TJA11xx-EVB評価ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: May 14, 2024サポート TJA11xx-EVB

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ソフトウェアのインストール
  • 4

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、改善されたパフォーマンスを実現します。

このページでは、TJA11xx-EVBボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

キットには以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みのTJA11xx-EVB評価ボード(静電気防止バッグ入り)

1.2 追加ハードウェア

このボードの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になります。

  • PHY Sabre拡張ボード(TJA11xx_STBxなど)
  • PHYとのUSB通信用のUSB-A/Micro USBケーブル

1.3 ソフトウェア

USB経由でボードと通信する際に使用するTJA11XX-EVB設定用GUIソフトウェアをダウンロードしてインストールする必要があります。記載されているすべてのソフトウェアは、TJA11xx-EVB評価ボードの情報ページまたは提供されているリンクから入手できます。

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • 拡張ボードのハードウェア・ピンストラッピング・オプションの評価
  • 電源ステータスとPHY信号を示すLED
  • 複数の電源オプションを設定可能。外部電源では、すべての対応オプションを評価可能
  • すべての信号にピンヘッダ経由でアクセス可能
  • CMOS xMIIインターフェースにピンヘッダ経由でアクセス可能
  • SGMIIインターフェイスにSFPケージ経由でアクセス可能
  • JTAG接続にアクセス可能
  • USB経由を含むいくつかの異なるモードでSMIにアクセス可能

カスタマイズの余地を残しながら操作を簡素化するために、いくつかのボードレベルの機能を実装:

  • ボード全体にUSB経由で給電可能
  • USB経由のSMIアクセスが可能で、GUIツールとPython APIの形でソフトウェア・サポートを提供
  • 2枚のボードを並べて接続できるようにSMI+xMIIピンヘッダを配置
  • Sabre仕様でサポートされているすべてのシリアル・インターフェースにUSB経由でアクセス可能(SPI、I²C、SMI)
  • USB-to-GPIO ICの未使用のピンはピンヘッダに配線され、カスタム機能に使用可能
  • Sabreドータ拡張ボードにルーティングされる電源をイネーブル信号によって切り替え可能

2.2 ボードの説明

TJA11xx-EVB評価ボードは、SabreコネクタをサポートするPHY拡張ボードとともに使用するよう設計されています。

このEVBは、Sabreコネクタにルーティングされる拡張ボード上のすべての信号へのアクセスを可能にし、拡張ボードに電源を供給します。Sabre拡張カードで提供される機能と組み合わせて、さまざまなハードウェア・テストを実行できます。

2.3 ボードのコンポーネント

TJA11xx-EVB評価ボードの概要。

図1. GS-TJA11xx-EVB

Figure 1. GS-TJA11xx-EVB Callouts

3. ソフトウェアのインストール

3.1 ソフトウェアのインストール

USB経由でボードと通信する際に使用するTJA11xx-EVB設定用GUIソフトウェアをNXPのウェブサイトからダウンロードしてインストールする必要があります。

4. ハードウェアの構成

4.1 ハードウェアの構成

TJA11xx-EVBボードはスタンドアロンでは使用できません。100/1000 BASE-T1 PHYをサポートするPHY拡張ボードをEVBに接続してから使用する必要があります。拡張ボードを接続して電源を投入する前に、次のジャンパ設定を確認する必要があります(図2を参照)。

機能 設定 説明
USBシステム J1:1-2 USB電源が使用可能な場合、USBサブシステムに電源を供給
電源 J5:オープン/未実装 Sabreコネクタの3.3 Vおよび5~12 V電源レールがデフォルトで有効
SMI設定 J10:1-2、3-4
J11:1-2、3-4
USB-IC、Sabreコネクタ、拡張ヘッダ間をSMIインターフェースで接続
SPI J17:7-8、9-10、11-12、13-14、15-16 USB-ICからSabreコネクタにSPIインターフェースで接続
I²C J18:9-10、11-12、13-14、15-16 USB-ICからSabreコネクタにI²Cインターフェースで接続

図2. GS-TJA11xx-EVB の構成

Figure 2. GS-TJA11xx-EVB Configuration

Sabre拡張ボードをEVBに接続し、USB経由でコンピュータに接続して電源を投入した後、以下のLEDを確認します(図3を参照)。

  • オレンジ:D5 - USBコネクタからの電源
  • 緑:D8 - 入力セレクタとUSBスイッチの後で電源供給あり
  • 緑:D6 - 3.3 V電源供給あり
  • 緑:D9 - 5~12 V電源供給あり

ハードウェアが正常に起動したら、GUIツールをロードしてPHYへのアクセスに使用できます。

図 3. GS-TJA11xx-EVB Led

Figure 3. GS-TJA11xx-EVB Leds

設計・リソース

ボード情報

一部のお客様のみが利用できます(機密保持契約 (NDA) への同意が必要です)。詳細については、NXPの営業担当者までお問い合わせください。

その他の参考情報

PHYデバイスの詳細を含むNXPの車載用イーサネットPHYトランシーバ製品ページに加えて、以下のページもご覧ください。