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新しいTrimension SR048により実現したターンキー型omlox Starter Kitは即時導入可能なUWBアンカー、タグ、ソフトウェアを提供
NXP Semiconductorsは、SynchronicIT、Flowcateと共同開発した「omlox Starter Kit」を発表しました。omlox Starter Kitは、omlox規格に準拠したリアルタイム位置情報システム(RTLS)を評価および導入するための包括的なエンド・ツー・エンドのハードウェア/ソフトウェア・ソリューションであり、お客様は相互運用性を備えた規格準拠のRTLSシステムを迅速に立ち上げることができます。このキットは、複雑な産業環境に求められる高精度の位置特定機能を持つNXPの新しいUltra-Wideband(UWB)SoC「Trimension® SR048」と、NXPのワイヤレスMCU「MCX W72」を搭載しています。
ABI Researchによると、今後5年間でUWBテクノロジを活用したRTLSの導入が急速に伸び、2025年から2030年の年平均成長率(CAGR)が21%に達すると見込まれています。RTLSによって産業環境における効率性、オートメーション、セーフティを向上させることができますが、テクノロジの乱立やベンダーロックインへの懸念が普及の足かせとなっています。位置特定のオープン規格であるomloxは、特定技術に依存しない統一フレームワークを提供することで、複数ベンダー間の相互運用性、下位互換性、長期的なシステム維持を実現します。
omlox Starter Kitは、omloxベースのRTLSの評価、試作、導入を合理化するように設計されています。このキットは、NXPのTrimension UWB SoC「SR048」とワイヤレスMCU「MCX W72」をベースとしたSynchronicITのUWBタグおよびアンカーがリアルタイムの位置データを提供し、SynchronicITソフトウェアがリアルタイム位置特定エンジンとして機能します。Flowcateの統合ミドルウェア「DeepHub」は、データから実用的なインサイトを引き出す汎用分析プラットフォームを提供します。これらを組み合わせることで、規格ベースのインテリジェントかつ柔軟なRTLSプラットフォームを構築し、アセット・トラッキング、ロボットの位置制御、作業員のセーフティ・ゾーン、ワークフローの最適化、屋内ナビゲーションなどを実現できます。
「omlox Starter Kitは、オープン規格がRTLS分野に根本的な変革をもたらす可能性を示しています。Trimension SR048をベースとした新しいomlox準拠のハードウェア/ソフトウェアの完全統合スイートにより、独自仕様に縛られていたこれまでの複雑な導入プロセスが、シンプルで標準主導のソリューションとなり、ニーズの変化にも対応できるようになります。」
NXP Semiconductors、上級副社長 兼 セキュア・コネクテッド・エッジ担当ゼネラル・マネージャー、Charles Dachs
「産業向けの高精度な位置特定機能を実現するには、ハードウェア、ソフトウェア、規格の緊密な連携が欠かせません。NXPのUWBテクノロジをベースとしたSynchronicITのomlox準拠アンカーおよびタグと、位置特定エンジンにより、高精度でスケーラブルなUWBベースRTLSをシームレスに導入できます。このキットは、産業用途において、シンプルかつ将来を見据えた形で高精度な位置特定機能を導入する手段を提供します。」
SynchronicIT、マネージング・ダイレクター Vincent van der Locht氏
「相互運用性は、信頼性と拡張性を備えた位置情報インテリジェンスの基盤であり、omloxによってそれが実現されます。DeepHub®とFlowcateの分析スイートを統合したomlox Starter Kitは、規格に準拠した単一プラットフォーム上で複数の技術に対応した高精度な位置データを提供し、RTLSの導入に伴う一般的な障壁を解消します。」
Flowcate、CEO Matthias Joest氏
omlox Starter Kitにより、お客様は包括的かつ設定可能なRTLSを短期間で構築し、産業用途向けの高精度な位置特定を実現できます。このキットはスケーラビリティを念頭に設計されており、試験的な導入から施設全体における展開まで、ハードウェアの追加やソフトウェアの書き直しを必要とせず、迅速に拡張できます。
omlox Starter Kitは、SynchronicIT、NXP、Flowcateの定評ある技術を結集し、規格に準拠した高精度な屋内位置特定の導入に伴う複雑性を解消する製品です。キットの中核には、UWBベースの位置特定ハードウェアとリアルタイム測位エンジン、統合データ、分析レイヤーが組み込まれています。そのため、精度が高いだけでなく、即座に産業用アプリケーションに投入できる実用性も備えています。
NXPのTrimension UWB SoC「SR048」とワイヤレスMCU「MCX W72」をベースとするSynchronicITの充電式UWBウェアラブル・タグとアンカーは、高精度なリアルタイム位置情報を提供し、複数の接続手段をサポートすることで産業環境へのスムーズな統合を実現します。omlox Core Zone V2.1ソフトウェア・スタックの一部として提供されるSynchronicITの自動トポロジー型位置特定エンジンは、迅速な導入と多様なユースケースに対応するスケーラブルな位置特定性能を提供します。FlowcateのDeepHubミドルウェアおよびオプションの分析レイヤーは、リアルタイム位置データから単なる追跡機能を超えて、実用的な洞察を引き出し、最適化や意思決定をサポートします。omlox air 8などの業界標準UWBプロファイルに対応し、FiRaベースのモバイル・ナビゲーションとの共存にも明確な道筋を用意しているこのキットは、新しく登場する位置特定エコシステムとともに進化するRTLSプラットフォームです。
NXPの新しいTrimension 産業グレードUWB SoC「SR048」は、スケーラブルなリアルタイム位置特定システムに適した高精度な測距機能を提供します。Trimension SR048は、TDoA(Time Difference of Arrival)、RToF(Round Trip Time of Flight)、DL-TDoA(Downlink Time Difference of Arrival)など複数のUWB測距方式に対応し、高精度な位置特定性能を実現します。低消費電力アーキテクチャにより、小型のバッテリ駆動タグをサポートし、NXPのMCX W72 MCUおよびMCX W23 MCUとのシームレスな統合により、UWB対応アンカー、タグ、産業用スマート機器の開発を加速します。このソリューションは過酷な産業環境に適しており、-40℃~+115℃の温度範囲で動作します。
Trimension SR048は、業界でもトップクラスの豊富なUWB製品ラインナップを誇るNXPのTrimensionポートフォリオの一部です。相互運用性を考慮して設計されたNXPのUWB Trimension製品は、モバイル、産業、IoT、車載アプリケーションでUWB測距およびUWBレーダー機能を実現します。
omlox Starter Kitは現在、事前注文が可能です。omlox Starter Kitの詳細および事前注文については、SynchronicIT.nlをご覧ください。Trimension SR048の詳細については NXP.jp/SR048 をご覧ください。
NXP Semiconductors N.V. NXP Semiconductorsは車載、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における革新的ソリューションの信頼あるパートナーです。NXPでは「Brighter Together」アプローチにより、最先端のテクノロジとパイオニア精神を持つ人材の両方を活用し、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現するシステム・ソリューションを開発しています。現在、NXPは30か国以上で事業を展開しており、2025年の売上高は122億7,000万米ドルとなりました。 詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
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出典:ABI Research, Can the omlox Standard Unlock the Potential of UWB in RTLS Applications? Andrew Zignani, 2025年6月