NXPのFreeMASTERツールは、20年以上にわたり、リアルタイムの可視性によって組込み開発者を支援してきました。FreeMASTERは、モータ制御ループの調整、センサのパフォーマンスのモニタリング、カスタム・ユーザー・インターフェースの構築などの目的で、組込みアプリケーションの実行を停止せず迅速かつ柔軟にアプリケーションと対話する手段を提供します。
もともとモータ制御アプリケーションをサポートするために開発されたFreeMASTERは、マイクロコントローラで現在何が起こっているのかを把握する必要があるエンジニア向けの頼りになるツールへと成長しました。シリアル、JTAG (Joint Test Action Group)、USB、コントローラ・エリア・ネットワーク (CAN)、またはイーサネットを介して接続し、データをリアルタイムで可視化するほか、スクリプトを使用してテストや調整のワークフローを自動化することもできます。
開発者が開発者のために構築したツール
FreeMASTERは 、実行中の組込みシステムを観察し、対話するためのより良い方法を開発者に提供する目的で設計されました。従来のデバッガはブレークポイントを必要とすることが多く、リアルタイムの動作が中断されます。FreeMASTERは、非侵襲的な代替手段として、実行を停止することなくその時点での状況を確認できます。オープンなアーキテクチャにより、デバッグ・プローブ、USB、イーサネット、CANなど、さまざまなインターフェースを介して接続できます。
FreeMASTERは、組込みソフトウェア・アプリケーションの実行時の設定および調整を可能にする、ユーザー・フレンドリーなリアルタイム・デバッグ・モニタおよびデータ可視化ツールです。
変数をグラフィカルに可視化したり、その場で変更したり、自動化スクリプトを通じてアクセスしたりできます。開発者は、JScript、Python、Excel、MATLABを使用して独自のダッシュボードを構築したり、GUI Guiderを介してFreeMASTERをカスタム・ユーザー・インターフェース (UI) と統合したりすることもできます。
モータ制御からの拡張
FreeMASTERは当初、モータ制御アプリケーション向けに開発されましたが、現在は幅広いユース・ケースに対応しています。センサの調整やアナログ・フロントエンドの構成から、マイクロコントローラ・ベースのDoomデモにおけるゲーム・テレメトリの視覚化まで、FreeMASTERは事実上あらゆる組込みシナリオに柔軟に対応します。
その強みは、カスタム・スコープの作成、リアルタイムでのパラメータ調整、その場でのデータ形式変換、パフォーマンス・メトリックの可視化といった機能にあり、これらをすべて追加のコードを記述することなく行えます。
業界とともに進化
長年にわたり、FreeMASTERは、強力なスクリプト機能のサポートに加え、ExcelやSimulinkなどのサード・パーティ製ツールとの統合を進めてきました。従来の8ビット・デバイスから、MCXやi.MX RTなど最新のArm® Cortex®-Mベースのポートフォリオまで、幅広いNXPマイクロコントローラをサポートしています。
シリアル、CAN、USB、イーサネット、Wi-Fiなど、幅広い通信プロトコルに対応しているため、ベアボード・プロトタイピングから導入済みシステムに至るまで、開発サイクル全体にわたって役立ちます。
将来を見据えて
FreeMASTERは進化し続けています。最近の機能強化としてはZephyr RTOSとの統合があり、開発者はタスクCPU(中央処理装置)の使用状況、スタック使用率、およびアプリケーションの各種変数を同じインターフェース内で監視できます。また、macOSやLinuxのプラットフォームにFreeMASTERのサポートを提供する取り組みも進めており、クロスプラットフォーム開発チームのアクセス性を拡張しています。
今すぐ始めましょう
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