RD33771-48VEVMのスタート・ガイド

最終更新日時: サポート RD33771-48VEVM Reference Design

このドキュメントの内容

  • 1

    使用を開始する
  • 2

    ハードウェアについて
  • 3

    ハードウェアの構成
  • 4

    ソフトウェアのインストール

1. 使用を開始する

NXPのアナログ製品開発ボードは、NXP製品の評価を目的とした使いやすいプラットフォームです。さまざまなアナログ・ソリューション、ミックスド・シグナル・ソリューション、パワー・ソリューションに対応しています。実績のある大容量テクノロジを使用したモノリシック集積回路およびシステム・イン・パッケージ (SiP) デバイスを搭載しています。NXP製品は、最先端システムへの電源供給において、より長いバッテリー寿命、より小さいフォーム・ファクタ、より少ない部品数、より低いコスト、改善されたパフォーマンスを実現します。

このページでは、RD33771-48VEVMボードをセットアップして使用する手順について説明します。

1.1 キットの内容/同梱物一覧

RD33771-48VEVMには、以下のものが含まれています。

  • 組立て済み/テスト済みのRD33771-48VEVMボード(静電気防止バッグ入り)
  • MOLEXケーブル200 mm 20 AWG、CON 2x8
  • MOLEXケーブル200 mm 20 AWG、CON 1x8
  • MOLEXケーブル200 mm 20 AWG、CON 2x13
  • クイック・スタート・ガイド

1.2 追加ハードウェア

このキットの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアが必要になるか、または使用すると役立ちます。

  • 電源、5.0 V~28 V、最初は電流制限1.5 A~9.0 Aに設定
  • オシロスコープ、4チャネルを推奨、電流プローブ付き(オプション)
  • 一般的な負荷:バッテリー・シミュレータ
  • Multilink FX

1.3 Windows PCワークステーション

このリファレンス・デザインには、Windows PCワークステーションが必要です。このリファレンス・デザインで作業する際は、これらの最低限の仕様を満たすことで良好な結果が得られます。

  • 利用可能なUSBポートを備えたWindows 10、8、または7対応のPC

2. ハードウェアについて

2.1 ボードの特長

  • 最大14チャネルのセル電圧検知、過電圧 (OV) および低電圧 (UV) 保護機能付き
  • 最大2チャネルの電流検知、過電流 (OC) 保護機能付き
  • 最大6チャネルの温度測定
    • 3チャネルのバッテリー・セル温度測定
    • 1チャネルのシャント抵抗器温度測定
    • 2チャネルのMCU ADCによる気流空間温度測定
  • メイン・コンタクタの状態検知
  • 外部冷却ファン制御
  • 最大2つのCANバス通信チャネル
    • 1チャネルは車両のCANバスへ
    • 1チャネルは予約済み
  • 外部衝突検知
  • 12 V電源入力

2.2 ボードの説明

RD33771-48VEVMは評価用および開発用のハードウェア・ツールであり、48 Vバッテリー・マネジメント・システム (BMS) のラピッド・プロトタイピングに最適です。このボードを使って、MC33771デバイスの特性を評価できます。RD33771-48VEVMでは、セル電圧検知用に最大14チャネル、電流検知用に最大2チャネル、温度測定用に最大6チャネルを接続できます。

2.3 ボードのコンポーネント

RD33771-48VEVMバッテリー・マネジメント・システムのリファレンス・デザインの概要

aaa-031710

3. ハードウェアの構成

3.1 ハードウェアの構成

RD33771-48VEVMはスタンドアロン構成で使用されます。ドータ・ボードを追加するためのコネクタはありません。必要なケーブルはすべてキットに含まれています。

aaa-034121

ハードウェアを構成するには、以下の手順を実施します。

  1. 電源をオフにします
  2. 電源ケーブルで電源出力をJ11に接続します
  3. 負荷とコネクタをバッテリー・パックまたはバッテリー・シミュレータに接続します。この手順はオプションです
  4. バッテリー・シミュレーション・デバイスまたは実際のバッテリーをJ3コネクタに接続します
  5. デバッグ・ツールをJ1およびWindows PCワークステーションに接続します
  6. CANバス通信ケーブルの一方の端子をJ12に、もう一方の端子をWindows PCワークステーションのCANカードに接続します

4. ソフトウェアのインストール

4.1 S32 Design Studio IDE for Power Architectureのインストール

S32 Design Studio IDEは、車載用マイクロコントローラおよび超高信頼性マイクロコントローラ向けに無償提供される統合開発環境で、目的とするソフトウェア設計のエディット、コンパイル、およびデバッグを行うことができます。

  1. S32 Design Studio IDE for Power Architectureインストーラをダウンロードします。インストーラは、S32DS-PA:S32 Design Studio IDE for Power Architectureベース・マイクロコントローラから入手できます。推奨バージョンは2017.R1です。

  2. インストーラを開き、セットアップ・ウィザードの指示に従います。

4.2 使用準備完了

組込みアプリケーションの開発を開始します。

設計・リソース

その他の参考情報

製品概要ページ

MC33771の製品概要ページは、MC33771Bにあります。

ツール概要ページ

RD33771-48VEVMリファレンス・デザインのツール概要ページは、RD33771-48VEVMにあります。

このページには、概要の説明、技術仕様および機能仕様、注文情報、ドキュメント、ソフトウェアについて記載されています。「スタート・ガイド」では、ダウンロード可能なアセットを含む、RD33771-48VEVMリファレンス・デザインの使用に適用されるクイック・リファレンス情報を提供しています。

参考情報

MC33771B:14チャネルLi-ionバッテリー・セルコントローラICのページに加えて、以下のページもご覧ください。

製品ページ

  • MC33908:セーフ・システムベーシス・チップ(降圧/昇圧DC/DC(VCOREで最大1.5 A搭載))
  • MC33664:絶縁型ネットワーク用高速トランシーバ
  • MPC574xP:車載/産業安全アプリケーション向け超高信頼性MPC574xP MCU
  • FS6500:CAN FDトランシーバを備えたグレード1およびグレード0のセーフティ電源システムベーシス・チップ
  • TJA1051:高速CANトランシーバ
  • 24XS4:24 V多目的低オン抵抗 (Rdson) eXtremeスイッチ

ツールのページ

  • S32DS-PA:S32 Design Studio IDE for Power Architectureベース・マイクロコントローラ

アプリケーションのページ

ハードウェアのページ

ソフトウェアのページ