NXPのアプリケーション・コード・ハブと拡張ボード・ハブは、マイクロコントローラやプロセッサの開発を加速するために不可欠なツールです。これらは、ワークフローを合理化し、コストを削減するとともに、スケーラブルで柔軟性の高いソリューションを提供します。また、拡大し続けるパートナー・エコシステムを活用して、イノベーションをさらに促進し、市場投入までの時間も短縮できます。
アプリケーション・コード・ハブと拡張ボード・ハブとは?
アプリケーション・コード・ハブ (ACH) とは、NXPのマイクロコントローラおよびマイクロプロセッサ向けにカスタマイズされた広範なソフトウェア・サンプル、デモ、アプリケーション・パックを1つにまとめたリポジトリであり、開発者にこれらへの容易なアクセスを提供します。MCX、i.MX RT、LPC、RW、Kinetisなどのプラットフォームをサポートしており、MCUXpresso for Visual Studio Codeとシームレスに連携します。
アプリケーション・コード・ハブと拡張ボード・ハブにより、NXPの評価ボード向けの互換性のあるハードウェアやアプリケーション・コードを見つけることができます。 この画像をダウンロードをすると、拡大図がご覧いただけます。
拡張ボード・ハブ (EBH) は、ハードウェア・アドオン(センサ・シールドや通信モジュールなど)をキュレートして集めたものであり、NXPの開発ボードの機能を拡張します。これらの拡張ボードは、特にインダストリアル&IoTアプリケーションにおけるプロトタイプ作成とシステム統合を迅速化するように設計されています。
マイクロコントローラやプロセッサのエコシステムを拡張し、豊かにする、サードパーティのソフトウェア・コントリビューションおよびハードウェアが揃っています。拡張ボード・ハブでご確認ください。
NXPのパートナーによるコントリビューションの価値
NXPのパートナーによるコントリビューションは、これらのハブの価値を高めるうえで中心的な役割を果たします。それについて、以下に説明します。
多様なアプリケーションをカバー
ACHとEBHは、グローバルな開発者コミュニティからのコントリビューションにより、幅広いユース・ケースをサポートしています。スマート・ファクトリ・センサ・ノードから予知保全システムまで、関連するサンプルやハードウェア構成を見つけられる機会を開発者に提供します。
拡張ボードを使用した迅速なプロトタイプ作成
パートナーの拡張ボードを使用することで、開発者はカスタム・ハードウェアをゼロから設計する必要なく、新しいアイデアをすぐに試すことができます。これらのボードの多くが、Wi-Fi®、Bluetooth®、Thread、ZigBee、CANなどの一般的なプロトコルをサポートしているほか、NXPのFRDMプラットフォームやi.MXプラットフォームと互換性があるため、インダストリアル&IoTのプロトタイプ作成に最適です。
NXPおよびパートナーがサポートする拡張ボードと、すぐに使用可能なソフトウェアによって、設計プロセスを簡素化できます。
再利用可能なコードによる開発の加速
コミュニティからコントリビュートされたソフトウェア・サンプルとライブラリは、モータ制御、センサ統合、ワイヤレス通信などの分野における一般的な課題に対応します。開発者は、実証済みのコードを再利用して、開発時間を短縮し、バグを最小限に抑えることができます。
シームレスな統合と開発者エクスペリエンス
NXPは、開発者にとっての使いやすさを考慮してこれら両方のハブを設計しました。ユーザーは、MCUXpresso for Visual Studio Code内で直接、またはWebインターフェースを介して、アプリケーションを検索、フィルタ、およびプレビューすることができます。また、GitHubの統合によってクローン作成やバージョン管理が容易になるほか、統一されたREADMEファイルとして、各コントリビューションに関する明確で一貫したドキュメントが提供されます。
まとめ
NXPのパートナーによるアプリケーション・コード・ハブ および拡張ボード・ハブ へのコントリビューションは、役立つアドオンであるのみならず、イノベーションを促進する触媒ともなります。NXPは、開発者およびパートナーのグローバル・ネットワークを活用することで、よりスマートで高速かつ信頼性の高いインダストリアル&IoTソリューションを開発できるよう、エンジニアを後押ししています。これらのハブは、組込み開発の熟練者であるか初心者であるかを問わず、アイデアを具現化するための豊かで連携的な環境を提供します。