TJA11xx-SDBx評価ボード・ファミリのスタート・ガイド

最終更新日時: May 28, 2024サポート TJA11xx-SDBx

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ソフトウェアのインストール
  • 4

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。

このページでは、TJA11xx-SDBxファミリのボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みのTJA11xx-SDBx評価ボード(静電気防止バッグ入り)
  • UTPケーブル(MateNETコネクタ x 2)

1.2 追加ハードウェア

このキットの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になります。

  • ホスト・ボード

1.3 ソフトウェア

TJA11xx-SDBxボードは、SABREコネクタを使用し、関連するxMIIインターフェースをサポートする、すべてのプラットフォームで使用できます。最も一般的に使用されるプラットフォームは以下です。

  • Linuxベースのプラットフォーム:S32Gxxボード/i.MXボード - ドライバはメインラインのLinuxカーネルに含まれています
  • SDKでサポートされるプラットフォーム (S32DS):S32K1xx / S32K3xx - SDKリアルタイム・ドライバが利用可能です
  • TJA11xx-EVBボードと組み合わせたハードウェア評価 - AES EVB GUIまたはPythonコマンドライン・ツールが利用可能

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • TJA1103およびTJA1104 (100BASE-T1)、TJA1120およびTJA1121 (1000BASE-T1) の迅速な機能評価
  • MACsecのサポート(TJA1104およびTJA1121)
  • MII/RMII/RGMIIをサポート(品番の末尾がRの製品)
  • SGMIIをサポート(品番の末尾がSの製品)
  • SMAおよびJTAGコネクタ
  • 電圧と電流のタップ・ポイント
  • ピン・ヘッダを介して制御信号にアクセス可能
  • ピン・ストラッピングによるジャンパ設定
  • インヒビットおよびウェイクイン/アウトの制御信号
  • 複数電源オプション

2.2 ボードの説明

TJA11xx-SDBxファミリの評価ボードは、ユーザーがNXPのTJA1103、TJA1104、TJA1120、TJA1121の各PHYに習熟できるよう支援することを目的としています。8つの利用可能なボードのそれぞれに、これらのデバイスの1つが搭載されています。SDBRボードは、CMOSベースのMII、RMII、RGMII MACインターフェースをサポートしています。SDBSボードは、SGMII MACインターフェイスを搭載しています。

設定オプションはジャンパを使用して選択されます。評価とデバッグの目的で、汎用I/Oと制御信号にピンヘッダを介してアクセスできます。さらに、電源レール上の電流および電圧の測定を可能にするために複数のタップ・ポイントが用意されています。

2.3 ボードのコンポーネント

MACsecを使用して100BASE-T1を評価する、TJA1104-SDBS評価ボードの概要。

図1. ボードイメージ

Figure 1. Board Image with Callouts

3. ソフトウェアのインストール

3.1 ソフトウェアのインストール

このボードは、SABREコネクタを使用し、必要なxMIIインターフェースをサポートする、すべてのプラットフォームで使用できます。ユース・ケースに応じて、必要なソフトウェアをNXPからダウンロードできます。

  • Linuxベースのプラットフォーム:S32Gxxボード/i.MXボード - ドライバはIEEE 802.3 Clause 45マネージドPHY用のTJA11xx Linuxドライバに含まれており、TJA1103などの特定のPHY製品のページから、セキュア・ファイルとしてダウンロードできます。
  • SDKでサポートされるプラットフォーム (S32DS):S32K1xx/S32K3xx SDKリアルタイム・ドライバはTJA11XXイーサネットPHYリアルタイム・ドライバAUTOSAR® 4.4に含まれており、TJA1103などの特定のPHY製品のページから、セキュア・ファイルとしてダウンロードできます。

4. ハードウェアの構成

4.1 ハードウェアの構成

SDBxボードをホスト・ボードに接続する前に、図2および表1に示すように設定する必要があります。この例では、TJA1104-SDBSボードが使用されています。

図2. TJA1104-SDBSの構成

Figure 2. TJA1104-SDBS Configuration
機能 設定 説明
電源入力 J16:2-3
J22:2-3
ホスト・ボードからの3.3 V電源でボード全体を駆動します。
電源コンセプト J1:1-2
J17:2-3
J18:1-2
J19:1-2
J20:1-2
VDDIO = 3.3 V
電源は常に有効
すべての電源レールが接続
ピン・ストラッピング J4/CONFIG0:1-2
J5/CONFIG1:1-2
J6/CONFIG2:1-2
J7/CONFIG3:オープン
J9/CONFIG4:オープン
J10/CONFIG5:1-2
J11/CONFIG6:オープン
TJA1103/04 TJA1120/21
PHYAD=1
RGMII RXC-ID
非自律レスポンダ
PHYAD=1
RGMII RXC-ID
水晶クロック
自律コントローラ

SDBxボードをホスト・ボードに接続して電源を投入した後、以下のLEDを確認します。

  • 緑:D5 - 点灯している場合、ホスト・ボードからの3.3 V電源がアクティブであることを示します(SABREコネクタ経由)
  • オレンジ:D10D11D13 - 電源レールの状態を示します(1V8、1V1、3V3、点灯 = 電源供給中)。
  • 赤:D7 - 点灯している場合、PHYがアクティブであることを示します(アクティブ・ハイ)
  • 赤:D9 - リンクの状態を示します(アクティブ・ハイ)
  • 赤:D3D8 - リセットおよびウェイクの状態(アクティブ・ロー、アクティブ・ハイ)

図 3. TJA1104-SDBS LEDs

Figure 3. TJA1104-SDBS LEDs

ボードが必要な状態になっていることが電源インジケータLEDで示されている場合は、イーサネット・ケーブルおよびリンク・パートナーを接続できます。リンク・パートナーがアクティブで、レスポンダとして設定されている場合は、ソフトウェアの設定なしでリンクが確立される必要があります。

設計・リソース

ボード情報

一部のお客様のみが利用できます(機密保持契約 (NDA) への同意が必要です)。詳細については、NXPの営業担当者までお問い合わせください。

その他の参考情報

PHYデバイスの詳細を含むNXPの車載用イーサネットPHYトランシーバ製品ページに加えて、以下のページもご覧ください。