S32Z280-400EVBのスタート・ガイド

最終更新日時: Apr 20, 2025サポート S32Z280-400EVB評価ボード

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    ビルドと実行

1. パッケージの内容

NXP S32Z280-400EVB評価ボード、ユニバーサル・アダプタ付き12 V電源、ボード・スタンドオフ。

1.1 ハードウェアについて

S32Z280-400EVBは、S32Z2高性能リアルタイム車載プロセッサの評価と開発のためのプラットフォームを提供し、ハードウェアおよびソフトウェアの開発を促進し、堅牢なデバッグ機能を提供します。NXPは、S32 Design Studio IDEの上にインストールするリアルタイム・ドライバ (RTD) を提供しています。RTDは、評価ボード (EVB) のさまざまな機能とペリフェラルのサンプル・ソフトウェア・アプリケーションで構成されています。

1.2 ブロック図の特長

S32Z280-400EVB Evaluation Board

S32Z280-400EVB Evaluation Board

1.3 ボードの特長

  • USBからUARTへのインターフェース
  • RCONコントローラ x 2(カスタム・ブート設定用)
  • 1 Kb EEPROM
  • JTAGデバッグ・コネクタ
  • クアッド・フラッシュ
  • 5 Mbit/s CAN-FDインターフェース x 1、8 Mbit/s CAN-FDインターフェース x 2
  • Micro-SDカード・ソケット x 1
  • 512 Mbフラッシュ
  • BMS、Auroraトレース、Zipwireコネクタ
  • 車載イーサネットおよびLIN
  • ユーザーLED
  • S32X-MBマザーボードへの接続によるI/O機能の拡張(オプション)

1.4 ソフトウェアの準備

  • S32 Design Studio IDE
  • S32ZEリアルタイム・ドライバ・バージョン2.x.x
  • FTDI VCPドライバ(ユーザーがUARTインターフェースを使用する場合に必要)

2. ソフトウェアの入手

2.1 S32 Design Studioのダウンロード

S32 Design Studio IDE for S32 Platformをダウンロードしてインストールします。

S32 Design Studio IDEのダウンロード

2.2 リアルタイム・ドライバ (RTD) のインストール

S32ZE Real Time Drivers Version 2.x.x updatesite.zipをダウンロードします。S32 Design Studioを開きます。[Help(ヘルプ)]>[S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]>[Add Update Sites(更新サイトの追加)]の順に進み、ダウンロードしたupdatesite.zipを選択します。

GS-S32Z280-400EVB-IMG3_2_1

[S32DS Extensions and Updates(S32DSの拡張と更新)]ウィンドウのリストから2つのS32ZE Real-Time Drivers(S32ZEリアルタイム・ドライバ)オプションを見つけて選択し、[Install/Update(インストール/更新)]をクリックします。

GS-S32Z280-400EVB-IMG3_2_2

3. ビルドと実行

3.1 サンプル・アプリケーションの実行

  1. S32 Design Studio 3.6.x以降を開きます
  2. [File(ファイル)]>[New(新規)]>[S32DS Project from Example(サンプルに基づいたS32DSプロジェクト)]の順に進みます
  3. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_2
  4. [Dio Examples(Dioサンプル)]から[Dio_Example_S32Z2XX_SMU]を選択します
  5. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_3
  6. プロジェクト・エクスプローラでexample_Dio.mexファイルをダブルクリックし、[Update Code(コードの更新)]>[OK]の順にクリックします
  7. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_4
  8. [Pins configuration(ピンの構成)]アイコンをクリックします。ルーティング項目の新しい行を追加し、図に示すようにSIUL2_0ペリフェラルにGPIO 14を構成します。この構成により、GPIO 14でEVBのD12 LEDを制御できるようになります
  9. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_5_1 GS-S32Z280-400EVB-IMG4_5_4
  10. [Peripherals configuration(ペリフェラルの構成)]アイコンをクリックします。[Dio Channel Id(Dio チャネルID)]を14に、[PortPin Mscr(ポートピンMSCR)]を14に変更します
  11. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_6_1 GS-S32Z280-400EVB-IMG4_6_2
  12. [S32DS C/C++]アイコンをクリックし、プロジェクトを選択して、[Build(ビルド)]アイコンをクリックします
  13. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_7
  14. EVBを12 V電源に接続します。S32 Debug ProbeをUSB経由でPCに接続し、EVBとS32 Debug ProbeをJTAGケーブルで接続します。SW1を使用してEVBの電源を入れます
  15. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_8
  16. Dio_Example_S32Z2XX_SMUプロジェクトを選択し、[Debug(デバッグ)]をクリックします
  17. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_9
  18. コードを再開し、EVBのD12が点滅を開始することを確認します。デフォルトでは、main.cコマンドはD12を10回点滅するように設定されています
  19. GS-S32Z280-400EVB-IMG4_10_1 GS-S32Z280-400EVB-IMG4_10_2