FRDM-MCXA15xのスタート・ガイド

最終更新日時: Jan 10, 2024サポート FRDM-MCXA153 | MCUXpresso開発者エクスペリエンス

このドキュメントの内容

  • 1

    接続
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    ビルドと実行
  • 4

    MCUXpresso IDEを使用したサンプルの変更
  • 5

    MCUXpresso開発者エクスペリエンス

1. 接続

FRDMボードを実際に使ってみましょう。ショート・ビデオで手順を視聴するか、以下に記載された詳細な手順を参考にして、作業を進めてください。

1.1 ボードの概要

MCX A FRDMボードには、LEDの点滅デモが事前にプログラム済みです。これは、開梱したデバイスが正常に動作することを検証するための動作確認用に使用できます。

FRDM-MCXA153

FRDM-MCXA153

1.2 ボードの接続

USB Type-CケーブルをコネクタJ15からホスト・コンピュータまたは電源に接続して、ボードに電源を供給し、デモ・プログラムを実行します。この時点で、RGB LEDが一定の周期で点滅しているのが確認できるはずです。

GS-FRDM-MCX-AXX-STP1_2

2. ソフトウェアの入手

2.1 ツールチェーンをインストールする

NXPは、MCUXpresso IDEというツールチェーンを無償で提供しています。MCUXpresso v11.8.1以上をダウンロードしてください。

ツールチェーンを比較する

MCUXpresso IDE

MCUXpresso IDEを入手する

Visual Studio Code

MCUXpresso for VS Codeを入手する

以下のチュートリアルで、ホストPCにVSコードをインストールする方法を説明しています。

別のツールチェーンを使用する場合:

問題ありません。MCUXpresso SDKは、IARKeilコマンドラインGCCなどの他のツールをサポートしています。

MCUXPRESSOLOGOS

2.2 MCUXpresso SDKですぐに設計を開始する

MCUXpresso SDKは無償で利用することができ、オープンソースのライセンスに基づいて、すべてのハードウェア抽象化およびペリフェラル・ドライバ・ソフトウェアのソース・コード全体が提供されます。MCUXpresso SDKは、MCUXpresso SDKのウェブサイト (mcuxpresso.nxp.com) から直接インストールできます。[Select Development Board(開発ボードの選択)]をクリックして、評価ボードを検索します。

MCUXPRESSO-SDK-TN MCUXpresso SDKを入手する

2.3 MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsは、ユーザーがMCUXpresso SDKプロジェクトを新規に作成するための構成ツールの統合スイートであり、カスタム・ボード・サポート用の初期化Cコードを生成するためのピンとクロックのツールも備えています。MCUXpresso IDEの一部として完全に統合されており、別のIDEを使用する場合は独立したツールとしても使用できます。

以下の[MCUXpresso Config Toolsを入手する]をクリックして、Config Toolsインストーラを入手してください。

MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsを入手する

2.4 プログラミング・ツールとプロビジョニング・ツール

NXPでは、量産試作および量産用にMCUXpressoセキュア・プロビジョニング (SEC) を提供しています。このツールは、生産段階におけるNXPのマイクロコントローラでのセキュア・プログラミングとデバイス・プロビジョニングをサポートします。MCUXpressoセキュア・プロビジョニング (SEC) ツールは、NXPのMCUデバイスでブート可能な実行ファイルを簡単に生成およびプロビジョニングできる、GUIベースのアプリケーションです。

セキュア・プロビジョニングSDK (SPSDK) はオープンソースの開発キットであり、そのソース・コードはGitHubおよびPyPIでリリースされています。このコマンドライン・ツールは、カスタムまたはパートナーのプログラミング・ツールを操作する場合に役立ちます。

SEC

SECのインストール

3. ビルドと実行

興味のあるデモ・アプリケーションやドライバのサンプルがいくつかあれば、それをビルドおよびデバッグする方法を知りたくなることでしょう。MCUXpresso SDKのスタート・ガイドでは、SDKでサポートされているすべてのツールチェーンのデモを設定、ビルド、およびデバッグする方法について、わかりやすく手順に沿って解説しています。

3.1 MCUXpresso IDEを使用したアプリケーションのビルドとフラッシュ

次の手順では、Cortex-M33アプリケーション向けにMCUXpresso IDEを使用したhello_worldデモ・アプリケーションについて説明します。MCUXpresso IDEのインストールおよびMCX Aシリーズ用のSDKについては、このスタート・ガイドのセクション「2. ソフトウェアの入手」に記載されています。

  1. 左下隅にある「Quickstart Panel(クイックスタート・パネル)」を確認します Building and running a demo
  2. その中の[Import SDK example(s)...(SDKサンプルのインポート)]をクリックします。Building and running a demo
  3. FRDM MCXシリーズのボードをクリックして、そのボードで実行できるサンプルを選択し、[Next(次へ)]をクリックします GS-FRDM-MCXAXX-STP3.2.3
  4. 矢印ボタンを使用して[demo_apps]カテゴリを展開し、hello_worldの横にあるチェックボックスをクリックしてそのプロジェクトを選択します。出力用にデフォルトのセミホスティングではなくUARTを使用するには、[Project Options(プロジェクト・オプション)]にある[SDK Debug Console(SDKデバッグ・コンソール)]のチェック・ボックスで[UART]を選択します。その後、[Finish(完了)]をクリックします。GS-FRDM-MCXAXX-STP3.2.4
  5. プロジェクトを選択し、画面上部のショートカットにある[Build(ビルド)]アイコンをクリックするか、「Quickstart Panel(クイックスタート・パネル)」の[Build(ビルド)]をクリックしてプロジェクトをビルドします。GS-FRDM-MCXAXX-STP3.2.5
  6. プロジェクトは、コンソールにエラーや警告が表示されることなくビルドされる必要があります。GS-FRDM-MCXAXX-STP3.2.6
  7. J15「MCU-LINK」ポートにmicro USBケーブルを挿入し、ボードとコンピュータを接続します。GS-FRDM-MCX-AXX-STP1_2
  8. 画面上部の[Debug(デバッグ)]アイコンをクリックするか、「Quickstart Panel(クイックスタート・パネル)」の[Debug(デバッグ)]をクリックして、アプリケーションをボードにダウンロードします。GS-FRDM-MCXAXX-STP3.2.8
  9. MCU-Link CMSIS-DAPデバッグ・プローブを選択します。Building and running a demo
  10. シリアル・ターミナルを開いて、アプリケーションの出力を確認できるようにします。[Terminal(ターミナル)]ウィンドウを選択し、[New terminal(新規ターミナル)]アイコンをクリックします。Building and running a demo
  11. [Serial Terminal(シリアル・ターミナル)]を選択したら、UARTの設定をボーレート115200、データ・サイズ8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。[OK]をクリックします。Building and running a demo
  12. [Run(実行)]アイコンをクリックしてアプリケーションを実行します。ターミナルに表示される出力を確認します。Building and running a demo

3.2 代替ツールチェーンを使用したアプリケーションのビルドとフラッシュ

MCUXpresso for Visual Studio Code (VS Code) は、コードの編集と開発向けに最適化された組込み開発者エクスペリエンスを提供します。VS Codeでアプリケーションをビルドし、フラッシュする方法を習得しましょう。

別のツールチェーンを使用する場合:

IARおよびKEILでのデモも提供しています。

4. MCUXpresso IDEを使用したサンプルの変更

4.1 MCUXpresso IDEからのサンプル・プロジェクトのクローンを作成する

次の手順では、汎用出力の操作方法について説明します。このサンプルでは、PWM信号を生成して2つのLEDを切り替えるためのCTimerを設定します。

  1. 左下隅にある「Quickstart Panel(クイックスタート・パネル)」を確認し、その中の[Import SDK example(s)...(SDKサンプルのインポート)]をクリックします。MCUXpresso
  2. サンプルをインポートして実行させるボードとして「FRDM-MCXA15xボード」をクリックして選択し、[Next(次へ)]をクリックします GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.1.2
  3. 矢印ボタンを使用してdriver_examplesカテゴリを展開し、次にctimerサンプルを展開したら、ctimer_match_interrupt_exampleの横にあるチェックボックスをクリックしてサンプルを選択します。出力用にデフォルトのセミホスティングではなくUARTを使用するには、[Project Options(プロジェクト・オプション)]にある[SDK Debug Console(SDKデバッグ・コンソール)]のチェック・ボックスで[UART]を選択します。その後、[Finish(完了)]をクリックします。 Use the arrow button
  4. [Project Explorer(プロジェクト・エクスプローラ)]ビューで「frdmmcxna153_ctimer_match_interrupt_example」プロジェクトをクリックし、前のセクションに記載されているようにデモをビルド、コンパイル、および実行します。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.1.4
  5. 緑色と赤色のLEDが交互に点灯するはずです。
  6. デバッグ・セッションを終了します。

4.2 サード・パーティ製IDE向けMCUXpresso Config Toolを使用してサンプル・プロジェクトのクローンを作成する

次の手順では、汎用出力の操作方法について説明します。このサンプルでは、PWM信号を生成してLEDの輝度を変更するためのSCTimerを設定します。

  1. MCUXpresso Config Toolsを開きます。
  2. 表示されるウィザードで、[Create a new configuration based on an SDK example or hello world project(SDKサンプルまたはhello worldプロジェクトに基づいて構成を新規作成する)]ラジオ・ボタンを選択し、[Next(次へ)]をクリックします。Use MCUXpresso Config Tools
  3. 次の画面で、MCUXpresso SDKの場所を選択します。SDKパッケージは事前に解凍しておく必要があります。次に、使用中のIDEを選択します。SDKのビルド時にオンラインのSDKビルダで選択されたIDEのみが利用可能になることに注意して、[clone select example(選択したサンプルのクローン)]をクリックします。次に、クローンを作成するプロジェクトを選択します。この例では、gpio led outputプロジェクトを使用します。フィルタのボックスに「ctimer」と入力してプロジェクトを絞り込み、「ctimer_match_interrupt_example」サンプル・プロジェクトを選択します。また、プロジェクトのクローンの作成先と名前を指定することもできます。[Finish(完了)]をクリックします。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.1.2
  4. クローンの作成後、選択したディレクトリに移動し、IDEでプロジェクトを開きます。前のセクションで行ったように、プロジェクトをインポート、コンパイル、および実行します
  5. 赤色と緑色のLEDが交互に点灯するはずです。
  6. デバッグ・セッションを終了します。

4.3 MCUXpresso IDEのピン・ツールを使用する

  1. ファイル・エクスプローラ・ウィンドウの右上の[ConfigTools(設定ツール)]を選択し、次に[Open Pins(ピンを開く)]を選択することで、ピン・ツールを開きます。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.3.1
  2. これで、ピン・ツールにctimerプロジェクトのピン構成が表示されます。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.3.2

4.4 ピン・ツールを使用して、LEDがルーティングされたピンを変更する

  1. 以降の手順ではMCUXpresso IDEを使用しますが、サード・パーティ製IDE向けMCUXpresso Config Toolsの場合も同じ手順で実行できます。[Pins(ピン)]ビューの[Show dedicated pins(専用ピンを表示)]および[Show not routed pins(ルーティングされていないピンを表示)]のチェックボックスのチェックを外し、ルーティングされているピンのみを表示させます。ルーティングされたピンには、ピンの名称の横に緑色のボックスが表示されます。ルーティングされた各ピンに選択された機能は、緑色にハイライト表示されます。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.1
  2. 現在の設定では、PIO3_12とPIO3_13がCTimerの出力としてルーティングされています。青色LEDを有効にするためにピン構成を追加しましょう。
  3. [Show not routed pins(ルーティングされていないピンを表示)]を選択し、他のすべてのオプションを表示させます。青色LEDを有効にするには、GPIO3を検索し、GPIO列で「GPIO3, 0」を選択します。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.3
  4. 次に、[Routing Details(ルーティング詳細) ]ウィンドウでGPIOピンを出力として構成します。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.4
  5. 次に、ピン・ツールによって生成された、新たに更新されたpin_mux.cファイルとpin_mux.hファイルをエクスポートして、これらの変更をプロジェクトに実装します。メニュー・バーの[Update Project(プロジェクトの更新)]をクリックします。
  6. GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.5
  7. ポップアップ画面に変更するファイルが表示されます。[diff]をクリックすると、現在のファイルとピン・ツールで生成された新しいファイルとの違いを確認できます。[OK]をクリックして、新しいファイルをプロジェクトに上書きします。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.6
  8. サンプルにいくつかコードを追加してみましょう。simple_match_interrupt.cファイルを開き、次のマクロを追加して青色LEDを初期化します。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.7
  9. CTIMER出力の代わりにLEDを使用できるようにするマクロを追加すると、ボード上の動作を簡単に視覚化できます。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.8
  10. メイン機能でGPIO3ペリフェラルをリセットし、すぐに使用できる状態にします。GS-FRDM-MCX-AXX-STP4.4.9
  11. 前のセクションで行ったように、プロジェクトをビルドしてダウンロードします。
  12. アプリケーションを実行します。これにより緑色と青色のLEDが交互に点灯するはずです。
  13. 前のセクションで行ったように、プロジェクトをビルドしてダウンロードします。
  14. デバッグ・セッションを終了します。

5. MCUXpresso開発者エクスペリエンス

以下の各セクションで、柔軟なプロトタイピングと開発のために提供されているエコシステムについてご覧ください。以下のビデオでは、FRDMプラットフォーム、フル機能のEVK、および拡張機能向けの互換シールドをご紹介しています。さらに、NXPのGitHubを通じて多数のアプリケーション・サンプルを提供するアプリケーション・コード・ハブ・ポータルについて詳しく説明します。

5.1 FRDMプラットフォーム、フル機能のEVK、シールド

NXPでは、迅速なプロトタイピングのためのプラットフォーム向けに、低コストのFRDMプラットフォームとフル機能のEVKの両方を提供しています。

FRDM開発ボードは、標準のフォーム・ファクタとヘッダー、MCU I/Oへの簡単なアクセス、オンボードMCU-Linkデバッガ、USB-Cケーブルを備えています。フル機能の評価キットには、I/Oおよびインターフェースへの拡張アクセス、Wi-Fi拡張機能のほか、追加のMCU-Link機能が含まれます。互換性のあるClickボードやArduinoシールドも多数あります。Open CMSIS Packでサポートされるものについては、ACHでサンプルが提供されている場合がありますが、そうでない場合でも、その多くがI2C、SPI、UARTなどのシリアル・インターフェースを利用して容易に使用でき、MCUXpresso SDKでドライバのサンプルが提供されています。

5.2 アプリケーション・コード・ハブ

アプリケーション・コード・ハブは、開発者がソフトウェアをすばやく見つけることができるインタラクティブなダッシュボードを提供することで、NXPのMCUXpressoの開発者エクスペリエンスをさらに向上させます。ACHに今すぐアクセスして、この新しいインタラクティブなアプリケーション・コード・ハブの詳細やその利点について確認しておきましょう。

アプリケーション・コード・ハブからアクセス可能なソフトウェアはNXPのGitHubリポジトリに置かれているため、その場所に直接アクセスして簡単にクローンを作成することができます。

ACHの詳細はこちら

5.3 デモのご紹介

シリアル・ターミナルの使用

ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、次のいずれかのチュートリアルをお試しください。

ターミナル・アプリケーション

IARまたはKeilを使用してデモを実行する

IARまたはKeilのサード・パーティIDEツールチェーンを使用して簡単なサンプルをビルドおよび実行する方法を学びましょう。

ツールチェーン

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MCUXpresso for Visual Studio Code

MCX Aファミリ・スタート・ガイド

前提条件

ここに記載されている例ではWindows10を対象としていますが、MCUXpresso for Visual Studio CodeはMacOSおよびLinuxにも簡単にインストールできます。

  • MCUXpresso for VS Codeの拡張機能向けのソフトウェア・インストール手順に従ってください
  • FRDM-MCXA153用のMCUXpresso SDKをダウンロードまたは入手してください。(SDK_2_14_0_FRDM-MCXA153.zip)
  • ハードウェアの要件

    • FRDM-MCXA51xまたは別のMCXファミリの評価ボード*
    • USB Type-Cケーブルまたはmicro-USBケーブル* x 1
    • * 別の評価ボードでは、下記の手順において若干の調整が必要になります。詳細については、ボードのユーザー・ガイドを参照してください。

    ハードウェアの準備

    このラボは、NXP MCX A評価キット(FRDMまたはEVK)を対象としています。キットにはデバイスの評価に役立つ、さまざまなペリフェラルが接続されています。これにはオンボードのデバッグ・プローブが含まれます。このデバッグ・プローブはCMSIS-DAPファームウェアでこのラボ向けに事前にプログラム済みです。このラボでは、各種サンプルでデバッグ・メッセージを表示するために、同じデバッグ・プローブで利用可能な通信ポートに接続します。

    GS-FRDM-MCX-AXX-STP1_2

    NXP MCUXpresso SDKの追加

    NXPの拡張機能により、Visual Studio Codeのワークスペースにソフトウェア・リポジトリを追加するためのツールが用意されています。ソフトウェア・リポジトリは、次の3つのソースから追加できます。

    • GitのリモートURL
    • NXPのMCUXpresso SDKアーカイブ・ファイル
    • 既存のGitフォルダ

    このセクションでは、前提条件として提供されているSDKアーカイブ・ファイルを使用して、MCX Aマイクロコントローラ用のMCUXpresso SDKをインポートします。

    1. 「INSTALLED REPOSITORIES(インストールされたレポジトリ)」パネルの[Import Repository(レポジトリのインポート)]ボタンをクリックします。このボタンは最初のリポジトリが追加される前に表示されます。今後、[Installed Repositories(インストールされたレポジトリ)]セクションの右上にある [+]シンボルをクリックすることでリポジトリを追加できるようになる予定です
    2. MCUXpresso for Visual Studio Code
    3. 提供されているMCX A SDKアーカイブ・ファイルをインポートするには、[LOCAL ARCHIVE(ローカル・アーカイブ)]オプションを選択します
    4. 「アーカイブ」エントリのMCX A SDKファイルの場所を参照します。(ダウンロード・フォルダ内)
    5. 各SDKの共通の「保存先」となるフォルダを参照します(例:C:\Users\NXP\VSCODE_Projects)。新しいSDKの名前を入力します。ここでは、\SDK_2_14_0_FRDM-MCX A153としています
    6. GS-FRDM-MCXAXX-SDK-IMPREPO
    7. [Import(インポート)]をクリックします。MCX A SDKがローカル・フォルダに展開され、「INSTALLED REPOSITORIES(インストールされたリポジトリ)」パネルに追加されます

    サンプル・プロジェクトのインポート

    NXPの拡張機能により、開発者がプロジェクトをワークスペースにインポートできる「PROJECTS(プロジェクト)」ペインが用意されています。新しいプロジェクトは、リポジトリ、既存のローカル・プロジェクト、アーカイブされたプロジェクトの3つのソースからインポートすることができます。このセクションでは、先ほど「INSTALLED REPOSITORIES(インストールされたレポジトリ)」 パネルに追加したSDKからMCX Aのサンプルをインポートします。

    1. [Import Example from Repository(リポジトリからサンプルをインポート)]をクリックします。このボタンは、現在のワークスペースにプロジェクトがない場合に表示されます。今後、[Projects(プロジェクト)]セクションの右上にあるシンボルを使用して追加のプロジェクトをインポートできるようになる予定です。リポジトリのサンプルを追加するには、[II\]シンボルをクリックします。[+] シンボルをクリックして、MCUXpresso for VS Codeの拡張機能で事前に作成しておいたPC上のプロジェクトをインポートします。[] シンボルをクリックして、MCUXpresso for VS Codeの拡張機能で事前に作成しておいたアーカイブ・ファイル内のプロジェクトをインポートします
    2. GS-FRDM-MCXAXX-PROJECTS
    3. [Import Example from Repository(リポジトリからサンプルをインポート)]ウィンドウに適切な情報を入力します。[Choose a repository(リポジトリの選択)]をクリックし、利用可能なリポジトリまたはインストールされているリポジトリを一覧から選択します。SDK_2_14_0_FRDM-MCXA153を選択します
    4. [Choose a toolchain(ツールチェーンの選択)]をクリックし、利用可能なビルド・ツールを一覧から選択します。MCUXpressoインストーラには、デフォルトで「gcc-arm-none-eabi-10.3」オプションが提供されています。このツールは、MCUXpresso IDEの他のデフォルトのインストール先も参照します。これらは、GNU Armツール・チェーンの代替オプションとして表示される場合があります。「gxx-arm-non-eabi-10.3」 オプションを選択します
    5. [Choose a board(ボードの選択)]をクリックし、選択したリポジトリでサポートされているボードを表示します。ボード数が多い場合は、利用可能な選択領域に入力して絞り込むことができます。「FRDM-MCXA153」を選択します。ボードを選択するとボードの画像が表示されるため、選択が正しいかどうかを確認できます
    6. [Choose a template(テンプレートの選択)]をクリックし、選択したリポジトリで利用可能なサンプルを表示します。サンプル数が多い場合は、利用可能な選択領域に入力して絞り込むことができます(例:「Hello」と入力してHello Worldのサンプルを絞り込む)。demo_apps/hello_worldを選択します
    7. GS-FRDM-MCXAXX-IMP-EXAMP-REPO
    8. [Location(場所)]フィールドの[Browse(参照)]をクリックします。新しく作成するプロジェクトのフォルダの場所を選択します。
    9. [Create(作成)]をクリックします。これにより、MCX A用の新しい「Hello World」 サンプルが「Projects(プロジェクト)」パネルに追加されます

    プロジェクトのビルド

    ビルド・プロセスは、プロジェクトの作成時に構成されます。ユーザーは、[Project(プロジェクト)]ビューのアイコンを使用してビルドを開始できます。プロジェクト名の右側にあるビルド・アイコンをクリックすると、そのプロジェクトのビルドが開始されます。左側のナビゲーション・ペイン内の[X]アイコンをクリックして、MCUXpresso拡張機能の画面に戻る必要があります。前のセクションから、エクスプローラの画面のままになっているかもしれません。

    1. hello_worldプロジェクトの右側にあるビルド・アイコンをクリックします。これにより、ビルド・プロセスが開始されます。画面下部の[OUTPUT terminal(出力ターミナル)]タブにビルドの進行状況が表示されます。
    2. あるいは、プロジェクト名を右クリックしてその他のビルド・オプションを表示することもできます。[Rebuild(リビルド)]または[Clean Build(ビルドのクリーン)]をクリックすると、過去のビルドのアーティファクトが削除されて、プロジェクトをリビルドできます。「Build Selected(選択済みをビルド)]をクリックした場合は、「no work to do(実行する作業はありません)」という出力が表示されます
    3. GS-FRDM-MCXAXX-

    終了コード0で完了すればビルド・プロセスは成功です。

    プロジェクトのフラッシュおよびデバッグ

    ユーザーはMCUXpresso for Visual Studio Codeを使って、NXPマイクロコントローラのプロジェクトのプログラムとデバッグを実行できます。その際には、デバッグ・プローブのドライバが正しくインストールされ、構成されている必要があります。MCUXpresso for Visual Studio Codeでは、NXP、Segger、PEmicroの一般的なデバッグ・プローブを使用できます。MCUXpressoインストーラには、さまざまなデバッグ・プローブのサポートを適切にインストールするためのオプションが用意されています。

    ビルドされたプロジェクトで出力されたバイナリは、デバッグ・セッションが起動する前にターゲット・ボードにフラッシュされます。デバッグ・セッションでは、開発者がプロジェクトの動作を分析するのに役立つコントロールとビューが提供されます。次の手順では、MCX A FRDM評価キットを正常にフラッシュし、プログラムする方法を示します。

    1. オンボード・デバッグ・プローブがPCのUSBポートに接続されていることを確認します。
    2. 「DEBUG PROBES(デバッグ・プローブ)」ペインの更新矢印をクリックして、接続されているデバッグ・プローブを検出します。
    3. MCUXpresso for Visual Studio Code
    4. ビルドされたプロジェクトのイメージを使用してターゲット・デバイスをプログラミングすると、デバッグ・セッションが始まります。選択したプロジェクトの右側にある再生アイコン(一般的な三角形の再生アイコン)をクリックします。
    5. GS-FRDM-MCXAXX-DEBUG Visual Studio Codeのデバッグ・セッションでは、ユーザーに別の[Run and Debug(実行とデバッグ)]画面が表示されます。これにより、左側のプライマリ・ナビゲーション・ペインで、バグ・アイコンがハイライト表示されます。主なツールについては、以下の図をご覧ください。
      1. デバッグの開始:ここからでもデバッグを起動できます
      2. デバッグの制御:一時停止、ステップ・オーバー、ステップ・イン、ステップ・アウト、再起動、停止
      3. 変数:ローカルとレジスタ
      4. ウォッチ:式を追加して監視を継続できます
      5. ブレークポイント:対象のコードの追加、切り替え、表示
      6. コール・スタック: プログラム内のアクティブなサブルーチンのリスト
      7. ステータス・リボン:画面下部のステータス・テキストが変化します/色がオレンジに変わります
    MCUXpresso for Visual Studio Code セクション3に戻る

    SEGGER J-Linkチュートリアル

    1. J-Linkソフトウェアをダウンロードします

      SEGGERのダウンロード・ページ Seggerにアクセスします。

    2. 「J-Link Software and Documentation Pack(J-Linkソフトウェアおよびドキュメント・パック)」セクションを展開します SEGGER-JLINK-1
    3. お使いのOSに対応するソフトウェアを選択し、最新版をダウンロードします SEGGER-JLINK-2

      規約に同意して、ソフトウェアをダウンロードします

    4. ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックして実行します。J-Linkのインストールが完了するまで、セットアップ手順に従って操作を進めます SEGGER-JLINK-3
    5. 以上で設定は完了です