UJA1169Ax-EVB評価ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: Mar 7, 2023サポート UJA1169A Evaluation Boards

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。

このページでは、UJA1169AF-EVB、 UJA1169AXF-EVB、およびUJA1169AF3-EVB評価ボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容/同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みの評価ボード(静電気防止バッグ入り)

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの説明

UJA1169A評価ボードは、さまざまなマイクロコントローラIOインターフェース環境でUJA1169Aの製品機能のテストおよび評価を簡単に実施できるように設計されています。上側のヘッダ列と裏側のヘッダ列の2方向からすべてのMCUインターフェース信号にアクセスすることができ、NXPの多くのMCU評価ボードに直接接続できます。

UJA1169A評価ボードはNXPのS32K1xx評価ボード・シリーズと互換性があり、標準的なソフトウェア開発ツールとドライバの使用をサポートします。

UJA1169A評価ボード・ファミリは、表1に詳細を示した3つのバージョンのボードで構成されています。これら3つのボードを使用して、オンボード・デバイスだけではなく、製品ファミリ全体を評価することができます。例えば、UJA1169AF-EVBボード(UJA1169ATK/Fデバイスを搭載)は、CAN制御レジスタでビットCPNCを0に設定することで、UJA1169ATKの評価に使用できます。同様に、UJA1169ATK/XとUJA1169ATK/3デバイスは、それぞれUJA1169AXF-EVBとUJA1169AF3-EVBボードを使用して評価できます。

評価ボード オンボード・デバイス モード 電源 ホスト・インターフェース その他の特長 パッケージ
標準+スタンバイ
スリープ
リセット
V1:5 V、μCのみ
V1:5 V、μC、CAN
V1:3.3 V、µCのみ
V2:5 V、CAN
VEXT:5 V
SPI
RSTN:リセット・ピン
ウォッチドッグ
ローカルWAKEピン
LIMPピン
NVM
CAN PN
CAN FDパッシブ
HVSON20
UJA1169AF-EVB UJA1169ATK/F
UJA1169AXF-EVB UJA11692ATK/X/F
UJA1169AF3-EVB UJA1169ATK/F/3

2.2 キットの主なコンポーネント

UJA1169AXF-EVBボードの上面図と下面図を図1に示します。特に記載のない限り、このセクションの情報はすべてのUJA1169A評価ボードに適用されます。ボートの寸法は58.5 mm × 81.1 mmです。UJA1169Aの基本的な機能をサポートするために必要なコンポーネントのみが使用されています。すべてのボードに、逆極性保護バッテリー電源、BAT、V1、V2/VEXT、およびLIMP信号のステータスLED、熱管理用外部PNPトランジスタ、ローカル・ウェイクアップ、CANバス終端の回路が搭載されています。また、MCUインターフェースとアプリケーションの信号を接続するために、複数のヘッダ列(2.54 mmピッチ)が用意されています。裏側のヘッダはArduino Unoのピン配置と互換性があるため、ボードをさまざまなNXP MCU評価ボードに直接接続することができます。

GS-UJA1169Ax-EVBs-aaa-045441

3. ハードウェアの構成

3.1 UJA1169Ax-EVBをCANネットワークに接続する

システムに12 V電源を供給する前に、次の条件を満たしている必要があります。

  1. ECU内のすべてのボードを共通GNDに接続します
  2. 以下のようにSPIピンをMCU SPIコントローラに接続します。
    1. SDO(J3-03J4-09)→ MISO
    2. SDI(J3-04J4-07)→ MOSI
    3. SCK(J3-05J4-11)→ SCK
    4. SCSN(J3-06J4-05)→ CS
  3. TXD/RXD(J3-01/J3-02J4-18/J4-20)ピンをMCU CANコントローラのTXD/RXDピンに接続します
  4. RSTN (J3-09/J5-05) をMCU CANコントローラのリセット・ピンに接続します
  5. CANHとCANL (J1-01/J1-02) をCANバスのツイスト・ペア・ケーブルに接続します
  6. V1(J3-08J5-03)をMCU電源ユニットに接続します
  7. UJA1169AXF-EVBの場合、5.0 V電源を必要とするペリフェラル負荷にVEXT (J3-10) を接続します(オプション)

上記の手順が完了すると、外部バッテリー電源を使用してECU/EVBに電源を供給できるようになります。UJA1169Aは強制通常モード(MTP未設定の場合)またはスタンバイ・モード(MTP設定済みの場合)で起動し、SPIインターフェースを介したMCUからのコマンドを待ち受けます。

MCUとCANバスとの間のUJA1169AXF-EVBの接続例を次の図に示しています。

Figure 2. Connecting the UJA1169AXF-EVB into an ECU/CAN bus network

Figure 2. Connecting the UJA1169AXF-EVB into an ECU/CAN bus network

サポート

フォーラム

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