RD-BESS1500BUNのスタート・ガイド

最終更新日時: Oct 1, 2024サポート RD-BESS1500BUN

このドキュメントの内容

  • 1

    パッケージの内容
  • 2

    ハードウェアについて
  • 3

    ハードウェアの構成

1. パッケージの内容

RD-BESS1500BUNは、エレクトリカル・トランスポート・プロトコル・リンク (ETPL) をベースとした、1500 Vアプリケーション向けのバッテリー・エネルギー蓄積システム (BESS) のリファレンス・デザイン・バンドルです。このバンドルは評価と開発を目的として設計されています。RD-BESS1500BUNは、ハードウェア・キットと複数のソフトウェア・パッケージで構成されています。

このドキュメントでは、システムによって実行された測定をグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) で視覚化するための初回起動時の手順について詳しく説明します。

1.1 キットの内容と同梱物一覧

RD-BESS1500BUNバンドルには以下のアイテムが含まれています。

  • バッテリー・マネジメント・ユニット (BMU)
    • RD-BESSK358BMUボード x 1
    • 電源(24 V DC、3.75 A)x 1
    • 電源コード x 1
    • ETPLケーブル x 1
    • RS-485ケーブル x 1
    • イーサネット・ケーブル x 1
    • コントローラ・エリア・ネットワーク (CAN) ケーブル x 1
    • インターロック・ケーブル x 1
    • コンタクタ・ケーブル x 1
    • セキュア・エレメント・アンテナ x 1
    • USB-RS-485コンバータ x 1
  • セル・モニタリング・ユニット (CMU)
    • RDBESS774A3EVBボード x 1
    • 電源ケーブル x 3
    • ETPLケーブル x 1
  • バッテリー・ジャンクション・ボックス (BJB)
    • RDBESS772BJBEVBボード x 1
    • 電源コード x 1
    • 高電圧測定ケーブル x 6
    • サーマル・センサ・ケーブル x 2
    • シャーシ・ケーブル x 1
    • グランド・ケーブル x 1 
    • ホール・センサ・ケーブル x 2
    • ETPLケーブル x 1
    • アクリル樹脂カバー x 1
  • バッテリー・エミュレーション・キット
    • BATT-18EMULATORボード x 1
    • 電源(5 V DC、5 A)x 1
  • ソフトウェアおよびセーフティ・キットへのリンク

注:BESS起動インターフェースは初回起動時のセル電圧測定値を視覚化するためのもので、RD-BESS1500BUNのウェブサイトより入手できます。このインターフェースは、BMUにフラッシュ書き込み済みのバイナリ・ファイルと一致するGUIです。

1.2 追加ハードウェア

このキットの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のハードウェアを使用すると役立ちます。

  • 提供されたGUIを実行し、RD-BESSK358BMUボードをプログラムするためのPC。
  • RD-BESSK358BMUボードをプログラムするためのJTAG (Joint Test Access Group) デバッガ。推奨されるデバッガはPEmicro Multilink FXです。

1.3 ソフトウェア

このキットの作業をする際は、キットの内容物のほかに以下のソフトウェアを使用すると役立ちます。

2. ハードウェアについて

2.1 BMUの機能

BMUはBESSの制御部です。BMUはデータを処理し、判断し、システムに命令を出します。

RD-BESSK358BMUは、1500 Vアプリケーション向けのBESSリファレンス・デザインBMUです。このBMUキットには、電源のほか、BESSの他の部分とのインターフェースとなる5本のケーブルが含まれています。

Figure 1. RD-BESSK358BMU interfaces

RD-BESSK358BMUの詳細については、このリファレンス・デザインに関連するウェブサイトを参照するか、ユーザー・マニュアルをお読みください。

2.2 CMUの機能

CMUは、バッテリー・マネジメント・システム (BMS) のセル検出部です。CMUは、セル電圧と環境温度を正確に監視して、バッテリーの安全な動作を確保します。また、CMUは高速なセル・バランシングを可能にします。

RDBESS774A3EVBは、MC33774Aバッテリー・セル・コントローラに基づいたETPLベースのアーキテクチャ用のBESSリファレンス・デザインCMUです。このCMUキットには、BESSの他の部分とのインターフェースとなる4本のケーブルが含まれています。

Figure 2. RDBESS774A3EVB interfaces

RDBESS774A3EVBの詳細については、このリファレンス・デザインに関連するウェブサイトを参照するか、ユーザー・マニュアルをお読みください。

2.3 BJBの機能

BJBは、BESSのパックレベルの検出部です。BJBは高電圧を測定します。この測定により、インバータおよびチャージャへのコンタクタの接続を監視できるようになります。また、BJBはシステムの電流を精密に測定し、バッテリーとシャーシ間の絶縁を監視します。

RDBESS772BJBEVBは、ETPLベースのアーキテクチャ用の1500 V BESSリファレンス・デザインBJBです。このBJBキットには、BESSの他の部分とのインターフェースとなる11本のケーブルが含まれています。

Figure 3. RDBESS772BJBEVB interfaces

RDBESS772BJBEVBの詳細については、このリファレンス・デザインに関連するウェブサイトを参照するか、ユーザー・マニュアルをお読みください。

3. ハードウェアの構成

3.1 ハードウェアの構成

システムを接続して電源を投入するには、以下の手順に従います。

  • キットからすべてのボードとケーブルを取り出します
  • 電源コードをRD-BESSK358BMU (J44) に接続します
  • 電源コードをRD-BESSK358BMU (J44) に接続します
  • コントローラ・エリア・ネットワーク・フレキシブル・データ・レート (CAN FD) ケーブルをRD-BESSK358BMU (J12) に接続します
  • コンタクタ・ケーブルをRD-BESSK358BMU (J13) に接続します
  • インターロック・ケーブルをRD-BESSK358BMU (J14) に接続します
  • CMUを接続します
    • 1本目のETPLケーブルをRD-BESSK358BMU (J2) とRDBESS774A3EVB (J2_1) に接続します
    • 2本目のETPLケーブルをRD-BESSK358BMU (J3) とRDBESS774A3EVB (J2_3) に接続します
    • 2本目のETPLケーブルをRD-BESSK358BMU (J3) とRDBESS774A3EVB (J2_3) に接続します
  • BJBの接続
    • ETPLケーブルをRD-BESSK358BMU (J4) とRDBESS772BJBEVB (J9) の間に接続します
    • BJB電源ケーブルをRD-BESSK358BMU (J15) とRDBESS772BJBEVB (J12) の間に接続します
Figure 4. RD-BESSK358BMU interfaces