EXPI-OS08A20のスタート・ガイド

最終更新日時: Oct 5, 2025サポート EXPI-OS08A20

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアのセットアップ
  • 3

    ソフトウェアのセットアップ

1. パッケージの内容

次のセクションでは、EXPI-OS08A20カメラ・モジュールの電源を入れて使用する手順について説明します。

開発キットには以下のものが含まれています。

  • EXPI-OS08A20カメラ・モジュール
  • 4組の白いナイロン・ネジとスタッド
  • 組立マニュアル・カード
  • 180 mm、ピッチ=0.5 mm、同側22ピンFPCケーブル

パッケージ内容の説明ビデオを見て、EXPI-OS08A20カメラ・モジュールでのアプリケーションの開発を始めましょう。詳細については、モジュールのウェブページをご覧ください。

1.1 ボードの概要

EXPI-OS08A20 Top View

EXPI-OS08A20 Top View

EXPI-OS08A20 Bottom View

EXPI-OS08A20 Bottom View

2. ハードウェアのセットアップ

ここでは、EXPI-OS08A20カメラ・モジュールとFRDMボードとの間の接続を確立する方法について説明します。

2.1 カメラ・モジュールとFRDM-IMX8MPLUSの接続

EXPI-OS08A20カメラ・モジュールとFRDM-IMX 8MPLUSとの間のハードウェア接続をセットアップするには、以下の手順に従ってください。

2.2 FRDM-IMX8MPLUS

EXPI-OS08A20 Camera Module Angle

EXPI-OS08A20 Camera Module Angle

2.3 ブート・スイッチの設定

SW5 [1:4]はブート設定用スイッチです。デフォルトでは、ブート・デバイスはeMMC/uSDHC1です。

ブート・モード SW5-1 SW5-2 SW5-3 SW5-4
シリアル・ダウンローダ 0 0 0 1
USDHC1 8ビットeMMC 5.1 0 0 1 0
USDHC2 4ビットSD3.0 0 0 1 1

2.4 EXPI-OS08A20カメラ・モジュールとFRDM-IMX8MPボードの接続

このモジュールは、ハードウェアとソフトウェアの柔軟な統合をサポートし、どちら側からでもアクセスできるFPCコネクタを備えています。2種類のFPCケーブル(接点が同じ側にあるケーブルと反対側にあるケーブル)を使用できます。カメラ・モジュールの損傷を防ぐために、接続する前に必ずケーブルの向きを確認してください。電源を逆接続すると損傷する可能性があります。

ハードウェアを組み立てるには、次の手順に従います。

  1. FPCをコネクタに挿入します
  2. Insert the FPC into the Connector

    Insert the FPC into the Connector
  3. サポート用のネジとスタッドで回路基板を固定します
  4. Secure the Circuit Board with Screws and Studs for Support

    Secure the Circuit Board with Screws and Studs for Support
  5. FPCのもう一方の端をFRDM-IMX8MPLUSに接続します
  6. Connect the Other end of the FPC to the FRDM-IMX8MPLUS

    Connect the Other end of the FPC to the FRDM-IMX8MPLUS

以下の図は、付属のFPCケーブルを使用したEXPI-OS08A20カメラ・モジュールとFRDM-IMX8MPボードの接続を示しています。

EXPI-OS08A20 Camera Module Angle 2

EXPI-OS08A20 Camera Module Angle 2

3. ソフトウェアのセットアップ

このセクションでは、EXPI-OS08A20カメラ・モジュールのソフトウェアをセットアップする方法について説明します。

FRDM-IMX8MPLUSボードでのEXPI-OS08A20カメラ・モジュールのセットアップ

EXPI-OS08A20カメラ・モジュールをセットアップするには、以下の手順に従います。

3.1 ビルド済みイメージのダウンロード

FRDM-IMX8MPLUSの最新のビルド済みイメージは、FRDM-IMX8MPLUSのデモ・イメージから入手できます。イメージ・ファイル(拡張子が*.wicまたは*.wic.zst)には、対応するハードウェアのブートに適したパーティション化されたイメージ(U-Boot、カーネル、rootfsなど)が含まれています。

3.2 ビルド済みイメージのFRDM-IMX8MPボードへのフラッシュ

ブート・ソースに応じてイメージを更新する方法はいくつかあります。公式のUUUツールまたはサード・パーティ製ソフトウェアを使用できます。

ブート・ソース/フラッシュ・ツール UUU サード・パーティ製フラッシュ・ツール
eMMC サポート なし
SD サポート サポート

次の手順では、公式のUUUツールとビルド済みイメージを使用してeMMCおよびSDカードからブートする方法を説明します。その他の方法については、UG10195を参照してください。

UUUツールを使用してFRDM-IMX8MPLUSを更新するには、次の手順に従います。

  1. UUUバージョン1.2.39以降をGitHub mfgtoolsリリースからダウンロードします
  2. ダウンロード用に、パソコンからボードのUSB OTG/Type CポートにUSBケーブルを接続します
  3. FRDM-IMX8MPLUSの場合、USB OTGポートには「USB1_C」というラベルが付いています。

  4. デバッグ・メッセージの出力用に、「DEBUG」というラベルが付いているUSB Type-Cコネクタからホスト・コンピュータにUSBケーブルを接続します
  5. ブート・ピンをシリアル・ダウンロード・モードに設定します
  6. 次の表に、FRDM-IMX8MPLUSをシリアル・ダウンロード・モードに切り替えるためのブート・スイッチ設定を示します。

    スイッチ名 D1 D2 D3 D4
    SW5 0 0 0 1
  7. イメージを書き込みます。
    • ビルド済みイメージをSDカードに書き込むには、次のコマンドを実行します。uuu -b sd_all imx-boot-imx8mpfrdm.bin imx-image-full-imx8mpfrdm.rootfs.wic
    • ビルド済みイメージをeMMCに書き込むには、次のコマンドを実行します。uuu -b emmc_all imx-boot-imx8mpfrdm.bin imx-image-full-imx8mpfrdm.rootfs.wic
  8. ボードをブートするには、ブート・スイッチをSD/eMMCブート・モードに変更し、ボードをリセットします
スイッチ名 D1 D2 D3 D4
SW5 0 0 1 1
スイッチ名 D1 D2 D3 D4
SW5 0 0 1 0

3.3 FRDM-IMX8MPLUSでのEXPI-OS08A20カメラ・モジュールの実行

  1. デバイス・ツリーを選択するには、次の手順に従います。
    1. 「imx8mp-frdm-os08a20.dtb」 - # single os08a20、CSI1に接続します
    2. 「imx8mp-frdm-dual-os08a20.dtb」 - # dual os08a20、CSI1およびCSI2に接続します
  2. u-boot=> setenv fdtfile imx8mp-frdm-os08a20.dtb
    u-boot=> saveenv
    Saving Environment to MMC... Writing to MMC(2)... OK
    u-boot=> boot
  3. subdevノードとvideoノードが正しいことを確認します
  4. root@imx8mpfrdm:~# ls /dev
    … v4l-subdev0    …     video3
    … v4l-subdev1    …
    … v4l-subdev2    .
    … v4l-subdev3
    
    root@imx8mpfrdm:~# cat /sys/class/video4linux/video3/name
    viv_v4l20
  5. Gstreamerを実行してキャプチャと表示を行います
  6. $ gst-launch-1.0 -v v4l2src device=/dev/video3 ! "video/x- raw,format=YUY2,width=3840,height=2160" ! queue ! waylandsink