FRDM-STBI-NPM8のスタート・ガイド

最終更新日時: Jun 20, 2025サポート FRDM-STBI-NPM8

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    キットの内容と同梱物一覧
  • 3

    ハードウェアについて
  • 4

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

1.1 パッケージの内容

FRDM-STBI-NPM8は、NPM8圧力センサを迅速に評価するために必要なすべてのヘッダ、ジャンパ、および信号テスト・ポイントで構成された評価ボードです。

このドキュメントは、ユーザーがFRDM-STBI-NPM8評価ボードをすぐにセットアップ、構成、および操作できるようにすることを目的としています。

2. キットの内容と同梱物一覧

FRDM-STBI-NPM8パッケージには、次のものが含まれます。

  • Arduino Unoヘッダと互換性のあるFRDM-STBI-NPM8シールド・ボード
  • ハードウェア構成用ジャンパ x 10

2.1 追加ハードウェア

FRDM-STBI-NPM8は、さまざまなNXP MCUボードと組み合わせて使用できますが、FRDM-MCXW71 MCUボードの評価用のデモ・プロジェクトも提供されています。詳細については、セクション3に記載されています。

3. ハードウェアについて

3.1 キットの概要

FRDM-STBI-NPM8シールド・ボードには、NPM8センサが組み込まれています。NPM8は、プログラム可能な8ビットCPU(S08ファミリ)を搭載した完全統合型の産業用圧力監視センサ (IPMS) で、有線および無線通信を可能にします。

FRDM-STBI-NPM8シールド・ボードは、Arduinoヘッダを介して簡単にNXP Freedom MCUボードに接続して評価することができます(図4を参照)。以下のボードをお勧めします。

  • FRDM-MCXW71
  • メイン・プロファイルの対象ではないため、このボード・リビジョンでは実装されていません
  • FCCおよびEU無線機器指令のEMC要件への準拠を維持する目的でこのボード・リビジョンに実装してはなりません

部品表 (BOM) の細目については、回路図、ボードのレイアウト図、およびBOMを参照してください。詳細については、NPM8のデータ・シートを参照してください。

3.2 シールド・ボードの特長

NPM8ファミリは、90 kPa~1500 kPaの絶対圧力範囲を備えた完全統合型の産業用圧力監視センサ (IPMS) で構成されています。これらのセンサは、4 mm × 4 mm × 1.98 mmのパッケージに2軸加速度センサ・アーキテクチャを内蔵しており、超低消費電力向けに最適化され、標準スタンバイ電流180 nAを備えています。

NPM8Kx4S IPMSは、8ビット・マイクロコントローラ (MCU) を内蔵し、7つのGPIO、クライアントSPI、および2チャネル・タイマ/パルス幅変調 (PWM) モジュールを搭載しており、システムの制御と通信を確保します。

以下の特長を備えています。

  • 絶対圧力範囲:90 kPa~1500 kPa
  • 低消費電力AFEを備えたトランスデューサの測定インターフェース:
    • 10ビット補償付き圧力検知エレメント
    • 8ビット補償付き内部デバイス温度測定
    • 8ビット補償付き内部デバイス電圧測定
  • 8ビットS08コンパクト命令セット・コントローラ:
    • 64バイト低消費電力常時オンの不揮発性メモリ (NVM) パラメータ・レジスタ
    • 512バイトのSRAM
    • 16 kBフラッシュ・メモリ(NXP係数用に512バイトを確保)
  • ネイティブのワイヤレス双方向通信:
    • 315 MHzまたは434 MHzでの無線周波数伝送
    • 125 kHzでのデータ受信
  • 有線通信:
    • ホストから内部ペリフェラル、レジスタ、メモリへのアクセスをサポートするクライアントSPI
    • ソフトウェア・ドライバによりホストSPIとコントローラI2Cに対応
  • 小型パッケージ:4 mm x 4 mm x 1.98 mm。QFN、24ピン、0.5 mmピッチ
  • ターゲット・アプリケーション:エア・コンプレッサ、エア・ツール、ラチェット・レンチ、ペイント・スプレーヤ
  • 低消費電力、コイン電池からセンサに給電可能
  • 温度範囲:-40 °C~125 °C
  • NXP標準のインダストリアル・ミッション・プロファイルに準拠

3.3 シールド・ボードの主要コンポーネント

図1は、ボード上の重要なコンポーネントを示しています。

Figure 1. NPM8 shield board – primary features

Figure 1. NPM8 shield board – primary features

FRDM-STBI-NPM8シールド・ボードには、標準のArduino Unoヘッダが付属しています。これは、ユーザーによる評価とソフトウェア開発のためにNXP Freedom MCUボードと対にすることができます。評価とプロトタイプ作成のために、NXPではFRDM-MCXW71ボードとハードウェア設計ファイルを対象としたデモ・プロジェクトを提供しています。

3.4 BDMのサポート

標準の2x3ヘッダ・ピン配置については、図1を参照してください。これは、一般的なバックグラウンド・デバッグ・モード (BDM) インターフェース・ケーブル向けに提供されています。RSTbをローでアサートするための常時開のモメンタリ・プッシュボタン・スイッチが設けられています。NPM8への電源供給割り込み(BDMのアクセスの一部)のための常時閉のモメンタリ・プッシュボタン・スイッチが設けられています。

3.5 FRDM-STBI-NPM8ハードウェア設計ファイル

FRDM-STBI-NPM8シールド・ボードの設計ファイルは、NPM8の製品ページの「ツールとソフトウェア」タブからダウンロードできます。

4. ハードウェアの構成

4.1 ハードウェアの構成

図2は、標準のArduinoヘッダを搭載したFRDM-STBI-NPM8評価ボードにFRDM-MCXW71 MCUボードを組み合わせた、一般的なハードウェア構成を示しています。ハードウェアの構成の説明については、表1を参照してください。

Figure 2. NPM8 shield mounted atop FRDM-MCXW71 development board

Figure 2. NPM8 shield mounted atop FRDM-MCXW71 development board

図3は、IN100 Bluetooth Low Energy Nanoビーコンのホストとして機能する、スタンドアロン構成のFRDM-STBI-NPM8を示しています。IN100はコードレス・モードで動作するため、ファームウェアの開発が不要になり、ユーザーはBluetooth Low Energyアプリケーションの設定や導入を迅速に行えるようになります。ハードウェアの構成の説明については、表2を参照してください。

Figure 2. NPM8 shield mounted atop FRDM-MCXW71 development board

Figure 2. NPM8 shield mounted atop FRDM-MCXW71 development board

NXPでは、FRDM-MCXW71とNanoBeacon IN100(スタンドアロン・モード)向けデモ・プロジェクトの両方の構成の評価をサポートするソフトウェア (SW) パッケージを提供しています。これらのSWパッケージのデモには、NPM8のウェブページからアクセスできます。

設計・リソース

ボード情報

NPM8産業用圧力監視センサ用NPM8 Freedomシールド評価ボードのページに加えて、以下のページもご覧ください。