先日開催されたParks Associates主催のCONNECTIONS™ Connected Home Conferenceは「Highlighting Innovation」（イノベーションに焦点を当てる）というテーマを掲げ、NXPのSujata Neidigが「Solving the User Experience」（ユーザー・エクスペリエンスの解決）というワークショップ・パネルに参加しました。Sujataは、この貴重なイベントで重要なポイントを共有できたことに胸を弾ませています。
Parks Associatesは、歴史、現在の状況、将来の見通し、今日のイノベーションを推進する主要なトレンドなど、スマートホーム市場を対象とした研究を通じて得られた非常に役立つ洞察と視点を共有しています。CONNECTIONS™ Connected Home Conferenceでは、NXP、デバイス・メーカー、サービス・プロバイダ、標準化団体、エコシステムなど、さまざまな人々やソリューション企業の視点を取り入れたさまざまなパネル・ディスカッションを通じて、それらの知見がさらに拡張されています。
NXPは、スマートホーム市場向けのソリューション・プロバイダです。ホーム・エクスペリエンスを向上させるために設計されたNXPの民生機器ソリューションをご覧ください。
今年のカンファレンスでは、私の目を引き、共感を覚えた主なトレンドとして次のようなものがありました。
今年は、いくつかの重要なトレンドが目を引き、共感を覚えました。1つは、スマートホームの急速な成長と、住宅所有者/居住者によるテクノロジの使用がアーリー・アダプターからアーリー・マジョリティの段階へと進んだことです。
スマートホーム市場にとって、インテリジェントな生活は価値提案であり、これはスマート・デバイスとスマートホームの進化の一環として、インテリジェンスをもたらすサービスの追加が必要になることを意味します。
ユーザー・エクスペリエンスは、設置プロセスから始まるライフサイクル全体と、設置後および将来のデバイス/システム/サービスの使い方によって定義されます。設置に関しては、単にDIYによる設置だけではなく、専門業者による設置も含まれます。「使い方」については、スマートホームのユーザーはシームレスな体験を求めているため、次世代のユーザー・インターフェース (UI) はできる限りシームレスなものである必要があります（ルーチン、自動化など）。
ユーザーのニーズに対応するための基本的な要素として、相互運用性に引き続き焦点が当てられています。相互運用性は、企業が価値ある体験を提供するための新しい方法をもたらします。補完的な製品のパートナーシップ、イノベーション（AIなど）への投資と取り組みの能力、対象市場の拡大、サービスなど新しいビジネス・モデルに向けた機会の創出などです。
AIはあらゆる場所に存在します。または少なくとも、あらゆる場所で話題になっています。AIはコンテキストを提供し、目に見えない「舞台裏」でスマートホームのユーザーに価値をもたらす手段となり、効率性を高めます。その一方で、企業はAIを収益化する方法を検討し、ユーザー/消費者の懐疑的な見方に対処する必要があります。今年、スマートホームに関して目立っていたアプリケーションは、ビデオ・セキュリティ・デバイス、アクセス制御、サーモスタット、そしてスマート・ライトです。
「Business of Smart Home」（スマートホームのビジネス）のワークショップでは、Elizabeth Parksによる進行のもとで、Tractive、Cardinal Peak、Ankerの賢明なリーダーたちと一緒にパネルに参加する機会がありました。ユーザー・エクスペリエンスの解決。私たちが掘り下げた主な領域は次のとおりです。
このパネルでは、相互運用性、ユーザー・エクスペリエンス、サービス、AIに関する非常に興味深い会話を交わしました。これらのテーマはすべて、Jennifer Kentが研究プレゼンテーションで取り上げていたものです。これらのテーマに関する私たちの会話で強調されたのは、市場のこの段階で、企業はエンド・ユーザーのニーズに対応するために製品戦略とビジネス・モデルを再評価し、改善する必要があるということでした。それにより、イノベーションと市場での成功に向けた機会が大きく広がります。市場の要件とテクノロジの進歩について話し合ううちに、現在は新しいテクノロジの探求よりも展開に重点が置かれていることに気付きました。これは、スマートホーム市場が真に成熟していることを裏付けるものです。
NXPは、製品開発を加速する統合されたシリコン、ソフトウェア、システムを提供することで、スマートホームのイノベーションを促進しています。オートメーションやエンターテインメントから次世代アプライアンスまで、確立されたカテゴリと新しいカテゴリの両方で力強い成長が見られています。NXPのエンドツーエンドのサポートは、ユース・ケースの定義、プラットフォームの開発、標準の調整、展開の準備にまで及びます。Matter、Thread、Wi-Fi、Bluetooth、NFC、UWB、AIなどの主要なテクノロジやプロトコルに投資することで、パートナーが将来を見据えたシームレスなユーザー・エクスペリエンスを提供できるよう支援しています。
Sujata Neidig has over 30 years of experience in the semiconductor industry and is currently Director of Marketing for Wireless Connectivity where she drives product marketing and standards efforts for IoT connectivity. She also represents NXP on the Thread Group and Connectivity Standards Alliance’s Board of Directors as well as serving as Thread Group’s VP of Marketing. She is based in Austin, TX.