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医療用ドローン「Jedsy X」がUWBによる高精度の位置検出で医療サービスの提供範囲を拡大
NXP SemiconductorsはTrimension Ultra-Wideband(UWB)テクノロジが医療用ドローン「Jedsy X」に採用されたと発表しました。 Jedsyは窓やバルコニーに直接設置されたドックからドローンを飛び立たせ、配送サービスを提供する世界初の企業です。この配送サービスにより、医療品を迅速かつ手間なく届けることができるようになります。重要な医療物資や救命薬を都市部や遠隔地に素早く配送するために設計されたJedsyドローンは高精度な位置測定機能を持つNXPのTrimension SR150を搭載しており、建物の窓への着陸など、難易度の高い運用を可能にします。
医療分野では、新技術の導入により画期的な機能を人命救助に応用することが積極的に行われています。UWBテクノロジの導入により、建物壁面への正確なドローン着陸から高齢者介護における転倒検出まで、幅広いイノベーションが実現しています。
「UWBを活用した位置特定やモーション・トラッキングは高い精度、安全性、正確性などの特長があり、医療アプリケーションに多くのメリットをもたらします。JedsyのUWB搭載ドローンを導入すれば、医療品を必要な場所に直接、簡単に配送できます。またUWBの別の用途として、患者様のプライバシーを侵害する懸念のあるカメラや機器を設置せずにバイタルサインをリアルタイムで監視したり、病院内の重要な医療機器の所在を把握することなどが可能になります。」
NXP Semiconductors、セキュア・エンベデッド・トランザクション担当副社長、Jerome Legros
「私たちは救命治療や重要な医療物資を必要とする人々のもとへ確実に届けることに全力を注いでいます。UWBテクノロジを搭載することで、Jedsy Xドローンは必要とされる場所に高い精度で着陸できるようになりました。地方の畑から都市中心部のビル壁面に至るまで、さまざまな目的地に配送できます。」
Jedsy、CEO、Christian Bredemeier氏
NXPは車載、モバイル、IoTアプリケーションなど業界で最も充実したUWBポートフォリオを有しており、Trimension SR150はその1つに位置づけられます。Trimension製品ラインナップは、短距離UWBレーダー、セキュアなUWB測距、到達角度(AoA: angle-of-arrival)などのデータから正確な位置やモーションを検知できます。そのため、UWBは在室検知や患者モニタリングからアセット・マッピング、入退室管理まで、医療分野における幅広い用途に活用できます。
NXPのドローン用リファレンス・デザインの詳細については、NXP.jp/droneをご覧ください。
NXPのTrimension UWB製品ラインナップの詳細については、NXP.jp/Trimension をご覧ください。
NXP Semiconductors N.V. NXP Semiconductorsは車載、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における革新的ソリューションの信頼あるパートナーです。NXPでは「Brighter Together」アプローチにより、最先端のテクノロジとパイオニア精神を持つ人材の両方を活用し、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現するシステム・ソリューションを開発しています。現在、NXPは30か国以上で事業を展開しており、2024年の売上高は126億1,000万米ドルとなりました。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
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