QN9080SIP-DKのスタート・ガイド

最終更新日時: 2019-03-25 23:40:01サポート QN9080SIP Development Kit

1. 接続

QN9080SIP-DKボードを実際に使ってみましょう。ショート・ビデオで手順を視聴するか、以下に記載された詳細な手順を参考にして、作業を進めてください。

1.1 QN9080SIP-DK開発キットのスタート・ガイド

1.2 USBケーブルを接続する

QN9080-1

QN9080-1

1.3 クイック・スタート・デモを実行する

QN9080SIP-DKボードには、ボード接続時にLEDが繰り返し点滅するデモがあらかじめロードされています。

QN9080-2

QN9080-2

2. ソフトウェアの入手

2.1 QN9080SIP-DK用ソフトウェアのインストール

2.2 MCUXpresso SDKとコネクティビティ・ソフトウェアのダウンロード

SDKについて知りたい場合は、こちら。

QN9080SIP-DK向けのMCUXpresso SDKに統合されているMCUXpressoソフトウェア開発キットには、Bluetooth Low Energyを利用したソリューションを開発するために必要なワイヤレス接続スタックがすべて含まれます。

QN9080SIP-DK向け事前構成済みSDKリリースをダウンロードするには、以下をクリックしてください。これにはQN9080用のワイヤレス・コネクティビティBluetooth Low Energyスタックが含まれます。

MCUXPRESSO-SDK-TN

MCUXpresso SDKを入手する

2.3 ツールチェーンをインストールする

NXPは、MCUXpresso IDEというツールチェーンを無償で提供しています。

MCUXpresso IDE

MCUXpresso IDEを入手する

別のツールチェーンを使用したい場合は?

問題ありません。MCUXpresso SDKは、IARKeilなどの他のツールをサポートしています。

IAR, Keil Logos

2.4 MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsは、ユーザーがMCUXpresso SDKプロジェクトを新規に作成するための構成ツールの統合スイートであり、カスタム・ボード・サポート用の初期化Cコードを生成するためのピン・ツールとクロック・ツールも備えています。このツールはMCUXpresso IDEに統合されていますが、別のIDEを使用している場合は、以下からこのツールをダウンロードできます。

MCUXpresso Config Tools

MCUXpresso Config Toolsを入手する

2.5 QN9080SIP-DKドライバ

デバッガおよび仮想COMポート用のドライバもインストールする必要があります。これらはLPCScryptパッケージの一部であり、以下からダウンロードできます。LPScryptをインストールしたら、QN9080SIP-DKボードがコンピュータに接続されていることを確認した後、C:\NXP\LPCScrypt\Driversフォルダにあるlpc_driver_installer.exeをダブルクリックしてドライバをインストールします。

ドライバをダウンロード

2.6 ターミナルの設定

任意のターミナルをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。QN9080SIP-DKの仮想COMポートのポート番号は、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループで確認します。

ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、Tera TermチュートリアルまたはPuTTYチュートリアルのいずれかのチュートリアルをお試しください。

3. ビルドと実行

QN9080ワイヤレス・コネクティビティ・スタックには、すぐにコンパイルして実行できるデモ・アプリケーションやドライバのサンプルが付属しています。

3.1 Q9080SIP-DKでデモをビルドして実行する

3.2 コネクティビティ・サンプル・コードを確認する

QN9080ワイヤレス・コネクティビティ・ソフトウェア・パッケージには、BLEのサンプルが多数収録されています。利用可能なサンプルを確認するには、「wireless_examples」フォルダ (\boards\qn908xcdk\wireless_examples\bluetooth) を参照してください。

ボードに付属するプログラム済みのサンプルを実行する場合は、こちらをクリックしてください。

3.3 スマートフォン用のBLE Toolboxをダウンロードする

Bluetooth Low Energyのサンプルを使用するには、スマートフォンにNXP IoT Toolboxがインストールされている必要があります。このアプリケーションには、コネクティビティ・スタックと組み合わせて使用し、BLE経由でスマートフォンを開発ボードに接続できる、いくつかのサンプルが用意されています。

Google Playで入手

3.4 ワイヤレス・コネクティビティ・サンプルのビルド、実行、デバッグ

ご自身でデモをビルドし、デバッグすることも可能です。以下のガイドを使用して、MCUXpresso IDEやIAR Embedded Workbench IDEでワイヤレス・コネクティビティ・スタックのサンプル・アプリケーションのビルドやデバッグを行う方法を習得してください。

Tera Termチュートリアル

Tera Termチュートリアル

Tera Termは、広く利用されているオープンソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. SourceForgeからTera Termをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. Tera Termを起動します。初めて起動する際には、次のダイアログが表示されます。[Serial(シリアル)]オプションを選択します。ボードが接続されている場合は、COMポートが自動的にリスト内に表示されます
  4. Tera-Term-Connection
  5. 事前に確認したCOMポート番号を使用して、シリアル・ポートをボーレート115,200、8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。この設定は[Setup(セットアップ)]>[Serial Port(シリアル・ポート)]から行うことができます
  6. 接続が確立されているか検証します。確立されている場合、Tera Termのタイトル・バーに次のように表示されます
  7. Tera-Term-Console
  8. 以上で設定は完了です

PuTTYチュートリアル

PuTTYチュートリアル

PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。

  1. 下のボタンをクリックしてPuTTYをダウンロードします。ダウンロードしたら、インストーラを実行し、このウェブページに戻って手順を続行します
  2. ダウンロード

  3. 選択したダウンロードのタイプに応じて、ダウンロードした*.exeファイルをダブルクリックするか、[Start(スタート)]メニューから選択して、PuTTYを起動します
  4. 表示されたウィンドウで設定を行い、[Serial(シリアル)]ラジオ・ボタンを選択して、事前に確認したCOMポート番号を入力します。ボーレートもあわせて指定します。今回は115,200を入力します
  5. PUTTY-Configuration
  6. [Open(開く)]をクリックして、シリアル接続を確立します。ボードが接続されていて、正しいCOMポートが入力されていれば、ターミナル・ウィンドウが開きます。設定が正しくない場合は、アラートが表示されます
  7. 以上で設定は完了です

近接検出アプリケーション

近接検出アプリケーション

QN9080SIP-DKボードには、あらかじめProximity Reporterデモがプログラム済みで、すぐに使用できます。GATTサーバに加え、次のプロファイルとサービスが実装されています。

  • Proximity Profile v1.0.1
  • Immediate Alert Service v1.0
  • TX Power Service v1.0
  • Link Loss Service v1.0.1
  • Battery Service v1.0
  • Device Information Service v1.1

デモを実行する

  1. まず、Google Playまたは App StoreからIoT Toolboxスマートフォン・アプリをダウンロードし、インストールする必要があります。
  2. ボードの電源を入れてButton1キーを押し、アドバタイジングを開始すると、点滅するライトが赤色に変わります。IoT Toolboxアプリを開いて[Proximity(近接検知)]アイコンをクリックします
  3. popup-3-1
  4. 「FSL_PXR」を探してタップし、接続します。
  5. popup-3-1-1
  6. [Proximity(近接検知)]画面でさまざまなオプションを試します。スマートフォンをボードに近づけたり遠ざけたりして、RSSI値が変化するのを確認します
  7. popup-3-1-2

Proximity Reporterアプリケーションの実行方法の詳細については、BLEデモ・アプリケーション・ユーザー・ガイドを参照してください。

設計・リソース

関連リソース

センサ

豊富な品揃えのNXPセンサ・ソリューションで、世界に目を向けましょう。NXPなら、加速度センサ、圧力センサ、タッチ・センサなど、プロジェクトに適したセンサ・ソリューションを見つけることができます。詳細については、センサをご覧ください。

NFC

NFC (Near Field Communication) は、簡単なタッチだけで周りの世界とセキュアにやり取りできるシンプルで直感的なテクノロジです。NXPのNFCソリューションの詳細については、NFC - Near Field Communicationをご覧ください。

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