スマートIoTセンシング開発ツール

最終更新日時: 2022-11-29 23:50:06サポート IoT Sensing Software Development Kit

このドキュメントの内容

  • 1

    接続
  • 2

    ソフトウェアの入手
  • 3

    ビルドと実行
  • 4

    作成

1. 接続

1.1 センサ・デモ・キットの選択

センサ評価ボード」ページで、必要なデモ・キットを選択します。

  • ここでは例として、FRDM-K22F-A8974デモ・キットを選択します

FRDM-STBI-A8974-FRDM-K22F

FRDM-STBI-A8974-FRDM-K22F

1.2 接続

センサ・デモ・キットをPCに接続するために、ボード上のOpenSDA USBポートとPC上のUSBコネクタの間をUSBケーブルで接続します。

1.3 OpenSDA

Kinetis Freedom MCUボードは、OpenSDAファームウェアがプリロードされた状態で供給されます。STB-CEでセンサのデモをスムーズに行えるように、デフォルトのOpenSDAブートローダおよびFreedom開発ボードのファームウェア・アプリケーションが最新バージョンであることを確認してください。これにより、デバッグ、フラッシュ・プログラミング、およびUSBケーブルを介したシリアル通信が可能になります。

STB-CEとともに使用されるすべてのFreedomベースのセンサ・デモ・キット用のデフォルトのOpenSDAファームウェアは、以下のとおりです。

  • DAPLink:FRDM-K22F、FRDM-K64F、FRDM-KW41Z、FRDM-KE15Z、RD-KL25-AGMP01
  • PEMicro:FRDM-KL25Z、FRDM-KL27Z

以下のリンクから、FRDMボード用の最新のOpenSDAドライバを入手してください。

「Download – OpenSDA Bootloader and Application(ダウンロード - OpenSDAブートローダおよびアプリケーション)」セクションのドロップダウン・リストで、該当するFRDMボードを選択します。ボードのプログラミングを行う際には、表示される指示を厳守してください。

1.4 PCの設定

付属のサンプル・アプリケーションからの出力データは、MCUのUARTを介して提供されます。これを利用するには、ボードの仮想COMポート用ドライバをPCにインストールしておく必要があります。必ずボードをPCに接続した後で、ドライバのインストーラを実行してください。

ARM IDEツールチェーンをまだインストールしていない場合は、上記で選択したデフォルトのOpenSDAアプリケーションに対応するWindowsドライバをダウンロードしてインストールします。

Windowsシリアル・ポート・ドライバがPCにインストールされたら、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループを確認して、ボードの仮想COMポートのポート番号を調べます。

これで、デモ・キットとPCが通信できるようになりました。

2. ソフトウェアの入手

2.1 「MCUXpresso Configuration Tools」へのアクセス

MCUXpresso SDK Builder にはオンライン版とデスクトップ版があり、どちらでもKinetis、LPC、およびi.MXRTマイクロコントローラ用のカスタムSDKを作成できます。

  1. [Select Development Board(開発ボードの選択)]をクリックします

NGS-IOT-SENSING-SDK-2

NGS-IOT-SENSING-SDK-2

2.2 FRDM-K22F-A8974キットの構成のビルド

  1. 以下に示すようにセンサ・デモ・キットを選択します。この例では、FRDM-K22F-A8974デモ・キットが選択されています
  2. NGS-IOT-SENSING-SDK-2_2

    NGS-IOT-SENSING-SDK-2_2

    これにより、デモ・キット用のSDKパッケージがビルドされます。ビルド・サーバーにリクエストが送信されます。SDKパッケージのリクエストは、受信された順に処理されます。パッケージの準備が完了すると、通知が表示されます。パッケージはzipファイルで提供されます。通知を受信したら、パッケージ(zipファイル)をローカルPCにダウンロードしてください

  3. 目的のホストのオペレーティング・システム、IDEツールチェーン、およびその他のオプションのミドルウェアを選択します。この例では、図に示すように、Windows、MCUXpresso IDE、およびISSDKミドルウェアが選択されています
  4. 次に、[Download SDK(SDKをダウンロード)]をクリックします

2.3 ツールチェーンのインストール

NXPは、MCUXpresso IDEというツールチェーンを無償で提供しています。

MCUXpresso IDE

MCUXpresso IDEを入手する

別のツールチェーンを使用したい場合は?

問題ありません。MCUXpresso SDKは、IAR 、Keil 、コマンドラインGCC などの他のツールをサポートしています。

GS Tool Logos

2.4 可視化のインストール

ISSDKのサンプル・アプリケーションのセンサ出力は、RealTerm 、Tera Term 、PuTTY などのターミナル・アプリケーションで直接可視化できます。

また、ISSDKにより、FreeMASTERセンサ・ツールでセンサの可視化やデータの分析を行うこともできます。

3. ビルドと実行

SDKパッケージを使ってみましょう。

3.1 ダウンロードしたパッケージの解凍

NGS-IOT-SENSING-SDK-3_1_1

3.2 ISSDKのサンプル・センサ・アプリケーションを見つける

CMSIS、devices、docs、rtos、toolsの各ディレクトリは、いずれも標準のMCUXpresso SDKでの実装と変わりありません。ISSDKフォルダは、「/boards」ディレクトリにfrdmk22f_a8974として表示されます。

NGS-IOT-SENSING-SDK-3_1_2

上述のように、ISSDKではFXLS8974CFセンサ用のすぐに使えるサンプル・プロジェクトが提供されています。加えて、ISSDKには歩数計などのアルゴリズムが含まれています。これらのセンサのすぐに使えるサンプル・プロジェクトは、FRDM-K22F-A8974デモ・キットを使用してビルドおよび実行できます。

さらに、下図のように、ISSDKドライバ、アルゴリズム、およびその他のサポート・ファイルを含むISSDK用の新しいミドルウェア・フォルダが作成されます。

ISSDK Middleware Folder

3.3 ISSDKサンプルのビルドと実行

興味のあるデモ・アプリケーションがいくつかあれば、それをビルドおよび実行する方法を知りたくなることでしょう。ダウンロードしたSDKパッケージの一部として提供されているすぐに使える「fxls8974cf_interrupt」を例に取り、MCUXpresso IDEで実行してみましょう。

3.4 ダウンロードしたFRDM-K22F-A8974 SDKパッケージのインストール

  1. ダウンロードしたFRDM-K22F-A8974 SDKパッケージをMCUXpresso IDEにインストールします(ZIP形式のSDKパッケージをそのまま[Installed SDKs(インストール済みSDK)]ビューにドラッグ&ドロップするだけです)
  2. NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_1

    NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_1
  3. SDKのインストールが完了したら、[Import SDK examples(SDKサンプルのインポート)]をクリックします

3.5 SDKインポート・ウィザード

  1. SDKインポート・ウィザードで、プロジェクトで使用可能なボードとしてFRDM-K22F-A8974デモ・キットを選択します

NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_2

NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_2

3.6 ISSDKのインポート

  1. 使用可能なプロジェクトのリストにある既存のISSDKサンプルの中から、任意のものをインポートします。ここでは、下図のように「fxls8974cf_interrupt」のサンプルを選択しています。

NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_3

NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_3

3.7 ビルド/実行

  1. FRDM-K22F-A8974キットにファームウェアをロードし、インポートしたプロジェクトをビルドおよび実行します
  2. NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_4

    NGS-IOT-SENSING-SDK-3_2_4

    ファームウェアを正常にロードするには、ステップ1.3と1.4を再度確認し、MCUボードのOpenSDAファームウェアが最新のものであり、PCに適切なWindowsシリアル・ドライバがインストールされていることを確認してください

  3. これでMCUボードのプログラミングが完了し、FXLS8974CFセンサのデータを出力する準備が整いました。

3.8 出力の表示

ボードのセンサ出力を確認するために、Realterm、TeraTerm、PuTTYなどのターミナル・アプリケーションを使用することができます。ワークスペース(スタンドアロン・プロジェクト)のreadme.txtファイルを参照し、デモ・キットとの通信が正常に行われるようシリアル・ターミナルを適切に設定してください。デモが正常に実行されると、ターミナル・ウィンドウにジャイロスコープの出力サンプルが表示されます。

NGS-IOT-SENSING-SDK-3_3

4. 作成

4.1 MCUXpresso IDE

MCUXpresso IDEでは、下図のように、選択したプロジェクトのスタンドアロン・プロジェクト・フォルダがワークスペース・フォルダの下に作成されます。

NGS-IOT-SENSING-SDK-4_1

4.2 成功

これで、組込みアプリケーションの開発を開始できます。任意のIDEでフォルダのプロジェクトを開いて、カスタム・アプリケーションの開発を始めましょう。

サポート

フォーラム

NXPのいずれかのコミュニティ・サイトで、他のエンジニアとつながり、IOT-SENSING-SDKを使用した設計に関する専門的なアドバイスを受けることができます。