S32M24Xボード・セットアップ・ガイド

最終更新日時: Oct 24, 2024サポート S32M24x評価ボード (EVB)

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    接続
  • 4

    ビルドと実行

1. パッケージの内容

1.1 S32M24XEVBボードについて

Get to Know the S32M24XEVB Board

Get to Know the S32M24XEVB Board

2. ソフトウェアの入手

資格情報を使用してNXPにサインインします。

2.1 IDEのダウンロードおよびインストール

S32 Design Studio for S32 Platform v.3.5をダウンロードしてインストールします

Download and Install S32 Design Studio for S32 Platform v.3.5

Download and Install S32 Design Studio for S32 Platform v.3.5

Download and Install S32 Design Studio for S32 Platform v.3.5

2.2 S32M2xx開発パッケージのインストール

S32DSで、トップメニューから[Help(ヘルプ)]→[S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]の順に進み、[S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]ダイアログを開きます。

S32M2xx開発パッケージをインストールします

GS-S32M24XEVB-IMG04

2.3 RTDドライバのダウンロード

S32K1/S32M27xバージョン2.0.0用のRTDをダウンロードします

「Automotive SW - S32K3/S32M27x - Real-Time Drivers for Cortex-M」パッケージを選択し、更新サイト・ファイルをダウンロードします。

GS-S32M24XEVB-IMG05 GS-S32M24XEVB-IMG06 GS-S32M24XEVB-IMG07

2.4 RTDドライバ用パッチのダウンロード

RTD for S32K3 and S32M27x version 4.0.0 patch P20をダウンロードします。

「Automotive SW - S32K1/S32M24x - Real-time Drivers (RTD) for Cortex-M」パッケージを選択し、更新サイト・ファイルをダウンロードします。

GS-S32M24XEVB-IMG08 GS-S32M24XEVB-IMG09

2.5 S32DSへのRTDドライバの追加

S32DSで、トップメニューから[Help(ヘルプ)]→[S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]の順に進み、[S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]ダイアログを開いたら、[Add Update Sites(更新サイトの追加)]リンクをクリックします。

Add the RTD drivers to S32DS

Add the RTD drivers to S32DS

ダウンロード済みの「SW32K1_S32M24x_RTD_4.4_R21-11_2.0.0_D2308_DS_Updatesite.zip」ファイル(ファイル名が短い方)を選択します。

2.6 RTDドライバのインストール

リストからRTD 2.0.0をインストールします。リストにRTD 2.0.0が複数表示されている場合があるため注意してください。必ずS32M24xのみをサポートしているバージョン、またはS32M24xとそれ以外をサポートしているバージョンを選択してください(右側の[Overview(概要)]ウィンドウの内容を確認してください) 。

GS-S32M24XEVB-IMG11

2.7 S32DSへのRTDパッチ04の追加

パッチP04の「SW32K1_S32M24x_RTD_R21-11_2.0.0_P04_D2404_DS_updatesite.zip」ファイル(ファイル名が長い方)についても、インストール手順2.5と2.6を繰り返します。

ここでも、必ずS32M24xのみをサポートしているバージョン、またはS32M24xとそれ以外をサポートしているバージョンを選択してください。

GS-S32M24XEVB-IMG12

2.8 FreeMASTERアプリケーション・ツールの入手

リアルタイム・デバッグ用のFreeMASTERアプリケーション・ツールをダウンロードしてインストールします。

GS-S32M24XEVB-IMG13

2.9 S32M24X用AMMCLibの入手

S32M24X_AMMCLIB_EAR_1_1_37_BINをダウンロードしてインストールします。

GS-S32M24XEVB-IMG14

2.10 S32M244モーター制御アプリケーションのドラフトの入手

S32M244モーター制御アプリケーション・ソフトウェアをダウンロードしてインストールします。

GS-S32M24XEVB-IMG15

3. 接続

S32M24XEVBボードに推奨されるアクセサリ・キットはBLDC_KIT(ソフトウェア開発済みおよび特定のモーター向けに調整済み)ですが、代わりに任意の適切な三相モーターと12 V電源を使用することもできます。

BLDC Motor Control Accessory Kit with Cables Top View

BLDC_KITの内容:

  • ホール・センサSunrise 42BLY3A78-24110を搭載した95 W BLDCモーター
  • アクリル樹脂板
  • 12 V、5 A電源Meanwell GST60A12-P1J
  • ユニバーサル・プラグ一式を備えた電源ケーブル
  • EVB用の4個の自己接着スタンドオフTakachi AST3-10B
  • Micro-USBケーブル

3.1 S32M24XEVB評価ボードのジャンパのデフォルト位置の確認

S32M24XEVB Jumper Positions

S32M24XEVB Jumper Positions
S32M24XEVBでのデフォルトのジャンパ設定
ジャンパ 状態 備考
J1 VSUP_MCUはMCUのVSUP入力にルーティングされます
J2 1-2 VBATはVSUPにルーティングされます。昇圧コンバータ切断
J7 電源ドメインのLEDインジケータが有効になります
J23 VDD_MCUはVDD_MCU_PERHに接続されます
J26 [1] 高電圧入力、[2] グランド
J35 [1] LPUART0_RX, [2] LPUART0_TX
J51 LIN Commander*モード
J55 ADCポテンショメータ無効
J61 VSUPはVSUP_PERHにルーティングされます
J201 電流シャント電圧、未実装

3.2 モーターの接続

Plug the Motor

Plug the Motor

3.3 エンコーダ/ホール・センサの接続

必要に応じてエンコーダ/ホール・センサを接続します(センサ・ベースのソフトウェア・アプリケーションの場合のみ)

Plug the Encoder/HALL Sensors

Plug the Encoder/HALL Sensors

3.4 電源とUSBデバッグ・インターフェースの接続

Plug the Power Supply and USB Debug Interface

Plug the Power Supply and USB Debug Interface

3.5 JTAGデバッグ・インターフェースとUARTインターフェースの接続

前のステップで、必要に応じてJTAGデバッグ・インターフェースとUARTインターフェースを接続します

ランタイム・デバッグには、シリアル・インターフェースが推奨されます。

Plug the JTAG Debug Interface and UART Interface

Plug the JTAG Debug Interface and UART Interface

4. ビルドと実行

S32M24XEVBモーター制御ボードを実際に使ってみましょう。

4.1 アプリケーションの選択とMCUプログラミング

インストールしたディレクトリから適切なPMSMまたはBLDCモーター制御アプリケーションを選択します。

NXP\MC_DevKits\S32M24XEVB\sw

インストールされているアプリケーション・ソフトウェア・プロジェクトをS32 Design Studio IDE for S32 Platformにインポートするには、次の手順に従います。

  1. S32DS for S32 Platformを起動します。
  2. [File(ファイル)]→[Import(インポート)]に移動し、[General(全般)]→[Existing Projects into Workspace(既存プロジェクトをワークスペースへ)]を選択します GS-S32M24XEVB-IMG22
  3. インストールされているアプリケーション・ディレクトリNXP\MC_DevKits\S32M24xEVB\swに移動し、適切なプロジェクトを選択したら、[OK]をクリックします。[Finish(完了)]をクリックします GS-S32M24XEVB-IMG23

4.2 設定ツールの使用

  1. プロジェクト構造を展開して下位レベル・ドライバを表示し、*.mexファイルをダブルクリックして「S32設定ツール」のプロジェクト設定を開きます GS-S32M24XEVB-IMG24
  2. 適切なプロジェクトを設定していることを確認し、[Update Code(コードの更新)]ボタンをクリックして設定ファイルを生成します GS-S32M24XEVB-IMG26

4.3 ソフトウェアのアップロードとデバッグ

S32DSで、C/C++画面に戻ります。

GS-S32M24XEVB-IMG27

[Debug Configuration(デバッグの構成)]メニューを使用し、ソフトウェアをビルドしてMCUにアップロードするための定義済みデバッグ設定を選択します。

GS-S32M24XEVB-IMG28

Upload Software and Debug

Upload Software and Debug

S32DSがデバッグ画面に切り替わるので、[Resume(再開)]をクリックして(またはF8を押して)コードを実行し、[Disconnect(切断)]を使用してS32DS IDEデバッガとFreeMASTERツール間の干渉を回避します。

GS-S32M24XEVB-IMG30 GS-S32M24XEVB-IMG31

4.4 デバッグ・ツールの設定

FreeMASTERアプリケーションを起動します。

*.pmpx FreeMASTERプロジェクト\FreeMASTER_controlを開くには、[File(ファイル)]>[Open Project(プロジェクトを開く)]の順にクリックします。

FreeMASTERアプリケーションを起動します。

GS-S32M24XEVB-IMG32

通信を有効にするには、FreeMASTERツールバーで[Go]をクリックします(またはCtrl+Gを押します)。

通信が成功すると、最下部のステータス・バーに「RS-232 UART Communication;COMn;speed = 115200」と表示されます。

GS-S32M24XEVB-IMG33

アプリケーション制御

モーターのパラメータ(必要な場合の手順)

BLDC_KIT(モーターSunrise 42BLY3A78-24110)を使用しない場合は、使用するBLDC/PMSMモーターに応じて、モーターのパラメータを編集する必要がある場合があります。モーター制御アプリケーション・チューニング (MCAT) ツールの[Parameters(パラメータ)]タブを開き、左側の値を編集します。

Motor Parameters (optional step)

完了したら[Store Data(データを保存)]をクリックし、[Output File(出力ファイル)]タブに切り替えて、[Generate static configuration file(静的設定ファイルを生成)]をクリックします。

Motor Parameters (optional step)

手順4.3を再度実行し、プロジェクトをビルドしてコードをMCUにアップロードします。

モーターを回転させる

モーター制御アプリケーション・チューニング (MCAT) ツールのメニューで[App Control(アプリケーション制御)]タブをクリックして、アプリケーション制御ページを表示します。

モーターの回転数を設定し、モーター・ドライブをオンにします。

Spin the Motor

RTDサンプル

RTDサンプル

これらの便利なサンプルを使用してRTDの開発を始めましょう。開発を進めるのに役立つ資料として、最も一般的なユース・ケースのいくつかをまとめました。

ユーザーは、RTDをダウンロードしたら、ウィンドウに直接パスをコピーできます。

AE HANDLER FAULTS

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Ae_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Ae_Handler_Faults_Example_DS_001_S32M244 

AE SPI

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Ae_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Ae_Spi_Example_DS_001_S32M244 

AEC SPI

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Ae_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Aec_Spi_Example_DS_001_S32M244 

CAN TRCV

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\CanTrcv_43_AE_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\CanTrcv_Example_S32M244 

DIO

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Dio_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Dio_Example_S32M244 

GPIO DIO IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Dio_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Gpio_Dio_Ip_Example_S32M244 

DPGA

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Dpga_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Dpga_example_S32M244 

DPGA IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Dpga_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Dpga_Ip_example_S32M244 

EEP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Eep_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Eep_Example_S32M244 

FTFC EEP IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Eep_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Ftfc_Eep_Ip_Example_S32M244 

FLS

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Fls_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Fls_Example_S32M244 

FTFC IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Fls_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Ftfc_Ip_Example_S32M244 

GDU

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Gdu_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Gdu_Example_DS_S32M244 

GDU

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Lin_43_LPUART_FLEXIO_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Lin_LinTrcv_FrameTransfer_S32M244 

CLOCK IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Mcu_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Clock_Ip_Example_S32M244 

MCU

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Mcu_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Mcu_Example_S32M244 

POWER IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Mcu_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Power_Ip_Example_S32M244 

MEM OTP IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Ocotp_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Mem_Otp_Ip_Example_S32M244 

OCOTP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Ocotp_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Ocotp_Example_S32M244 

PORT CI PORT IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Port_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Port_Ci_Port_Ip_Example_S32M244 

PORT

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Port_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Port_Example_S32M244 

WDOG

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Wdg_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Wdg_Example_S32M244 

WDOG IP

C:\NXP\S32DS.3.6.1\S32DS\software\PlatformSDK_S32K1_S32M24\RTD\Wdg_TS_T40D2M30I0R0\examples\S32DS\S32M24\Wdg_Ip_Example_S32M244 

サポート

フォーラム

NXPのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、 S32M24XEVBリファレンス・デザイン・ボードを使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。