PF09パワー・マネジメントIC評価ボードのスタート・ガイド。

最終更新日時: Jan 7, 2026サポート PF09評価ボード

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアについて
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、改善されたパフォーマンスを実現します。

このページでは、KITPF09FRDMEVMボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容/同梱物一覧

KITPF09FRDMEVBを使用するには、キットの同梱物と追加のハードウェアに加え、ソフトウェアがインストールされたWindows PCワークステーションが必要です。

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立ておよびテスト済み評価ボードとプログラム済みKL25Zマイクロコントローラ(静電気防止バッグ入り)
  • 3.0フィートのUSB-STD A to USB-B-microケーブル
  • Phoenixコネクタ(2ポジション、ストレート、10 mm)x 6
  • ボードに搭載されたジャンパ
  • クイック・スタート・ガイド

1.2 追加ハードウェア

このボードの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になるか、または使用すると役立ちます。

  • 5 Vを供給可能な電源

1.3 最小システム要件

この評価ボードにはWindows PCワークステーションが必要です。この評価ボードで作業する際は、これらの最低限の仕様を満たすことで良好な結果が得られます。

  • Windows 7またはWindows 10を搭載したUSB対応のコンピュータ
  • FTDI USBシリアル・ポート・ドライバ(FT230X基本UARTデバイス用)

1.4 ソフトウェア

KITPF09FRDMEVB評価ボードで作業するには、ソフトウェアのインストールが必要です。記載されているすべてのソフトウェアは、PF09:高性能アプリケーション用9チャネルPMIC、ASIL DおよびSIL 2のページにある評価ボードの情報ページ、または提供されているリンクから入手できます。

2. ハードウェアについて

2.1 ボードの特長

  • 電源入力用Phoenix (10 mm) オス・コネクタまたはジャック・コネクタ
  • PMICスイッチャ出力用Phoenix (10 mm) オス・コネクタ
  • I/O構成用ヘッダ・コネクタ
  • プログラミング用の選択可能な電源入力
  • 入出力へのアクセス用のアクセス・ピン・コネクタ
  • 信号またはレギュレータの状態を示す赤色と緑色のLEDインジケータ
  • 8 VのOTP書き込み電圧が設定されていることを示す青色LED
  • KL25Z MCUによる高度なシステム監視
  • 組込みUSB to I²CプロトコルによりKL25Z MCUを介したソフトウェアGUIへの接続が容易

2.2 ボードの説明

キットのハードウェアは、KL25Zマイクロコントローラが組み込まれたKITPF09FRDMEVB評価ボードと、ボードをPCに接続するためのUSBケーブルで構成されています。

KITPF09FRDMEVB評価ボードは、追加のツールなしで、デバイスに備わる2回プログラム可能な (OTP) 機能を使用して、ユーザーが個々のPF09ファミリをヒューズ書き込みできるソケットを備えています。ボード上のコネクタ、ジャンパ、スイッチを使用して、特定の設計要件を満たした評価環境を構成できます。このボードに搭載されたLEDとテスト・ポイントを使用して、リアルタイムでパフォーマンスを監視することもできます。ユーザーは、デバイスをプログラミングする前に、エミュレーション・モードで必要な数の構成をテストすることが可能です。

KL25Zは、KITPF09FRDMEVBボードの裏側にはんだ付けされています。KL25Zの役割は、KITPF09FRDMEVBボードとPCにインストールされたGUIとの間のI²C通信を管理することです。KL25Zは、PCに接続されたUSBケーブルまたはバッテリー電源(GUIに接続されていない場合)から電力を取り込みます。

Overview Diagram of Communication Between PF09 and NXP GUI

Overview Diagram of Communication Between PF09 and NXP GUI

2.3 ボードのコンポーネント

図2は、コネクタ、構成ヘッダ、およびシグナルLEDの配置を示しています。PF09のデフォルトのジャンパおよびスイッチの設定に関する情報については、セクション3を参照してください。

Location of Key KITPF09FRDMEVB – Components

Location of Key KITPF09FRDMEVB – Components

3. ハードウェアの構成

3.1 ハードウェアの構成

KITPF09FRDMEVB評価ボードの設定手順は次のとおりです。

  1. ボードのジャンパとスイッチがデフォルト位置に設定されていることを確認します。このデフォルトのデバッグ構成により、KL25Z MCU(I²C経由)およびGUIによるボードの完全な制御が可能になります。セクション4.4では、PF09ファミリのデフォルトのジャンパおよびスイッチの設定を示しています。
  2. 電源をVIN-J47(Phoenixコネクタ - 10 mm)に接続します。電源は公称値5 Vに設定する必要があります。
  3. ボードとPC間のUSBケーブルが確実に接続されていることを確認してください。この接続は、極めて重要となります。USBポートはPCとオンボードのKL25Z MCU間の通信チャネルとして機能し、一部のオンボード回路に電圧とリファレンスも供給するためです。

このデフォルトのデバッグ構成により、KL25Z MCU(I²C経由)およびGUIによるボードの完全な制御が可能になります。図2は、PF09のデフォルトのジャンパおよびスイッチの設定を示しています。PF09のデフォルトのジャンパおよびスイッチの設定については、以下を参照してください。

参照 説明 構成用の設定 外部構成
J1 PWRONプルアップ電圧の選択 ピン:1-2 VIN
ピン:2-3 VAON
J2 VDDOTPの接続 ピン:1-2 VDIG
ピン:2-3 VDDOTP_BST 接続済み
J9 FCCU0入力レベルの接続 ピン:1-2 VDDIO ---
ピン:2-3 GND ---
J10 FCCU1入力レベルの接続 ピン:1-2 VDDIO ---
ピン:2-3 GND ---
J20 インターフェース・システムへのパワーオン接続 ピン:1-2 接続済み 接続済み
J24 外部VDDIO電圧の選択(1-2:1.8 V <-> 2-3:3.3 V) ピン:1-2 1.8 V ---
ピン:2-3 3.3 V 接続済み
J29 VDDIOへのRSTBプルアップ、動作時に接続 ピン:1-2 接続済み 接続済み
J36 VDDIO電源入力の注入 ピン:1-2 外部 接続済み
ピン:2-3 SW1 ---
J48 LDO1入力電圧 ピン:1-2 VSW_IN 接続済み
ピン:2-3 SW1_OUT ---
J49 LDO2入力電圧 ピン:1-2 VSW_IN 接続済み
ピン:2-3 SW1_OUT ---
J50 LDO3入力電圧 ピン:1-2 VSW_IN 接続済み
ピン:2-3 SW1_OUT ---
J54 USBジャンパ。USB電源に接続する場合に使用。外部電源 (VIN) を使用する場合は「開」。正しく動作するように外部電源を接続します ピン:1-2 使用 - USB電源
開 - 外部電源
参照 機能 説明
J39 SW2出力 PMICスイッチャ2出力電圧。PMICピンへの直接接続
J40 SW3出力 PMICスイッチャ3出力電圧。PMICピンへの直接接続
J41 SW4出力 PMICスイッチャ4出力電圧。PMICピンへの直接接続
J42 SW5出力 PMICスイッチャ5出力電圧。PMICピンへの直接接続
J43 SW1出力 PMICスイッチャ1出力電圧。PMICピンへの直接接続
J47 VIN 入力電圧は電源から供給可能。供給範囲:3.3 V~5.0 V(仕様に応じて)
参照 機能 説明
BH1 GND ボードのグランドの直接接続 - 4つの容易なアクセス・ポイント
BH2
BH3
BH4
TP119 LDO1IN LDO1入力電圧のモニタリング・ポイント
TP120 LDO2IN LDO2入力電圧のモニタリング・ポイント
TP121 LDO3IN LDO3入力電圧のモニタリング・ポイント
TP61 VLDO1 LDO1出力のモニタリング・ポイント
TP60 VLDO2 LDO2出力のモニタリング・ポイント
TP59 VLDO3 LDO3出力のモニタリング・ポイント
TP15 VAON VAON出力のモニタリング・ポイント
TP90 SW1 FB SW1フィードバックのモニタリング・ポイント
TP86 SW2 FB SW2フィードバックのモニタリング・ポイント
TP87 SW3 FB SW3フィードバックのモニタリング・ポイント
TP91 SW4 FB SW4フィードバックのモニタリング・ポイント
TP92 SW5 FB SW5フィードバックのモニタリング・ポイント
TP78 VMON1 外部モニタVMON1のモニタリング・ポイント オレンジ
TP79 VMON2 外部モニタVMON2のモニタリング・ポイント オレンジ
TP65 XFAILB XFAILB PMICアクセス・ポイント - 双方向ピン
TP57 GPIO1 GPIO1アクセス・ポイント - 双方向ピン
TP20 GPIO2 GPIO2アクセス・ポイント - 双方向ピン
TP56 GPIO3 GPIO3アクセス・ポイント - 双方向ピン
TP8 GPIO4 GPIO4アクセス・ポイント - 双方向ピン
TP4 I²C-SDA I²C SDAアクセス・ポイント - 双方向ピン
TP5 I²C-SCL I²C SCLアクセス・ポイント - 双方向ピン
TP9 FSYNC FSYNCアクセス・ポイント - 双方向ピン
TP55 AMUX アナログ・マルチプレクサ出力モニタリング・ポイント
TP12 RSTB システム・リセット信号出力モニタリング・ポイント
TP3 FS0B フェイルセーフ出力モニタリング・ポイント
TP10 INTB INTB出力モニタリング・ポイント
TP52 FCCU0 FCCU0フォルト・モニタリング入力ピン・アクセス・ポイント
TP53 FCCU1 FCCU1フォルト・モニタリング入力ピン・アクセス・ポイント
TP6 STBY STBY入力ピン・アクセス・ポイント
TP2 PGOOD PGOOD入力ピン・アクセス・ポイント
TP7 PWRON パワーオン入力ピン・アクセス・ポイント