に、ファームウェア&ドライバ・パッケージをこちらからダウンロードしてください
Windows 7または8を使用している場合は、このパッケージに含まれているデバイス・ドライバ・インストール実行ファイルを起動します。
JP1を取り付けて、以下のボードを接続します。
コンピュータのファイル・マネージャにCRP_DISABLEDというデバイスが表示されます。このドライブに移動し、そのドライブから「firmware.bin」というファイルを削除します。ダウンロードしたファームウェア&ドライバ・パッケージに含まれているfirmware.binファイルを、CRP_DISABLEDドライブにドラッグ&ドロップします。JP1を取り外し、USBケーブルを一旦外して再接続したら、新しいデバイス・ドライバがインストールされるまで数秒待ちます。
ボードの電源を入れると、ボードの左上にある青色のユーザーLEDが点滅します。これは、LPC845デバイスに予めプログラムされている基本プログラムで、デバイスが動作していることを示します。
LPC8xxファミリのコード・バンドルには完全なソース・コードが付属しており、ドライバやサンプルの内容を理解しやすくなっています。
NXPは、MCUXpresso IDEというGNU/Eclipseベースのツールチェーンを無償で提供しています。
別のツールチェーンを使用したい場合
問題ありません。MCUXpresso SDKは、IARやKeilなどの他のツールをサポートしています。
コード・バンドルのうち、IARツールおよびKeilツール向けに設定されているUARTのサンプルでは、表示出力用にMCU UARTを使用しています。これはMCUXpresso IDE用オプションとしても利用できます。ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、次のいずれかのチュートリアルをお試しください。
ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、次のいずれかのチュートリアルをお試しください。
Tera Termは、広く利用されているオープン・ソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。 このプログラムは、お使いのNXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示するために使用できます。
PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムは、お使いのNXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示するために使用できます。
MCUXpresso IDEにはLPC84xパーツ・ファミリに関するナレッジが組み込まれているため、SDKのインストール手順は必要ありません。NXPが提供するLPC84xコード・バンドルにある簡単なサンプルをビルドおよび実行するには、下記の手順に従ってください。LPC8xxファミリのコード・バンドルは、MCUXpresso IDEのインストール・フォルダに含まれています。nxp.comのURL (https://www.nxp.com/LPC800-Code-Bundles) からダウンロードすることもできます(IDEのリリースに更新があった場合)。(MCUXpresso IDEには、[Help(ヘルプ)] > [Additional Resources(追加リソース)]メニューにコード・バンドル・ページへのリンクがあります)。
1. IDEで新しいワークスペースを開きます。
2. IDEの[Quickstart(クイック・スタート)]パネルで、[Import project(s) from the file system(ファイル・システムからプロジェクトをインポート)]をクリックします。
3. 開いた[Import project(s) from file system...(ファイル・システムからプロジェクトをインポート)]ダイアログ・ボックス内の[Project Archive (from zip) (プロジェクト・アーカイブ(zipから))]のセクションの[Browse...(...を参照)]をクリックし、MCUXpresso IDEのインストール・フォルダのCode BundlesディレクトリにあるLPC84x Code Bundle zipファイルを選択します(または、上記の手順1にあるとおり、nxp.comからダウンロードしたバージョンを選択します)。[Import project(s) from file system...(ファイル・システムからプロジェクトをインポート)]ダイアログで[Next(次へ)]をクリックして続行します。
4. Code Bundle内にある複数のプロジェクトが一覧表示されます。[Finish(完了)]をクリックしてすべてのプロジェクトをインポートします。
5. ダイアログ・ボックスが閉じ、インポートされたプロジェクトがIDEの左上ウィンドウの[Project(プロジェクト)]タブに表示されます。Example_Multi_Timer_Blinkyをクリックして選択し、[Quickstart(クイック・スタート)]パネルの[Build(ビルド)]を選択します。ビルド処理の進捗状況は、[Quickstart(クイック・スタート)]パネルの右側にある[Console(コンソール)]ウィンドウに表示されます。このプロジェクトでは依存関係チェックを含めるよう設定されているため、ビルド処理中にユーティリティとペリフェラルのライブラリ、およびサンプル・プログラムが自動的にビルドされます。
6. LPCXpresso845MAXがホスト・コンピュータに接続されていることを確認して、[Quickstart(クイック・スタート)]パネルの[Debug(デバッグ)]をクリックします。使用可能なデバッグ・プローブをIDEが検索します。お使いのボード用に表示されたデバッグ・プローブを選択し、[OK]をクリックします。選択したデバッグ・プローブはIDEに記録されるため、このプロジェクトを次回デバッグする際には、ボードが見つからない場合を除いてプローブの選択画面が表示されることはありません。
7. mainまでコードが実行されます。F8キーを押してプログラムの実行を再開します。各色のユーザーLEDが順々に点灯します。
ドキュメントとビデオ | 説明 |
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AN12726 SCTを使用したUARTのシミュレート | SCTは非常に柔軟性が高く、すべてのUARTが外部通信に使用されていてデバッグなどの他のアプリケーションに使用できるものがない場合に、UARTをシミュレートするために使用できます。 |
ドキュメントとビデオ | 説明 |
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LPC845でのNFCリーダ・ライブラリの使用 | Basic Discovery Loopサンプルを用いた、LPC845でのNFCリーダ・ライブラリの使用方法。 |
パワーマネジメントには、デバイス固有の技術と、電源管理および低消費電力性能の最適化に関する情報が含まれます。
SDKには複数のサンプル、デモ、ドライバが含まれており、初めて使用する際に役立ちます。パワーマネジメントに関連する一般的なサンプルを以下に挙げます。
4種類の低消費電力モード(スリープ・モード、ディープ・スリープ・モード、パワーダウン・モード、ディープ・パワーダウン・モード)を切り換える、通常の低消費電力モード制御APIの使用方法を示します。
パス:
NXPは、LPC8xx MCU用のIEC 61000-4-6準拠の低コスト静電容量式タッチ・ソリューションを補完するソフトウェア・ライブラリとツールを提供しており、最初のプロトタイピングから製品開発全体まで、迅速かつスムーズな開発を支援します。
ドキュメントとビデオ | 説明 |
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AN12178 LPC800 MCUでCapTouchを簡単に使用する方法 | LPC8xx MCUのCapTouchモジュールを使用することで、ハードウェア・リソースに制限のある低コストのプラットフォームをサポートできます。 |
AN12083 LPC800 CAPTouchモジュールにおける静電容量式タッチ・ソフトウェアと感度試験の結果 | このソフトウェアはタッチ・キー検知のためのフィルタとアルゴリズムを備え、LPC8xxファミリにおける静電容量式タッチ・アプリケーションを可能にします。このテストにより、静電容量式タッチ・アプリケーションの感度性能を把握できます。 |
静電容量式タッチ・センサの設計 | LPC845静電容量式タッチ・インターフェース向け静電容量式タッチ・センサの設計方法。 |
OM40004 静電容量式タッチ開発キット LPC84xデバイス・ファミリの静電容量式タッチ機能を簡単に評価できます。このキットは、MCUXpresso IDE、IAR EWARM、Keil MDKなど、さまざまな開発ツールとともに使用できます。
ドキュメントとビデオ | 説明 |
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LPC845ブレークアウト・ボードとSPIを使用したOLEDディスプレイの応用例 | SPI用のSDKドライバを使用し、SSD1306コントローラをベースとするOLEDディスプレイにLPC845BRKを接続する方法。 |
モータ制御は、複雑かつ高度な技術です。モータの数、モータのタイプ、モータ・ドライバがセンサ付きかセンサレスかに応じて複雑さが大きく異なり、困難な問題に陥りがちです。
NXPはすぐに使用できるモータ制御アルゴリズム(ミドルウェア)を数多く提供していますが、最初はMCUXpresso SDKに含まれているFreeMasterのサンプルを使用することをお勧めします。このサンプルでは、組込みソフトウェア・アプリケーションの実行時の設定および調整を可能にするリアルタイム・デバッグ・モニタおよびデータ可視化ツール、FreeMASTERランタイム・デバッグ・ツールを活用しています。
FreeMASTERは、実行中のシステムでの変数の非割込み型監視をサポートするとともに、オシロスコープに似たディスプレイに複数の変数を標準のウィジェット(ゲージやスライダーなど)またはテキスト形式のデータとして表示可能で、シンプルに使えるデータ・レコーダを実現できます。また、HTML、MATLAB®、Excelや他のスクリプト可能なフレームワーク、さらにはNode-REDのような人気の高いビジュアル・プログラミング・ツールともリンクできます。
ドキュメントとビデオ | 説明 |
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FreeMASTERのハウツー | FreeMASTERツールを使用するエンジニアのためのスタート・ガイド。 |
FreeMASTER 3.0インストール・ガイド | この記事では、FreeMASTER 3.0のインストール手順について説明しています。 |
4部構成のFreeMASTERウェビナー・シリーズ | オンデマンド・トレーニングでは、FreeMASTERソフトウェアの概要、機能、能力、利用可能なサンプル、アプリケーションのユース・ケースのほか、簡単に始めるための方法について説明します。 |
AN12602 LPC84xのSCTを使用したホール効果センサ付きBLDC | LPC84x MCUファミリにおける6ステップ整流やブラシレスDCモータ制御の実装方法。 |
SDKには複数のサンプル、デモ、ドライバが含まれており、初めて使用する際に役立ちます。セキュリティに関するいくつかの一般的な例を以下に挙げます。
SCTimerとCtimerによって複数のPWM出力が示されます。
パス:
パス:
さまざまなインターフェース・オプションを利用して、変数やグラフを監視できます。
パス:
アプリケーションとホストPC間のシリアル・インターフェースを実装し、該当するデバイスのネイティブ・シリアルUART通信およびCAN通信をカバーする、組込みサイドのソフトウェア・ドライバについて説明しています。
パス:
ドキュメントとビデオ | 説明 |
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AN12393 LPC845 I2Cセカンダリ・ブートローダ | このドキュメントでは、ホストプロセッサがSBL(セカンダリ・ブートローダ)のコードを活用してI2Cインターフェース経由でLPC845をプログラムできるシステム・セットアップについて説明しています。 |
AN12407 LPC845 SPIセカンダリ・ブートローダ | このドキュメントでは、ホストプロセッサがSBL(セカンダリ・ブートローダ)のコードを活用してSPIインターフェース経由でLPC845をプログラムできるシステム・セットアップについて説明しています。 |
次の段階に進むために、以下で適切な課題を見つけましょう。不明な点がある場合は、NXPサポートにお問い合わせください。
トレーニング | 説明 |
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LPC800トレーニング | この製品に関するNXPのオンデマンド・トレーニング、ハウツー・ビデオ、およびウェビナーの全リスト。 |
LPC80xシリーズ製品概要パート3 | こちらはLPC800 MCU向けの包括的なイネーブルメント製品で、これから始める方に最適です。 |
FreeRTOSプロジェクトでMCUXpressoピン・ツールを使用する | FreeRTOSプロジェクトにおける、Freedom-K66Fボードを使用したピン配線の設定方法をご紹介します。 |
NXPのいずれかのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、i.MX LPC8xxを使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。
製品フォーラム:
問題ありません。ボードのパッケージングが古いだけで、フラッシュ・メモリには別のクイック・スタート・デモが搭載されています。
RGB LEDが、赤色、青色、緑色の3色の間で切り替わるはずです。 他に問題がなければ、次のステップに進んでください。
次のステップに進み、別のサンプル・アプリケーションを実行してみてください。それでも問題が解決しない場合は、NXPコミュニティを通じてお問い合わせください。
次の手順に従ってled _ outputアプリケーションを開きます。他のサンプル・アプリケーションでは、手順がわずかに異なる場合があります。アプリケーションによってはパスのフォルダ階層が深くなるためです。
目的のサンプル・アプリケーション・ワークスペースをまだ開いていない場合はここで開きます。ほとんどのサンプル・アプリケーション・ワークスペースのファイルは、次のパスを使用して検索できます。
hello_worldデモをサンプルとして使用する場合、パスは次のようになります。
ドロップダウン・リストから、目的のビルド・ターゲットを選択します。ここでは、「hello_world – Debug」ターゲットを選択します。
アプリケーションをビルドするには、下の図で赤色でハイライト表示されている[Make(作成)]ボタンをクリックします。
ビルドが正常に完了します。
LPCXpresso845-MAXボードには、工場出荷時にCMSIS-DAPデバッグ・インターフェースが搭載されています。開発プラットフォームをPCに接続します。J8「デバッグ・リンク」にUSBケーブルでつないでください。
[Download and Debug(ダウンロードとデバッグ)]ボタンをクリックして、アプリケーションをターゲットにダウンロードします。
アプリケーションがターゲットにダウンロードされると、自動的にmain()関数まで実行されます。
[Go(実行)]ボタンをクリックすると、コードが実行され、アプリケーションが開始されます。
MDKツールをインストールした後、デバッグ目的でデバイスをフル・サポートするには、CMSIS (Cortex® Microcontroller Software Interface Standard) デバイス・パックをインストールする必要があります。このパックには、メモリ・マップ情報、レジスタ定義、フラッシュ・プログラミング・アルゴリズムなどが含まれています。下記の手順に従って、適切なCMSISパックをインストールしてください。
µVisionという名前のMDK IDEを開きます。IDEで、[Pack Installer(パック・インストーラ)]アイコンを選択します。
[Pack Installer(パック・インストーラ)]ウィンドウで、LPCパックのセクションに移動します(アルファベット順に並んでいます)。Kinetisパックの名前は、「Keil::LPC」で始まり、MCUのファミリ名が続きます(「Keil::LPC54000」など)。ここではLPCXpresso845-MAXプラットフォームを使用するため、LPC54000ファミリのパックを選択します。パックの横にある[Install(インストール)]ボタンをクリックします。このプロセスを正常に完了するには、インターネット接続が必要となります。
インストールが完了したら、[Pack Installer(パック・インストーラ)]ウィンドウを閉じて、µVision IDEに戻ります。
次の手順に従ってgpio_led_outputアプリケーションを開きます。他のサンプル・アプリケーションでは、手順がわずかに異なる場合があります。アプリケーションによってはパスのフォルダ階層が深くなるためです。
目的のデモ・アプリケーション・ワークスペースをまだ開いていない場合は以下で開きます。
ワークスペース・ファイルの名前は、
デモ・プロジェクトをビルドするには、[Rebuild(リビルド)]ボタン(赤色でハイライト表示)を選択します。
ビルドが正常に完了します。
LPCXpresso845-MAXボードには、工場出荷時にCMSIS-DAPデバッグ・インターフェースが搭載されています。
KSDKでKDS IDEを使用する前にツールが最新であるか確認することを推奨します。以下の手順はWindows版のKDSを使用して説明されていますが、MacユーザーとLinuxユーザーの場合も同じです。
[Help(ヘルプ)]>[Check for Updates(アップデートの確認)]の順に選択します。
Freescale/NXPによるすべてのアップデートをインストールします。このようなアップデートには「com.NXP.xxx」または「com.nxp.xxx」と記載されています。ツールチェーンやデバッグ・インターフェースなどもアップデートされている場合があります。これらの追加のアップデートは通常はインストールしても問題ありませんが、KDSツールチェーンの一部としてリリースされてはいないため、場合によっては問題が発生することがあります。
次の手順に従ってhello_worldアプリケーションを開きます。他のサンプル・アプリケーションでは、手順がわずかに異なる場合があります。アプリケーションによってはパスのフォルダ階層が深くなるためです。
注
Linux OSやMac OSでも、Windowsの場合と同じ手順を行います。
KDS IDEメニューから、[File(ファイル)]>[Import(インポート)]の順に選択します。表示されるウィンドウで、Project of Projectsフォルダを展開し、[Existing Project Sets(既存のプロジェクト・セット)]を選択します。[Next(次へ)]ボタンをクリックします。
[Import from file:(次のファイルからインポート:)]オプションの横にある[Browse(参照)]ボタンをクリックします。
サンプル・アプリケーション・プロジェクトをポイントします。このプロジェクトは次のパスで見つけることができます。
このガイドでは、次の特定の場所を選択します。
正しいディレクトリを指定すると、下の図のような[Import Working Sets and Projects(ワーキング・セットとプロジェクトをインポート)]ウィンドウが表示されます。[Finish(完了)]ボタンをクリックします。
各KSDKプロジェクトに対して、以下の2つのプロジェクト設定(ビルド・ターゲット)がサポートされます。
下の図に示すように、ハンマー・アイコンの横にある下向きの矢印をクリックして、[Debug(デバッグ)]または[Release(リリース)]のうち、適切なビルド・ターゲットを選択します。ここでは、[Debug(デバッグ)]ターゲットを選択します。
ビルド・ターゲットを選択すると、ライブラリのビルドが開始されます。今後、ライブラリをリビルドする際は、ハンマー・アイコンをクリックします(同じビルド・ターゲットを選択する場合)。
FRDM-KE15Zボードには、工場出荷時にmbed/CMSIS-DAPデバッグ・インターフェースが搭載されています。ボードのデバッグOpenSDAアプリケーションを変更している場合、http://www.nxp.com/opensdaにアクセスして、ボードを更新または工場出荷時の状態に復元する方法をご確認ください。
注
Macユーザーは、KDS IDEを使用してダウンロードやボードのデバッグを行う場合、J-Link OpenSDAアプリケーションをインストールしておく必要があります。
開発プラットフォームをPCに接続します。ボード上の「SDAUSB」USBポートとPCのUSBコネクタをUSBケーブルでつないでください。
PCのターミナル・アプリケーション(PuTTY、Tera Termなど)を開き、事前に確認したデバッグCOMポートに接続します。次の設定値を用いてターミナルを設定します。
Linux OSユーザーの場合のみ、ターミナルで次のコマンドを実行します。これにより、システムにlibudevがインストールされます。libudevは、KDS IDEでデバッガを起動する際に必要になります。
user@ubuntu:~$ sudo apt-get install libudev-dev libudev1
user@ubuntu:~$ sudo ln –s /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libudev.so /usr/lib/x86_64-linux-gnu/libudev.so.0
接続するターゲットに対して、デバッガが適切に設定されているか確認します。これは、ボードのOpenSDAインターフェースを指します。ボードの内容が不明な場合は、このダイアログの右上隅にリンクされているPDFの付録Bを参照してください。
利用可能なデバッガ設定を確認するには、緑色の[Debug(デバッグ)]ボタンの横にある小さな下向きの矢印をクリックして、[Debug Configurations(デバッグ構成)]を選択します。
[Debug Configurations(デバッグ構成)]ダイアログ・ボックスで、使用しているハードウェア・プラットフォームに対応するデバッグ構成を選択します。WindowsユーザーまたはLinuxユーザーの場合、[OpenOCD For Mac users(Macユーザー向けOpenOCD )]にある[mbed/CMSIS-DAP]オプションを選択します。
デバッガ・インターフェースを選択したら、[Debug(デバッグ)]ボタンをクリックしてデバッガを起動します。
アプリケーションがターゲットにダウンロードされると、自動的にmain()まで実行されます。
[Resume(再開)]ボタンをクリックすると、アプリケーションが開始されます。
hello_worldアプリケーションが実行され、ターミナルにバナーが表示されます。表示されない場合は、ターミナルの設定と接続を確認してください。
ここでは、Kinetis SDKでサポートされているように、Arm GCCツールチェーンを使用してKSDKデモ・アプリケーションのビルドと実行を行う際に必要となるコンポーネントをインストールする手順について説明します。Arm GCCツールの使用方法はさまざまですが、今回の例では、Windows環境に焦点を当てています。ここでは省略しますが、GCCツールは、Linux OSやMac OSXの環境でも利用できます。
launchpad.net/gcc-arm-embeddedからインストーラをダウンロードして、実行します。これは実際のツールチェーンです(コンパイラ、リンカなど)。Kinetis SDKリリース・ノートに記載されている最新のサポート・バージョンのGCCツールチェーンを使用する必要があります。
MinGW (Minimalist GNU for Windows) 開発ツールは、サード・パーティ製のCランタイムDLL(Cygwinなど)に依存しないツール・セットを提供します。KSDKで使用されているビルド環境ではMinGWビルド・ツールを利用せず、MinGWとMSYSのベース・インストールを活用しています。MSYSは、Unixに似たインターフェースと各種ツールを備えた基本シェルを提供します。
最新のMinGW mingw-get-setupインストーラをsourceforge.net/projects/mingw/files/Installer/からダウンロードします。
インストーラを実行します。インストール・パスとしては「C:\MinGW」を推奨しますが、他の任意のロケーションにインストールできます。
注
インストール・バスにスペースを含めることはできません。
[Basic Setup(基本セットアップ)]で、「mingw32-base」と「msys-base」が選択されていることを確認します。
[Installation(インストール)]メニューで[Apply Changes(変更を適用)]をクリックし、残りの手順に従って、インストールを完了します。
Windows OSのPath環境変数に適切なアイテムを追加します。これは、[Control Panel(コントロール・パネル)]>[System and Security(システムとセキュリティ)]>[System(システム)]>[Advanced System Settings(システムの詳細設定)]の[Environment Variables...(環境変数)]セクションで設定します。パスは次のとおりです。
デフォルトのインストール・パスであるC:\MinGWを使用した例を以下に示します。パスが正しく設定されていないと、ツールチェーンは機能しません。
注
PATH変数に「C:\MinGW\msys\x.x\bin」が設定されている場合(KSDK 1.0.0向けの旧仕様)、これを削除してください。削除されていないと、新しいGCCビルド・システムが正しく機能しない場合があります。
新しいシステムの環境変数を作成して、「ARMGCC_DIR」という名前を付けます。この変数の値で、Arm GCC Embeddedツールチェーンのインストール・パスを指定します。今回の例では、次のようになります。
C:\Program Files (x86)\GNU Tools Arm Embedded\4.9 2015q3
インストール・フォルダの正確なパス名については、GNU Arm GCC Embeddedツールのインストール・フォルダを参照してください。
CMake 3.0.xをwww.cmake.org/cmake/resources/software.htmlからダウンロードします。
CMakeをインストールします。インストール時には、必ず[Add CMake to system PATH(CMakeをシステムPATHに追加)]オプションを選択します。すべてのユーザーが使用できるパスにインストールするか、現在のユーザーのみが使用できるパスにインストールするかは、ユーザーが選択します。今回の例では、すべてのユーザーに対してインストールしています。
インストーラの残りの手順に従います。
PATHの変更を適用するには、システムの再起動が必要になる場合があります。
サンプル・アプリケーションをビルドする手順は次のとおりです。
1. GCC Arm Embeddedツールチェーンのコマンド・ウィンドウが開いていない場合はここで開きます。ウィンドウを開くには、Windows OSの[スタート]メニューから、[プログラム]>[GNU Tools Arm Embedded
ディレクトリをサンプル・アプリケーション・プロジェクト・ディレクトリに変更します。パスは次のようになります。
このガイドの場合、実際のパスは次のようになります。
コマンドラインで「build_debug.bat」と入力するか、Windows OSのエクスプローラで「build_debug.bat」ファイルをダブルクリックして、ビルドを実行します。次のような出力画面が表示されます。
GCCツールを使用するには、J-Linkデバッグ・インターフェースが必要となります。ボードのOpenSDAファームウェアを最新のJ-Linkアプリケーションにアップデートするには、www.nxp.com/opensdaにアクセスしてください。J-Link OpenSDAアプリケーションをインストールしたら、www.segger.com/downloads.htmlからJ-Linkドライバとソフトウェア・パッケージをダウンロードします。
開発プラットフォームをPCに接続します。ボード上の「SDAUSB」USBポートとPCのUSBコネクタをUSBケーブルでつないでください。
PCのターミナル・アプリケーション(PuTTY、Tera Termなど)を開き、事前に確認したデバッグCOMポートに接続します。次の設定値を用いてターミナルを設定します。
J-Link GDBサーバ・アプリケーションを開きます。J-Linkソフトウェアがインストールされている場合、Windows OSの[スタート]メニューに移動し、[プログラム]> [SEGGER]> [J-Link
次のように設定を変更します。この例で選択されているターゲット・デバイスは、「MK64FN1M0xxx12」であり、SWDインターフェースを使用しています。
接続すると、画面は次の図のようになります。
GCC Arm Embeddedツールチェーンのコマンド・ウィンドウが開いていない場合はここで開きます。ウィンドウを開くには、Windows OSの[スタート]メニューから、[プログラム]>[GNU Tools Arm Embedded
デモ・アプリケーションの出力を格納するディレクトリに変更します。出力は、選択したビルド・ターゲットに応じて、次のいずれかのパスで見つけることができます。
このガイドの場合、パスは次のようになります。
「arm-none-eabi-gdb.exe
次のコマンドを実行します。
アプリケーションがダウンロードされ、リセット・ベクタで停止します。「monitor go」コマンドを実行すると、サンプル・アプリケーションが開始されます。
「hello_world」アプリケーションが実行され、ターミナル・ウィンドウにバナーが表示されます。