KITPF5300FRDMEVM評価ボードのスタート・ガイド

最終更新日時: Jun 28, 2023サポート KITPF5300FRDMEVM

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアの入手
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、より優れたパフォーマンスを実現します。

このページでは、KITPF5300FRDMEVMボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

KITPF5300FRDMEVMキットには以下のものが含まれています。

  • 組立ておよびテスト済み評価ボードとプログラム済みFRDM-KL25Zマイクロコントローラ
  • 3.0フィートのUSB-STD A to USB-B-miniケーブル
  • ボードに搭載されたジャンパ

1.2 ソフトウェア

KITPF5300FRDMEVMは、常にGUIファームウェアがフラッシュ書き込み済みの状態で納品されます。

MCUファームウェアが書き込み済みの場合は、このセクションを無視してください。ファームウェアをアップデートする必要がある場合、またはファームウェアが正常に機能していない場合は、UM11890に記載された手順に従ってください。

2. ハードウェアの入手

2.1 ボードの特長

  • VINおよびPVINコネクタ
  • SW1:最大出力15 A
  • ロード・スラマー・コネクタ
  • PGOOD出力
  • エミュレーション・モード機能
  • レジスタ・アクセス、OTPエミュレーション、プログラミング用のUSB接続およびGUI

2.2 ボードの説明

KITPF5300FRDMEVMは、デバイスのすべての機能を実行し、アプリケーションの主要な部分の計測を行える柔軟性を備えています。ボードに接続されたFRDM-KL25ZマイクロコントローラとNXP GUIソフトウェアを組み合わせることで、PF5300の完全な設定と制御を実現します。

2.3 ボードのコンポーネント

KITPF5300FRDMEVMボードの概要

Overview of the KITPF5300FRDMEVM board

Overview of the KITPF5300FRDMEVM board

表1. ボードの説明

位置 機能 説明
J5 VIN ゲート・ドライブおよびコア電源入力(最大5.0 V)
J8 PVIN 電力変換パスの入力電圧(最大5.0 V)
J9J6 GND グランド
J12 STANDBY 1-2:スタンバイ = グランド(デフォルト)
2-3:スタンバイ = VDDIO
J10 PWRON 1-2:PWRON = グランド(デフォルト)
2-3:PWRON = VDDIO
J11 負荷過渡有効化 ショート:SW1の出力を負荷過渡回路に接続
J14 負荷過渡パルス ピン1:グランド
ピン2:ファンクション・ジェネレータからのパルスを印加して過渡負荷を生成
J7 ロード・スラマー・コネクタ ロード・スラマー・ツールを接続(過渡生成向けに利用可能な場合)
J4 出力電圧 出力電圧
J16 Voutセンス 出力電圧を正確に検出するSMBコネクタ

3. ハードウェアの構成

3.1 ハードウェアの構成

NXP GUIをインストールしたら、次の手順に従うことですぐにボードの電源を投入できます。

事前にプログラム済みのOTP構成でボードに電源を投入する

  1. ボードのジャンパ設定が正しいことを確認します。
  2. SW4がNORMALポジションにあることを確認します。
  3. FRDM-KL25Zマイクロコントローラが接続され、FRDM-KL25Zマイクロコントローラ・コネクタ側のUSBケーブルが取り付けられていることを確認します。USBケーブルがPCに接続されていることが重要です。このケーブルによって、NXP GUIとの通信やICへのVDDIOリファレンスの供給が可能になります。
  4. PWRON = 0でVINとPVINを印加します。
  5. J10を1-2から2-3に移してPF53をオンにします。
  6. GUIを開き、必要に応じて通信します。

    Powering up the board with pre-programmed OTP configuration

    Powering up the board with pre-programmed OTP configuration

デバッグ・モードでボードに電源を投入する

デバッグ・モードにすると、電源を投入する前にOTPミラー・レジスタの構成を変更できます。これにより、特定のアプリケーションに最適な構成を決定しながら、PF5300のさまざまな機能を実行できるようになります。

  1. VINとPVINの印加を停止します。
  2. J10を開きます。
  3. SW4をDEBUGポジションに移します 。
  4. J10を開きます。
  5. TP9に8.0 Vを印加します。この箇所はボード上に「8V」とシルク印刷されています。
  6. VINとPVINを印加します。これでデバイス内部がLP_OFFの状態で電源が投入されます。
  7. NXP GUIを開き、左上のドロップダウン・ボックスで[Test mode(テスト・モード)]を選択します。

設計・リソース

その他の参考情報

NXPの「PF53、AVPとウォッチドッグを備えた12 A/8 A/15 Aコア電源レギュレータ」のページに加えて、以下のページもご覧ください。